急に肌荒れする原因は？予防するために日常生活で見直したいポイント

肌荒れは、人によって起こる症状はさまざま。
なんとなく肌の表面が乱れたり、不快な状態があらわれたり、メイクのりがよくなかったり。いずれにせよ、できるだけ最短で予防したいのが願いですよね。

肌荒れの状態は大きく分けて、ニキビ、乾燥、赤み（かゆみ、ピリつきを含む）3タイプに分けられます。それぞれに違って見えますが、元をたどれば「バリア機能の低下」によるものが原因となっています。

ここでは、バリア機能の低下の原因となる要素や、肌荒れ予防のきっかけになるような生活に中に潜む見直しpointについて説明していきます。

急に肌荒れした際に考えられる主な原因

肌荒れが起きると気分も沈んでしまいますよね。
カサカサ、ぷつぷつ…、それらを引き起こす原因となる、日常生活に潜む肌荒れの原因を探ってみましょう。

急な気候の変化や朝晩の寒暖差

季節の変わり目など、気温の変化も肌荒れの原因となります。
春や夏にかけては、紫外線や皮脂、汗の増加に伴い、ニキビなどの吹き出物が出現したりと肌荒れ症状が目立ちやすくなります。秋、冬は、朝晩の冷え込みや湿度の低下などによって肌温も変化し、乾燥やかゆみ、ヒリつきが起こりやすくなります。また、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮して血行不良を起こし、ターンオーバーの周期が短くなるなど、肌の乾燥やバリア機能の低下に繋がります。

生活環境の変化

生活習慣の変化による肌荒れは、ストレスが関係しています。
入社、入学、引っ越しなどにより、今までの生活スタイルが一変し、気持ちも体もついていけない…なんて経験はありませんか？新生活に伴う生活リズムの変化や、新しい人間関係など、知らず知らずのうちに抱えてしまうのがストレスですよね。

ストレスを脳が感知すると、コルチゾールやアンドロゲンという物質が過剰に分泌されます。アンドロゲンには、皮脂分泌を促進する働きがあり、コルチゾールには免疫力を下げる働きがあります。また、ストレスは女性の大敵である冷えの原因にもなるといわれています。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れを引き起こすことがあるのです。

肌に合わない化粧品やスキンケア用品の使用

スキンケアの際に、成分が肌に合わず、アレルギー反応が出る、皮膚が刺激を受けてかぶれなどの刺激を感じるなどの場合は、スキンケアアイテムが今の肌に合っていない可能性も。合わないものを使い続けることで肌への負担となり肌トラブルが起こる可能性があります。

肌の状態は、常に一定ではありません。特に女性は、生理周期が関係したホルモンバランスによって、肌の状態が大きく変化しています。生理後から排卵までは、美肌を後押ししてくれるエストロゲンというホルモンの分泌が増加。裏を返せば、その時期以外は、女性の肌は不安定となりやすいため、その時期に新しい化粧品や、久しぶりに使ったスキンケア商品を使うときは、いつもより慎重にお手入れをしましょう。

急な肌荒れを予防するために見直したいポイント

肌荒れを改善するためには、「バリア機能」に着目した対策をしましょう。
スキンケアの見直しポイントや、紫外線対策、生活習慣、化粧品を使う際の注意点などご紹介していますので、是非参考にしてみて下さい。

スキンケア方法

肌荒れしている時期は、美容液や美顔器、普段よりも高価な化粧品など「与える美容」にどうしてもフォーカスしがちに。しかし、肌荒れを予防する一番の近道は、基本のケアを丁寧に行うことです。水分と油分のバランス（モイスチャーバランス）が保たれていれば、バリア機能がサポートされ、おのずと肌荒れは落ち着いてくれるはずです。

まずは、肌に必要なものは残しつつ、不要なものを取り去れるクレンジングや洗顔料を選ぶことです。その日のメイクの濃さや落ちにくさに合わせてアイテムを選びましょう。日焼け止めのみやライトなメイクの時はミルクタイプやクリームタイプ、しっかりメイクの時はオイルタイプやバームタイプなど、洗浄力で使い分けましょう。そして、洗顔料は泡立てタイプであれば、しっかりと泡立てて、たっぷりの泡に顔をうずめるように摩擦をせずに優しく洗い、しっかりとすすぐのがポイントです。また、ざらつきやくすみ※が気になる場合には、ふき取り化粧水や酵素パックを投入するのもおすすめです。

洗顔後はできるだけ早く保湿をしましょう。乾燥が気になる場合には、１回量500円玉ほどの量の化粧水を、３～５回ほど重ねづけして肌の水分量をまず上げてあげましょう。そして、必ず乳液やクリーム、もしくは両方を使って油分を補給して念入りに保湿をしましょう。

