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酵素洗顔で肌がヒリヒリする?考えられる原因と対処法

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日々の洗顔では落ちにくい、肌のごわつきや毛穴の黒ずみが気になる人に評判の酵素洗顔。皮脂分泌が過剰になった時期や、角栓や毛穴の目立ちが気になった時に、酵素洗顔を取り入れている人が多いようです。
※汚れや古い角質による

酵素洗顔のメリットとして、タンパク質や脂質を分解して洗い流すことにより、ポツポツと気になる角栓の改善が見込めたり、汚れを落としたりすることにより素肌に透明感が出やすくなります。

たくさんのメリットがある酵素洗顔ですが、使い過ぎや皮膚の状態が悪い時に使うと、肌の生まれ変わりのサイクルを早めてしまうことも。肌サイクルが早すぎると、角層の成長が不十分となり、ピリピリやヒリヒリ、皮むけなど皮膚トラブルがおこる可能性も出てきます。

そこで今回は、酵素洗顔で肌がヒリヒリする原因と対処法、ヒリヒリする場合に注意してほしいことをまとめました。酵素洗顔に興味のある方は是非参考にしてください。
※古い角質や余計な皮脂が取り除かれた状態のこと。

酵素洗顔でヒリヒリする原因

毛穴の黒ずみや角質ケアに効果的な酵素洗顔ですが、酵素洗顔料に含まれている酵素は、古い角質を分解して落とす「タンパク質分解酵素=プロテアーゼ」と、皮脂汚れを分解して落とす「皮脂分解酵素=リパーゼ」などがあり、やり過ぎることでお肌を守る角質層にもダメージを与えることがあります。

また、比較的強めの洗浄力をもったタイプの酵素洗顔もあり、頑固な汚れを落とすパワーがある反面、肌に必要なものまでも奪ってしまう可能性も兼ね備えています。

期待して酵素洗顔を使っても、ヒリヒリと肌が敏感に傾いたり、皮むけ・赤みなどの肌荒れした状態を引き起こしてしまうのはとても残念ですよね。では、どういう場合に肌への刺激が起こりやすいのか見ていきましょう。

肌のバリア機能が低下している

酵素洗顔を使うと、時にヒリヒリ感を感じることがありますが、その原因は肌のバリア機能の低下にあります。

肌のバリア機能とは、もともと肌に備わっている外部からの刺激や乾燥から肌を守るための仕組みです。肌の水分と油分のバランスが保たれた状態で正常に働きます。しかし、生活習慣の乱れや生理前後、睡眠不足、間違ったスキンケアなどが原因となり、バリア機能が低下すると、肌は外部からの刺激に対して敏感になります。

酵素洗顔は、肌の表面の古い角質を取り除くために使用されますが、その刺激によって肌がヒリヒリすることがあります。これは、バリア機能の低下によって敏感になった肌が反応している結果です。

酵素洗顔の頻度が多い

酵素洗顔は、使用頻度が高いと肌に必要な角質や皮脂まで落としてしまう可能性があります。

角質や皮脂は、肌を保護するために必要な成分です。酵素洗顔の頻度が高いことで、必要な角質や皮脂まで取り除いてしまうと、肌を守るためのターンオーバーが乱れ、未熟な角質細胞が肌の表面に押し出されます。未熟な角質細胞は水分を十分に保つことが難しく、バリア機能が低下した状態に。結果として刺激に敏感になり、肌トラブルを引き起こします。

酵素洗顔時に強い刺激を与えている

酵素洗顔時に強い力で擦ることも、肌に大きな負担をかけることになります。

肌は非常にデリケートであり、洗顔中に力を入れたゴシゴシ洗いを繰り返すと、刺激となって肌を傷つける可能性があります。また、洗顔後、ゴワゴワなタオルを使い、強い力で擦ることによる過剰な摩擦もヒリヒリ感を引き起こす要因となることがあります。

そして、酵素パウダーをちゃんと泡立てて使用していないことでお肌を傷める場合もあります。泡立てが不十分な泡で洗うと、直接手で肌を擦ることになり皮膚への負担も大きくなります。酵素洗顔パウダーをしっかりと泡立てるには、適切な量の水分を与えて、ある程度の時間をかけて丁寧に泡立てましょう。

酵素洗顔後の保湿ケアが不足している

酵素洗顔は通常の洗顔では取り除けないような、タンパク質汚れや皮脂汚れを分解して洗い流すことができる分、使用後のケアもいつも以上に大切になります。

肌表面にあるバリア機能の役割をはたす「角質層」の一部も分解されるために、肌は繊細な状態になります。それにより、肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥して、つっぱったり、ヒリついたりする可能性が高まります。この状態で、保湿ケアが不十分になると肌トラブルや敏感肌の原因になる可能性があります。


酵素洗顔使用時にヒリヒリしないためのポイント

酵素洗顔でヒリヒリ感を避けるためには、以下のポイントが重要です。
①肌に合った洗顔料を選ぶこと
②適切な頻度で使用すること
③摩擦を避け優しく洗顔すること
➃保湿を欠かさないこと

