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ニキビができない人の生活習慣の特徴とケアアイテムの選び方

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「思春期でもないのに、ニキビってなぜできるの?」と疑問に思ったことはありませんか?大人になってからできる大人ニキビと思春期のニキビでは、発生する原因に違いがあるとされています。大人ニキビが発生する主な原因は、アクネ菌が増殖することで引き起こされます。

アクネ菌は通常であれば、肌の健康を維持する働きがあります。アクネ菌は皮膚の常在菌の一つであり、健康な肌を保つために必要なバリア機能を持っている優秀な菌です。アクネ菌が存在することで、肌のpHバランスを調整したり、他の有害な菌から肌を守ったりする働きがあります。

にもかかわらず、アクネ菌が増殖しすぎると、皮脂を分解して炎症を引き起こすため、ニキビができる原因となります。しかし、アクネ菌がいるからといって、必ずしもニキビができるわけではありません。ニキビができるかどうかは、個人の肌の状態や生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。

今回はニキビを予防して大人ニキビができにくい美肌を目指すために役立つ情報をご紹介します。
大人ニキビが気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ニキビができる原因とは?

「ニキビはどういう風にできるの?」と、気になっている方も多いのではないでしょうか?実はニキビは目に見えない段階から徐々に進行して、いつの間にか出てきます。

まずは、ニキビができるメカニズムを知っておきましょう。

①皮脂が過剰に分泌される:
皮脂は、皮膚の表面にある脂質の一種で、保湿や防水のために必要なものです。しかし、ホルモンバランスの変化などの要因により、皮脂が過剰に分泌されることがあります。

②毛穴が詰まる:
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まります。毛穴は、皮脂や汗が出る管のようなもので、内側には皮脂腺があります。

③アクネ菌が繁殖する:
毛穴に皮脂が詰まると、アクネ菌の好環境となります。アクネ菌は、皮脂を栄養源にして繁殖します。

④炎症が起こる:
アクネ菌が繁殖すると、皮脂を分解する脂肪酸を生成します。この脂肪酸が、炎症を引き起こす原因の一つです。炎症は、赤く腫れたニキビとして表れます。

⑤化膿する:
さらに炎症が進行すると、毛穴内に化膿物がたまります。白ニキビや黒ニキビとして表れます。

ニキビができる原因は、人によって異なりますが、メカニズムからもわかるように「毛穴のつまり」「皮脂の過剰分泌」「アクネ菌の増殖」という条件が揃うことによって発症します。ですが、ニキビができる理由は、ホルモンバランスや食生活の乱れなど、人によって異なります。今回は、中でも代表的なニキビができる原因について紹介します。

角質が厚くなっている

肌の角質は、肌表面を覆う細胞の集まりであり、肌のバリア機能を担っています。角質が厚くなると、毛穴の出口を塞いでしまい、汚れや皮脂がたまりやすくなることで、アクネ菌が繁殖し炎症を起こします。

健康な肌は、ターンオーバーによって古い角質が剥がれ落ち、新しい肌が生まれ変わります。ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことであり、約28日間で一回行われます。しかし、ターンオーバーが乱れると、古くなった角質が剥がれ落ちずに肌表面に蓄積することで、肌がくすんだり、乾燥したり、毛穴が目立つようになったりします。

特別な角質ケアとして、酵素が配合された洗顔やふき取り化粧水、ピーリングなどがおすすめです。ピーリング剤を使うことで、角質を取り除くことができますが、刺激が強いと肌を痛めてしまう恐れがあるため、肌の状態に合わせて適切なピーリング剤を選ぶことが重要です。肌の角質ケアには、適切な方法を選び、日々の習慣として取り入れることをおススメします。

皮脂が過剰分泌されている

皮脂は肌の健康を保つために必要な油分の一つで、肌の水分を保ち、紫外線から守るバリア機能も持っています。しかし、過剰に分泌されると、毛穴に詰まってしまい、アクネ菌が増殖する原因となります。アクネ菌は、皮脂をエサにし、毛穴に溜まった皮脂の中で繁殖を繰り返します。アクネ菌が増殖することで、炎症を引き起こし、ニキビや吹き出物の原因となります。

皮脂が過剰に分泌される原因は、ホルモンバランスの乱れやストレス、乱れた食生活などがあげられます。思春期の時期や生理前、妊娠中など、女性ホルモンが影響する時期には、特に皮脂の分泌が増加する傾向があるので、注意が必要です。

適切な洗顔やスキンケアで、皮脂の分泌量をコントロールすることは、ニキビの予防には重要なポイントとなります。過剰な洗顔や刺激の強いスキンケア製品を使用すると、皮脂の分泌を促進することがあります。また、洗顔の際には、手やタオルで強く擦ったり、熱いお湯を使用したりすることは避けるようにしましょう。適度な洗顔や、肌に負担をかけないスキンケア製品を使用することが大切です。

