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毛穴の角栓の取り方の手順|角栓ができる仕組みやケアのポイント

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鼻や頬に現れるポツポツ、ザラザラとした「角栓」。「メイクで隠そうとしても逆に目立つ」「ピンセットや綿棒で抜いて、毛穴パックをしても、次の日には気になる」など多くの人が悩んでいる肌悩みの1つですよね。

角栓は、鼻全体や小鼻、顎周りなど、皮脂腺が集中する部位でよく見られます。角栓には白色と黒色の2種類があり、白色の角栓は皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、酸化せずに白く見えるものです。一方、黒色の角栓は酸化した皮脂や角質が毛穴に詰まり、黒く見える特徴があります。

つんっと飛び出ているので、ついつい抜いたり、押し出したりしたくなる…その気持ちよくわかります。

でも実は、この角栓の奥には「肌を守ってくれる細胞」があり、そのまま抜いてしまう行為は、明日以降のバリア機能を取り除くことになってしまうので、抜かないことをおすすめします。

では、どのような「角栓対策」すればいいの?という疑問が沸きますよね。

そこで今回は、角栓に悩む多くの方々に向けて、角栓の仕組みやケアのポイント、予防方法などを詳しく解説していきます。毎日のコツコツとしたお手入れによって、角栓を減らし、キュッとキメの整った美肌を手に入れましょう。

毛穴に角栓ができる理由

皆さんが特に気になっているのが鼻の毛穴の黒ずみだと思います。
鼻の毛穴の黒ずみというのは、いくつか種類がありますが、例えば角栓が詰まって酸化してしまって黒くなったということもありますし、角栓の中に黒い毛が埋もれて、黒くポツポツ見えていることもあります。

でも、そもそも「角栓が詰まる」ということから、毛穴の黒ずみがスタートしているので、「なぜ角栓ができるのか?」「角栓って何からできているのか?」ということを理解していかないとケアができません。ここでは、「角栓」について詳しく説明していきます。

そもそも角栓とは

角栓って何からできていると思いますか?
多くの方が「皮脂」=脂でできていると思っているようですが、実は脂だけでできているわけではないのです。
正常な毛穴の状態は、皮脂腺から毛穴を通して皮脂が排出され、肌のバリア機能として乾燥や外部の刺激から肌を守ってくれます。

しかし、何らかの肌トラブルが起こると毛穴の中の角質細胞が剥がれ落ち、タンパク汚れとなって毛穴を塞ぎます。毛穴が塞がれることによって皮脂が出にくくなり、タンパク汚れが皮脂でコーティングされて、毛穴の中で居座っている状態を「角栓」と呼んでいます。

その割合は皮脂が約3割、角質細胞=タンパク汚れが約7割だと言われています。特に鼻や顎など、皮脂の分泌量が多い部分の毛穴に詰まりやすくなります。

皮脂や汚れが毛穴に詰まることで、黒ずんだ小さなブツブツや白いポツポツとして目立つようになり、その見た目から、多くの女性が気になる肌悩みの一つとなっています。

角栓ができる理由

角栓は、肌のターンオーバーの乱れ、皮脂の過剰分泌、そしてスキンケア不足が関与しています。

まず、肌のターンオーバーが乱れると、新しい皮膚細胞が十分に生成されず、未熟な角質の細胞がはがれてしまい、古い角質として肌の上に残ります。

この古い角質が毛穴に詰まり、たまった皮脂にコーティングされることで角栓となるのです。ターンオーバーの乱れは、ホルモンの変化やストレス、不規則な生活習慣などによって引き起こされることがあります。

次に、皮脂の過剰分泌も角栓の原因です。皮脂は肌を保護するために必要な脂質ですが、過剰に分泌されると毛穴に詰まりやすくなります。特にTゾーンや顎は皮脂腺が集中しているため、角栓ができやすい部位です。
更に、スキンケア不足も角栓を引き起こす要因です。十分な洗顔やメイクの落とし残し、古い角質の適切な除去が行われないと、毛穴に汚れや古い角質が溜まりやすくなり、これらの汚れが酸化し、黒ずみとして現れることがあります。

毛穴に詰まった角栓の取り方

多くの人は角栓を「毛穴の詰まった汚れ」と認識しているので、ピンセットやパックで「手っ取り早く抜いてしまおう」と考えるのも当然の流れですよね。「抜きたい、押し出したい」という気持ちはよくわかります。ですが、肌ダメージも残り、さらなる肌トラブルを引き起こしかねないので、グッと我慢しましょう。

なるべく肌に負担をかけず、角栓をとる時に心がけたいことは、
① タンパク汚れと皮脂汚れを同時に落とせる角栓ケアを行うこと。
② 角栓を出にくくするために、皮脂分泌も抑えながら毛穴の中のターンオーバーを整えるケアをすること。
③ 皮脂分泌を抑えるような、保湿ケアを行うこと。
この3つのプロセスがすごく大事になります。