しかし、まずは肌のバリア機能を正常化させるのが第一優先です。酵素洗顔は、肌が弱っている状態で使用すると、肌荒れを促進してしまう可能性を秘めています。

乾燥肌や敏感肌の人、生理や花粉症などで肌が荒れている人、ニキビがひどい人はバリア機能を低下させ、肌荒れを起こしたりして逆効果になることもあります。肌のバリア機能が低下している時は、肌状態が良くなってから酵素洗顔をすることをおすすめします。

そして、乾燥肌で皮脂の分泌量が少ない人は「脂肪分解酵素=リパーゼ」が配合されていないアイテムを選んだり、敏感肌の人はマイルドタイプのものを選ぶようにするなど、肌との相性が良いアイテムを選ぶことも酵素洗顔を使う上ではとても大切です。

商品ごとに記載されている使用頻度を守る

酵素洗顔商品には、使用頻度が記載されています。使用頻度を守ることで、過度な使用を防ぐことができます。肌のバリア機能が低下しやすい乾燥肌などの肌質の場合は、記載された使用頻度よりも、使用頻度を減らして様子を見ながら使うと良いでしょう。

まずは週に1回から始めてみて、ヒリヒリなどの刺激を感じない場合は頻度を週2回に。脂性肌など、べたつきが気になる肌の方は週3回試して様子を見るなど、肌状態や肌タイプを見ながら頻度や回数を変えてください。また、顔全体は週に1回でも、気になる鼻やTゾーンなどは、週に2回行うなどの部分使い方もおすすめです。

酵素洗顔を正しく使うことで、ヒリヒリ感を軽減することができます。商品の使用頻度を守り、自身の肌質に合わせたケアを心掛けましょう。

>「酵素洗顔を使用する頻度はどのくらい?肌タイプ別の目安」はこちら

酵素洗顔使用時は優しく洗う

酵素洗顔を使う際には、肌に摩擦を与えないように優しく洗いましょう。

以下の詳細なポイントに留意することで、より効果的な洗顔を実践できます。

① 泡立てアイテムを使って泡立てる
酵素洗顔を使用する際は、パウダーに水を加え、泡立てネットなどでモコモコになるまでしっかりと泡立てましょう。しっかり泡立てた泡を使用することで、肌との摩擦を軽減し、優しく顔を洗うことができます。泡立てネットは、100円ショップのものでも十分ですが、もっと細かな泡を作りたい場合は、1000円程度の少し高価なアイテムを探してみましょう。

② 泡を素早く顔に乗せ、泡を転がすように洗う
出来上がった泡を素早く顔に乗せ、手と顔の間で泡を転がすように洗いましょう。指の腹で軽くマッサージするようにすると、汚れをしっかりと取り除きながらも肌への負担を軽減できます。

③ ぬるま湯で洗い流す
洗い流す際には、ぬるま湯(32~38℃程度)を使用しましょう。この温度のお湯で洗い流すことで、適度に毛穴が開きやすくなり、余分な汚れや古い角質を効果的に落とすことができます。

④ タオルでふき取る際は押さえるように
洗顔後、顔をふき取る際には、タオルを顔に押さえながらやさしく水分を吸い上げるようにふき取りましょう。擦るようにふき取ると肌に摩擦が生じるため、優しく水分を吸い上げる方法がおすすめです。

酵素洗顔を効果的に使用するためには、「適切な泡立て」と「洗顔方法」が重要になります。以上のポイントに留意しながら洗顔を行うことで、肌への負担を軽減しながら洗浄効果を得ることができます。

>「酵素洗顔パウダーの効果と基本的な使い方」はこちら

酵素洗顔使用後は保湿ケアを行う

酵素洗顔を行うと、肌の古い角質が取り除かれ、新しい皮膚が表に出てきた無防備な状態になります。そのため、いつもよりも念入りな保湿ケアが必要です。以下のポイントを参考に、酵素洗顔後は肌の保湿を行いましょう。

① 水分の多いものを先に使う
保湿ケアを行う際は、水分の多いものを先に使うことが基本です。化粧水やローションなど、水分を肌に浸透させるアイテムを最初に使用しましょう。これにより、肌の水分量を補い、乾燥を防ぎます。

② 油分多いものを後に使う
水分の浸透後には、油分を多く含む美容液や乳液を使用しましょう。これによって、肌に蓋をすることができ、水分を閉じ込めます。最後にクリームを使用することで、保湿成分をしっかりと肌に留める効果があります。

③ 化粧水→美容液→乳液→クリームの順番で使う
保湿アイテムの順番は、化粧水→美容液→乳液→クリームのように使用するのが一般的です。ただし、ブースター(先行型美容液)の場合には、美容液→化粧水→乳液→クリームの順になります。自身の肌状態や使用する製品によって順番を調整することもありますので、自分に合った方法を見つけましょう。