ニキビができない人の生活習慣の特徴

ニキビができない人たちは、適切な生活習慣を実践することで、肌トラブルを防いでいることが多いです。具体的には、運動やストレスケア、バランスのとれた食生活、十分な睡眠などが挙げられます。つまり、適切な習慣を実践することで、皮脂の過剰分泌やストレスなどが原因となるニキビを予防することができます。

大人ニキビは生活習慣に影響を受けることが特徴なので、ニキビができない人の生活習慣の詳細と、ニキビを予防するために必要なポイントについて詳しく解説します。

紫外線対策をしている

肌の美しい人たちは、日常的に紫外線対策を徹底しています。

紫外線は肌に様々なダメージを与えます。中でも、肌のバリア機能を低下させることが大きな問題です。肌のバリア機能は、肌表面にある角質層によって形成されます。角質層は、乾燥を防いだり、外部からの刺激から肌を守る重要な役割を持っています。

紫外線によって肌がダメージを受けると、バリア機能が低下してしまいます。結果、肌は乾燥しやすくなったり、外部からの刺激に弱くなったり、肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が肌表面に残りやすくなります。

紫外線によるダメージを防ぐためにも、小まめに日焼け止めを塗り、外出時は、日傘や帽子などの小物を使って、直接、肌を紫外線から守る対策をとるようにしましょう。紫外線は、屋内にいても車の中でも、窓やカーテンを通過して侵入してくるため、室内にいても日焼け止めを使用することをおすすめします。

紫外線による肌へのダメージを防ぐことは、美肌への近道です。日々の生活に、紫外線対策を取り入れて、肌の健康を守りましょう。

肌の清潔を保っている

肌トラブルのない人たちは与えるケアよりも、「落とすケア」に力を入れています。
つまり、洗顔やクレンジングをしっかり行い、余分な皮脂や汚れを落とし肌の清潔を保つことで、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えています。

そして、洗顔やクレンジングの際には、ゴシゴシと力を入れたり、こすったりしないよう、パッケージに記載された量を守って使用し、洗顔料ならしっかりと泡を泡立ててからこすらないように優しくすすぐなど、肌に摩擦を与えて肌を刺激しないようにすることも肝心です。また、敏感肌の人は、低刺激の洗顔料を選ぶなど、肌の状態に合わせたアイテム選びも重要です。

十分に肌を保湿している

ニキビを発生させないためには、水分と油分がバランスを整え、健康的な肌を保つことが大切です。
肌を保湿するには、まずは保湿成分の入った化粧水を使うことが大切です。保湿成分には、ヒアルロン酸やグリセリンなどがあります。保湿成分を多く含んだ化粧水を肌の角質層に浸透させ、水分を補給することで肌を保湿します。そして、化粧水のあとには必ず、乳液やクリームなどの油分で、せっかく補給した化粧水が蒸発しないよう蓋をするようにしましょう。

「ニキビができるから」と乳液やクリームなどの油性成分を使わないようにすると、肌の水分が蒸発し、それを補おうと皮脂の分泌量が増えてしまい、ニキビの原因となることもあります。化粧水と乳液はセットで使うことで肌のうるおいが保たれ、その結果、適切な皮脂の量を保つことにつながり、ニキビの予防になります。

適度に運動している

肌の美しさを維持している人たちは、日常的に適度な運動を取り入れている人が多いです。
運動をすることによって血行が良くなり、細胞に必要な栄養素が届きやすくなります。また、汗をかくことで体内の老廃物が排出され、肌のターンオーバーを促進します。

運動の種類としては、ウォーキングやランニング、水泳、ヨガなどがおすすめです。また、運動後はシャワーや入浴で汗や汚れをしっかり洗い流し、肌を清潔に保つことも大切です。ただし、強い日差しの下での運動は紫外線によるダメージを受けることもあるため、日焼け止めや帽子など、適度な紫外線対策もおこないましょう。

適度な運動を取り入れることで、美しい肌を保つと同時に健やかな体を維持することができます。時間がないという方は、隙間時間にストレッチなど筋肉を伸ばすだけでもOK。自分に合った運動量や種類を選び少しずつでもはじめてみましょう。

栄養バランスの良い食事を摂っている

食事は肌と深い関りがあります。
栄養バランスの良い食事は、ニキビのできにくい美肌には欠かせない要素の一つです。肌の健康を保つためには、栄養素がバランス良く取れた食事を心掛けることが大切です。

特に、野菜や果物に含まれるビタミンCは還元作用があり、ビタミンEは肌の保湿力や、肌荒れをサポートする働きがあります。また、鉄分は肌の血行を促進し、栄養を行き渡らせ、健康的な肌を保つのに欠かせない栄養素です。

栄養バランスを考えるのが難しい場合は、緑(葉物、海藻などの野菜)、赤(主に肉、魚など)、黄色(大豆や油など)、黒色(ごま、黒豆など)など3色~5色程度の色の食材を意識して調理すると、自然と野菜やタンパク質をバランス良く食事に取り入れることができます。