では具体的に何をすればいいのか解説していきます。

Step1. ホットタオルで肌を温める

角栓ケアの第一歩は、ホットタオルで肌を温めることです。肌を温めると、毛穴が開きます。角栓が毛穴に詰まっている場合は、柔らかい肌状態で毛穴を開くと、角栓を取り除きやすくなります。
また、温めることで角栓に含まれる皮脂が溶け、角栓自体も柔らかくなります。この方法を取り入れることで、角栓の除去がより簡単になります。

【ホットタオルの作り方】
① 温めるタオルを準備します。普通のタオルを使いますが、できれば顔全体を覆うことのできる柔らかいものが扱いやすいでしょう。
② タオルを水で濡らして,絞ります。
③ 電子レンジで500ワットの設定で1分ぐらい温めます。直置きが嫌な人はジップロックに入れるなど工夫してみてください。電子レンジが嫌な人は50℃くらいのお湯で温めてください。
④ 最初は熱いので少し冷ましてから、「温かい」と気持ちよく感じる適温で顔を覆います。
⑤ タオルが冷え切る前にとり、毛穴が開いた状態ですぐにクレンジングと洗顔を行います。

Step2. クレンジングと洗顔で汚れを落とす

角栓には油分が含まれているので、皮脂の脂を溶かすにはやっぱり油が必要です。
顎や小鼻などの角栓が気になる部分に、ベビーオイルやオリーブオイルを塗り優しくクルクル回しながら皮脂を溶かす感じでケアしましょう。最後はふき取るのではなく、オイルを塗った部分にティッシュを当ててしっかりとオイルを吸収させましょう。
クリームや乳液などの洗浄力がマイルドなクレンジングをお使いの方は、週に1~2度は洗浄力が高いオイル系のクレンジングを使うのも汚れをリセットする意味でおすすめです。


クレンジングと洗顔を行う際の基本は、肌への刺激を避けることが大切です。優しくクレンジングアイテムを使い、肌になじませることでメイクや汚れを効果的に落とします。
クレンジングの後は、しっかりと泡立てた洗顔料を使用しましょう。泡立てた洗顔料は肌に優しく、摩擦を最小限に抑えながら汚れを取り除くことができます。丁寧に洗い流すことで、肌のキメを整える効果も期待できます。

このように、クレンジングと洗顔のステップを丁寧に行うことで、角栓の発生を予防し、肌を清潔な状態に保ちましょう。


Step3. タンパク質分解酵素を含むスキンケアアイテムを使う

角栓の皮脂をとるだけではまだまだ不十分。角栓の多くは皮脂よりもタンパク汚れで構成されています。そのため、タンパク質を分解して取り除くスキンケアアイテムを使用することをおすすめします。

代表的なものだと「酵素」が入っているクレンジングや洗顔料です。肌に負担をかけず優しくタンパク汚れをオフしてくれるおすすめのアイテムです。

また、この酵素のスキンケアアイテムは洗顔では落としきれない毛穴の汚れや古い角質を除去する効果も期待できます。タンパク質分解酵素が角栓を柔らかくし、毛穴の奥の汚れを取り除くことで、肌をツルンとした状態に保つことができます。

それでもダメな場合は、「吸着して取る」ということが必要なので、吸着成分が入っているアイテムを選ぶというのも選択肢の1つです。珪藻土配合などの皮脂汚れ吸着商品などがたくさん出ていますので試してみるにも手です。

Step4. 保湿ケアをする

角栓ケアのステップ4では、保湿ケアの重要性についてご説明します。以下のポイントを覚えて、肌をしっかり保湿しましょう。

洗顔によって皮脂やタンパク汚れを取り除いた後でも、すぐに戻ってしまうことは避けたいですよね。その為には、皮脂の分泌を抑制するために「保湿」が必要です。

洗顔後は、乾燥を避けるために必ず保湿ケアを行いましょう。基本のベースとして、しっかり水分を浸透させることと、ターンオーバーや整える作用のあるビタミンB(ナイアシンアミド、ビオチン、パンテニルエチルなど)配合の保湿アイテムを、ご自身の肌質に合わせて取り入れるのがおすすめです。

保湿ケアによって肌は柔らかくなり、肌のコンディションも整えられます。また、毛穴に角栓が詰まるのを予防するためにも、保湿ケアは非常に重要です。

適切な保湿ケアを行うことで、肌の水分バランスを整え、角栓の発生を予防することができます。健康的でつややかな肌を保つために、保湿ケアは欠かせません。化粧水や乳液などの保湿アイテムを使って、日々のケアに取り入れましょう。