酵素洗顔後は保湿ケアを丁寧に行うことが重要です。水分と油分のバランスを整えるために、適切な順番で保湿アイテムを使用してください。

>「肌のうるおいを守る保湿方法」はこちら

ヒリヒリしている肌への対処法

肌がヒリヒリやピリピリとしている状態は、酵素洗顔以外にもさまざまな要因によって引き起こされることがあります。乾燥肌や敏感肌の場合、肌のバリア機能の低下が主な要因となります。しかし、間違ったスキンケアだけでなく、他の要因も考慮する必要があります。

① 環境要因
気温の変化や空気の乾燥、紫外線、ほこりなどの目に見えない刺激が肌荒れの原因となることがあります。これらの環境要因によって肌の水分が奪われ、バリア機能が低下しやすくなります。

② 物理的な刺激:
マスクや衣類、髪の毛などが直接肌に当たることによって、物理的な刺激による肌荒れが起こることがあります。摩擦や圧力によって肌が刺激され、ヒリヒリ感が生じることがあります。

③ 化学的な刺激やアレルギー反応:
肌に触れた物質によって化学的な刺激やアレルギー反応が引き起こされることもあります。化粧品や洗剤、染料などが肌に刺激を与え、ヒリヒリ感を引き起こすことがあります。

ここでは、一時的な対処の方法をまとめたので参考にしてみてください。

肌を冷やす

肌に赤みやかゆみ、ヒリヒリが起きている場合、それは炎症が起こっている可能性が高いです。早めに炎症を緩和させるためには、以下の冷やし方を試してみましょう。ただし、肌に直接保冷剤をあてることは避け、急激な温度変化による刺激を防ぐようにしましょう。

① ハンカチやタオルでくるんだ保冷剤を使用する
赤みやかゆみ、ヒリヒリのある部分に、直接保冷剤を当てるのではなく、ハンカチやタオル、ガーゼなどでくるんだ保冷剤を当てて冷やしましょう。これによって肌に直接冷たさが伝わりにくくなり、刺激を軽減できます。

② 冷たいタオルや冷水のシャワーで肌を優しく冷やす
冷たいタオルを使用したり、冷水のシャワーを浴びたりすることで、ヒリヒリする肌を優しく冷やすことができます。この方法によって肌の炎症やかゆみを抑えることができます。かゆみを感じても、掻いたりこすったりしないことが重要です。掻くことや摩擦は肌をさらに刺激し、炎症を悪化させる可能性があります。

上記の方法を参考に、赤みやかゆみのある肌を冷やして炎症を軽減しましょう。しかし、炎症が持続する場合や症状が重い場合は、専門医に相談することをおすすめします。


肌への負担を抑えたスキンケアアイテムを使用する

ヒリヒリした状態が収まるまでは、肌への負担を最小限に抑えたアイテムを選ぶことが大切です。ヒリヒリする肌は通常よりも敏感な状態にありますので、慎重にケアする必要があります。

新しいスキンケアアイテムを使用する際には、パッチテストを行うことをおすすめします。パッチテストは、自分の肌に合うかどうかを確認するための方法です。腕の内側に、少量のアイテムを塗布し、24時間以上経過後に肌の異常がないかを確認します。もし異常が見られなければ、アイテムを使用することができます。

また、何を使っても肌がヒリヒリするといいう場合には、ワセリンを使用するのも一つの手です。ワセリンは、皮脂膜と同様に肌を保護し、水分の蒸発を防ぐ効果が期待できます。肌への負担を抑えながら保湿効果を発揮するため、顔のヒリヒリ感を和らげるのに役立ちます。ただし、肌トラブルやアレルギー反応が起こる場合は、すぐに使用を中止し専門家に相談することをおすすめします

効率的なワセリンの使用方法は、両手で温めてから手のひらに薄く広げ、顔に押し当てるようにして優しく塗り広げましょう。この時、こするような力を加えないように注意しましょう。そして、可能であれば、ワセリンの前に、化粧水などを使用して事前に水分を補給することで、保湿効果をより高めることができます。

「毛穴レスに効果的な酵素洗顔で快適に透明感※アップ!」


酵素洗顔は、毛穴の黒ずみ※や角栓が気になる人には、週1~2回のスペシャルケアとしてお勧めです。つるつるサラサラ素肌への期待値を上げ、透明感アップを目指せます。しかし、他の洗顔料では落としきれないような、タンパク質汚れや皮脂汚れを落とすことができる分、正しく使わないとヒリヒリと感じてしまうなど肌への刺激を感じてしまう可能性も。
※汚れや古い角質による

今回は、酵素洗顔を快適に使うためのポイントをご紹介しました。しっかり落とすタイプから肌の弱い方でも使えるマイルドタイプまで様々な肌タイプに対応した商品が出ていますので、まずは自分の肌状態に合うものを選びましょう。

※古い角質や余計な皮脂が取り除かれた状態のこと。