また、過剰な塩分や糖分は、肌の乾燥やくすみの原因となります。過剰な塩分や糖分を避けるためにも、加工食品やスナック菓子、ジュースなどは控えめにするようにしましょう。

栄養バランスの良い食事は、美肌だけでなく、全身の健康にもつながります。健康的な食生活を心掛け、ニキビのできにくい美肌を手に入れましょう。

十分な睡眠を摂っている

十分な睡眠はニキビのできにくい美肌にとって欠かせない要素の一つです。
十分な睡眠をとることで、ターンオーバーが促進され、古い角質が剥がれ落ち、新しい皮膚と交代する肌サイクルをサポートしてくれます。また、睡眠中には肌のバリア機能を強化する成長ホルモンが分泌されます。

睡眠の質を向上させるためには、寝る前にはブルーライトの出るスマートフォンなどの使用を控え、リラックスする時間を設けることが大切です。また、リラックスできる場所、快適な温度、清潔な寝具など、心地よい環境を整えることで、より深い睡眠を得ることができます。

ですが、忙しい日々の中で十分な睡眠をとることが難しい場合もありますよね。睡眠が足りない場合は、夜の睡眠に支障が出ない程度の昼寝をするのもおすすめです。短時間の昼寝でも、肌の疲れを癒し、美肌効果を発揮することができます。

ニキビを予防するためのスキンケアアイテムの選び方

ニキビの予防には、正しいスキンケアアイテムの選び方が重要です。
肌のタイプやニキビの状態に合わせて、それぞれのアイテムが持つ成分や効果を理解し、自分の肌に合ったものを選びましょう。選び方や使い方を間違えてしまうと、逆にニキビを悪化させてしまうこともあるため、注意が必要です。ここでは、ニキビを予防するためのスキンケアアイテムの選び方についてご紹介します。

保湿成分が多く含まれたアイテムを選ぶ

ニキビを予防するためのスキンケアのポイントは、保湿成分が多く含まれたアイテムを選び乾燥を防ぐことです。

肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、肌トラブルを引き起こす可能性が高くなります。プラセンタエキスやヒアルロン酸など、保湿力の高い成分を含むスキンケアアイテムを選ぶことで、肌の乾燥を防ぎ、バリア機能をサポートすることができます。

特におススメなのが「ナイアシンアミド」を配合したアイテムです。敏感肌の方にも使えるナイアシンアミドには、様々な美肌効果が報告されていて、美肌を目指すためには欠かせない成分です。その他にも、保湿力が高い、プラセンタエキスやヒアルロン酸などが配合されたアイテムもおすすめです。

肌に合ったアイテムを選ぶ

肌に合ったスキンケア選びは、トラブルのない美肌を手に入れるためには、とても重要なポイントになります。特に、ニキビなどの肌トラブルがある場合は、肌に合わないスキンケアアイテムを使用すると、逆に悪化してしまうおそれがあります。

ニキビができている場合には、刺激の強いアイテムは避け、低刺激の使い心地がマイルドなアイテムを選ぶようにしましょう。また、ニキビのもとになりにくいことを確認された「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記された化粧品を選ぶのもおすすめです。

肌に異常がない場合でも、肌に合わないスキンケアアイテムを使用してしまうと、刺激を受けて肌が荒れてしまうことがあります。新しく購入したスキンケアアイテムを使用する際は、腕の内側などでパッチテストを行ってから使うのが理想的です。肌にヒリヒリとした感じや、赤みなどの異常が出ないかを確かめ、異常が見られた場合は使用を控えるようにしましょう。

スキンケアを選び際には、もともとの肌質だけではなく、今の肌トラブルの状態に合わせて、アイテムを見極めて選ぶことが大切です。自身の肌に合ったアイテムを選び、正しい使い方をすることで、肌トラブルを防ぎ、健やかで美しい肌を手に入れることができます。

「肌に負担をかけない生活習慣で、1日でも早く美肌を手に入れて」

ニキビができる原因は、角質が厚くなっていることや皮脂が過剰分泌されていることが挙げられます。残念ながら、たくさん出てしまったり、大きく腫れあがって重症化してしまったりしたニキビには、皮膚科を受診することをおすすめします。医師による処方薬や治療を行うことで、効果的に改善することができます。

しかしその一方で、紫外線対策をする、肌を清潔に保つ、十分に肌を保湿するといった生活習慣を整えることで、ニキビを予防することができます。また、スキンケアアイテムの選び方も重要です。保湿成分が多く含まれたアイテムを選んだり、刺激の少ないアイテムを選ぶことによって、ニキビが悪化しないようサポートできます。

今回の記事を参考に、自分の肌質に合わせた正しいケアを取り入れて、肌トラブルのない健やかな肌を保ちましょう。