※乾燥による

＞保湿によって得られる肌への効果とは？アイテムの選び方と注意点

紫外線対策の方法

紫外線を浴びると、肌が刺激を受け不全角化が起こることで、乾燥しやすくなります。紫外線の影響の受けやすさは、体質や肌の状態によって違います。水分の低下を防ぐためにも、季節に関係なく、外出前は必ず日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。窓からも紫外線は侵入するため、1日中外出の予定がなく、室内にいる際も日焼け止めをつけることが望ましいです。UVカット機能が付いた日傘や帽子の活用もおすすめです。

予防していても日焼けしてしまった場合には、冷やす、保湿する、それでもおさまらない場合には皮膚科を受診して治療を受けましょう。

＞日焼け止めと化粧下地の違いは？塗り方や選び方、肌ケアのポイント

生活習慣

きちんとスキンケアをしているのに、なかなか肌荒れが良くならないと思っている方は生活習慣の見直しが必要かもしれません。実は、食生活の偏り、睡眠不足、運動不足などが原因となっているかもしれません。

美肌のためには、自炊が基本です。ファーストフードやコンビニなどは手軽ではありますが、野菜が少なかったり、脂質が多くなったりと、連日続くことで腸内環境を乱す可能性があるのでほどほどにしましょう。また、ダイエットによる過酷な食事制限も肌にはNGです。野菜だけ、果物だけなど少ない食材に頼るのではなく、肉や魚、緑黄色野菜や炭水化物をバランスよく食べることを意識しましょう。

そして、睡眠はホルモンバランスにも影響するため、私たちが思っている以上に肌への影響が大きいです。いつも眠たい、なんだかダルい、などどことなく不調を感じる場合には、睡眠の質が上がるように、寝室や睡眠前の行動を見直してみましょう。寝る前にスマートフォンを使用しない、飲み物は夕方からカフェインレスにする、熱すぎる湯船に浸からないなど、簡単に取りくめることから、まず始めて見ることが大切です。

また、運動不足は血行が悪くなり、体全体の巡りも滞りやすくなります。運動する気力がわかないという場合には、鏡で全身を見る習慣をつけてみましょう。前だけでなく、後ろ姿を見るのも忘れずに。鏡を通して客観的に自分を見つめ直してみることで、「少し体を動かそう」というきっかけになります。職場まで歩く、エレベーターではなく階段を使うなど「○○のついで」や「○○しながら」気が付かないうちにできる運動から始めるのがおすすめです。

化粧品・スキンケア用品

開封後のアイテムを何年も使っていたりしませんか？
化粧品の期限は、開封前であれば約3年といわれています。しかし、開封後の化粧品は、成分の問題や衛生上の問題から、早めに使い切り、長期間は使用しないようにしましょう。また、パフやブラシなどのメイクツールも何度も使っていると雑菌の温床となり不衛生です。定期的に専用の洗剤を使って洗い、清潔な状態を保ちましょう。

そして、使用する中で痒みや赤みなど「何となく違和感」を感じる場合は、一度使用をやめるのがベター。違和感がありながら使い続けると、更なる肌荒れの悪化を助長させる可能性があります。肌が敏感に傾いているなと感じるときに新しい化粧品を使う場合には、使用前にパッチテストを行いましょう。パッチテストの方法は次の「急な肌荒れを防ぐために行うパッチテストの方法」でご紹介しています。ご自身の肌に合ったものを使用しましょう。

急な肌荒れを防ぐために行うパッチテストの方法

新しい化粧品を使うときって「肌に合わなかったらどうしよう…？」と不安になることがありますよね？女性の肌は、生理周期によるホルモンの変化やストレスなどの影響で不安定になることも多いです。知らず知らずのうちにデリケートになっている可能性もあります。顔の肌荒れを防ぐためにも、新しい化粧品・スキンケア用品を使用する際はパッチテストを行うと心配が和らぎます。

【簡易的パッチテストの方法】
①二の腕の内側に新しい化粧品・スキンケア用品を少量塗って30分ほど放置する
②刺激やアレルギー反応、赤みなどがないか確認する
③異常がなければ、フェイスラインなどで少量ずつ使ってみる

短時間で心配という方は、二の腕に塗布してから24時間※ほど経過を見るとより安心です。
※汗や入浴などの影響によって精査がしにくくなる場合もあります。

「肌荒れを引き起こす原因を知ることからはじめましょう」

現代人の肌はとてもデリケート。
スキンケアだけ頑張っていても、睡眠、ストレス、ホルモンバランス、食生活などの影響で、肌荒れを起こしてしまう場合もあります。

まずは、肌荒れを引き起こす原因を知り、今までの生活と照らし合わせて、改善点を探してみましょう。今回の記事を参考に、スキンケアや生活習慣で肌の「バリア機能」をサポートするよう意識しながらセルフケアを行うことで、肌荒れ予防が目指せるはずです。