毛穴の角栓ケアのポイント

気になってしまう角栓はすぐに抜きたくなると思いますが、無理に自分で抜くのはNG。自宅での、毛穴パックの乱用や毛穴吸引機を使うケアもおすすめできません。また過剰な洗顔やスキンケアも逆効果です。
抜くのではなく、角栓ができにくい肌サイクルを作ることに注力していくほうが、他の肌トラブルのリスクも下がりますし、乾燥しにくい、ツヤツヤな肌をキープする近道にもなります。

角栓を無理に押し出さない

前提として知っておかないといけないことは、目立つか目立たないかだけで、角栓は人間であれば皆が少なからずあるということです。毛穴を外からの菌やウイルス、その他外的の刺激から毛穴を守るためにあるのが角栓なので、多少あって当たり前です。

そうはいっても、過剰に目立ってくるとピンセットとか針で取りたくなる気持ちはわかります。下手に触ると毛穴のトラブルや、ニキビのトラブルが増える可能性があるので気を付けましょう。

さらに指でつまんで取ったりすると、それが刺激になって、さらに皮脂腺が活発になり活動し始めてしまい、皮脂量が増えたり、あとから出てきた角栓がもっと目だったりする可能性があるので、基本的にはご自身で
取らないほうがいいかと思います。

「クリニックでは角栓を取ることがあるのでは?」と思う方もいると思います。クリニックで取った後は、大体毛穴を小さくしたりする治療をするのが通常で、取った後のケアが手厚いです。しかし、ただ単にご自身で取る行為は、取ることで肌を傷つけてしまったり、逆に皮脂分泌を過剰にさせたりと有害となることが多いので自分で取る行為は避けましょう。

クリニックでは他に、ハイドラシャワーや専用の美容液などを使用したピーリングで角栓を取る方法があるので、どうしても気になる方は、クリニックでの治療もご検討されると良いかと思います。

肌を清潔に保つ

今回ご紹介したように角栓ケアでは
① 皮脂をしっかり落とす
② タンパク汚れを落とす
③ それでも取れてない場合は吸着成分配合のアイテムを使う
④ 開いた毛穴を保湿し、乾燥を防ぐ
この順序で肌を清潔に守ることが重要になります。

他にメイクにも気を配りましょう。ファンデーションは毛穴に入り込みやすく、しっかりメイクの頻度が高かったり、メイクしている時間が長いと、ちゃんとメイクを落としきれず、毛穴をふさぐ原因にもなります。メイクしている状態を短くし、簡単なナチュラルメイクを心がけ、しっかり洗い流すことを習慣化するのも重要です。

紫外線対策も念入りに行いましょう。紫外線はハリや弾力の元である「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」にダメージを与えます。ダメージがひどくなるとハリを失い、毛穴が目立ちます。ターンオーバーの乱れにもつながるので、日焼け止めはもちろん、帽子や日傘などで紫外線対策を忘れないようにしましょう。

インナーケアも心掛ける

外側のケアだけではなく、内側からのケアにも注意を払いましょう。食生活を見直し、生活習慣を整えることも大事です。皮脂の分泌を抑えるには、皮脂代謝に必要となるビタミンBや皮脂の酸化を防ぐビタミンEなどを積極的に摂りましょう。

・ビタミンBを多く含む商品
牛乳、卵、鶏肉、レバーなど

・ビタミンEを多く含む食品
ナッツ類、胚芽米、ウナギなどの魚介類、大豆、穀類、緑黄色野菜など

また、脂肪、糖分の摂りすぎには注意が必要です。過剰な摂取は皮脂のバランスを崩しますし、エネルギーとして使われずに余った糖分は脂質と変化し蓄積します。



睡眠を十分とったり、軽い運動をしたり、ストレスを貯めないことも重要です。バランスの取れた規則正しい生活習慣を心がけ、ツルツルな美肌を目指しましょう。

「特別な角栓ケアは必要なし。仕組みの理解と根本原因をクリアにすれば意外と簡単!」

角栓のできる仕組みや原因さえわかれば、特別なケアは必要ないことはご理解していただいたと思います。
角栓ケアで重要なことは「皮脂を抑えるだけではダメ」ということ。

毛穴の中のターンオーバーが速くなりすぎて、未熟な角層がどんどん出てきてしまうことがポイントなので、まずは、適切に角質をケアすることが大事になります。
最初にやることは、肌を柔軟にするために、しっかりとした保湿をしてあげてください。保湿をしてあげることはそれだけでも皮膚の角質のコンディションを整えることに繋がります。

以上が角栓の改善、予防の方法になりますので、よかったら今回の内容を参考にして今日からのスキンケアに役立ててみて下さい。