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冬の乾燥対策はどうすれば良い?肌の潤いを保つための工夫

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冬が到来すると、同時に肌トラブルの悩まされる人が増加します。
気温や湿度の低下、暖房機器の使用などで空気が乾燥し、肌のバリア機能が低下、キメも乱れ、肌のうるおいも低下します。

「乾燥」は美肌の1番の敵といっても過言ではありません。乾燥は、体のカサつきだけでなく、毛穴の目立ちや、ハリの低下、肌荒れといった様々な肌トラブル引き起こす原因となります。ここでは、冬でも美肌をキープするために実践したい乾燥対策法やスキンケアについて深堀りします。

冬の乾燥対策が必要な理由は?

冬場は乾燥しすぎて困っていませんか?実は、空気が乾燥していると様々なトラブルを招きやすくなります。

冬は、空気中の水分が少なく、外気は乾燥しています。また、部屋の中でもエアコンなどの暖房機器を使用することによって、空気が乾燥しやすい状態となっています。では、空気が乾燥しているとどうなるのでしょう。ここでは、具体的に起こりうる恐れのあるトラブルを見ていきましょう。

体調不良を防ぐ

空気が乾燥していると、口や鼻の中が乾き、細菌やウイルスなどが体内に侵入しやすくなります。そうすることで、風邪やインフルエンザなどにかかる可能性が高まってしまいます。また、それらの原因となるウイルスは、秋冬などの空気が乾燥した低温、低湿度の環境下で活発化しやすくなることがわかっています。冬にインフルエンザが流行るのはそのためです。つまり、冬の気温が下がる季節には、加湿などの乾燥対策を行うことが、冬の体調不良を予防する重要なカギとなります。
※:Hemmes,J.H. et.al. Nature. 1960;188:430-1.

肌の乾燥を防ぐ

部屋の乾燥対策をすることは、肌の乾燥を防ぐことにつながります。肌が乾燥していると、バリア機能が低下し、紫外線やほこりなどの外的刺激を受けやすくなります。また、肌荒れを招いたり、肌の乾燥を加速させたりする原因になるなど乾燥は美容の大敵です。空気が乾燥すると、空気中の水分を同じにしようとする力が働き、肌の水分が蒸発しやすくなります。つまり、空気が乾燥していると角層の水分が蒸発し肌の乾燥が加速してしまいます。ですので、肌の保湿だけでなく、部屋の空気を乾燥させないような工夫をすることも、肌の乾燥対策には重要です。
>乾燥によって肌荒れが起きる理由は?生活に取り入れたい予防方法



冬はなぜ乾燥する?乾燥対策が必要な時期の目安

「冬=乾燥」となるのはなぜなのでしょうか?
ここでは、寒い冬の時期に乾燥が進みやすいワケや、乾燥がピークの時期についてみていきましょう。

冬に空気が乾燥しやすい理由

冬は空気中に含まれる水分量が少なくなるうえに、暖房を利用する機会が増えるため、加湿をしないと乾燥に悩まされることが多くなります。
人が快適だと感じる温度や湿度は、季節や服装によっても異なります。冬場の室温は18~22℃、湿度は40~60%程度になるように心がけるようにしましょう。湿度が50%を下回ると肌の乾燥が現れやすくなるといわれているため、加湿や換気をして部屋の水分量を低下させないような工夫が大切です。

乾燥対策が必要な時期の目安

空気が乾燥しやすい冬は1年の中でも特に乾燥対策を心掛けたほうが良いシーズンです。気温が下がるピークの1~2月頃は、湿度も最も低くなり、風邪をひいて喉を痛めたり、肌荒れを起こしやすい気温となっています。冬に入りはじめる11月以降から、気温の低い3月までは、特に乾燥対策に気を付けて、体や肌がすこやかな状態をキープできるように気を付けましょう。

引用元 :ウェザーニュース

冬におすすめの部屋の乾燥対策

湿度が50%以下になると乾燥が進みやすくなるといわれており、肌の乾燥を予防するための湿度は40~70%を目安にすると良いと言われています。ここでは、簡単にできるおすすめの部屋の乾燥対策法をご紹介します。
引用元 :厚生労働省の定める「建築物環境衛生管理基準」より

寒い冬は暖かく快適に過ごすために、エアコンやヒーターなどが欠かせませんが、暖房機器を使うと湿度は低いまま、空気の温度だけが上がるため乾燥が深刻になります。だからといって、暖房を付けないなんてできませんよね。ここでは、みんなが手軽にとり入れられる、部屋の湿度を上げて、乾燥対策をする方法をご紹介します。

室内で洗濯物を乾かす

エアコンや暖房機器を使うこの時期は、濡れたタオルや衣服などの洗濯物を部屋干しすることで手軽に部屋全体の湿度を上げることができます。部屋干しすると「部屋干しの臭いがするのでは?」と心配な方は、抗菌や防臭効果の高い部屋干し用の洗剤を使うのがおすすめです。また、出来るだけ窓や壁の近くは避けましょう。結露など湿気の逃げ場がなくなる場所はカビの原因になる可能性があるので、その場合は室内用の物干しスタンドを使うのがおすすめです。また、洗濯物同士の間隔を多めに空けたり、サーキュレーターや扇風機を活用したりして、お部屋の空気の流れを作るのも有効です。

入浴後はお風呂のドアを開けておく

方法はいたって簡単で、入浴後、浴槽のお湯を抜かずに浴室のドアを開けるだけ。これだけで、お風呂の湯気が部屋に流れ湿度を上げることができます。なんとも簡単にできる乾燥対策ではありますが、これにはいくつかの注意点があるので理解しながら行いましょう。
まず、気密性の高いマンションでは結露がつき、カビが生える原因にもなります。また、マンションに限らず湿度が高い時期はカビの原因となる可能性があるため、乾燥が気になる時期のみ行ったり、部屋の湿度をチェックしたりしながら、浴室の扉を開ける時間を調節しましょう。また、小さなお子さまがいる家庭では事故になるリスクが高いので、留守の間や、お子さまが浴槽に近づかないよう目の届く時間帯だけにするなど、工夫をして行ってください。

加湿器を使用する

加湿器を使うのも、湿度を上げるうえで簡単に取り入れられる方法です。最近では、一般的なスチーム式のタイプや、気化式、超音波式、空気清浄機の機能の搭載されたハイブリッド式、アロマオイルを入れて香りを楽しめる加湿器、またデスク周りで使える小さなタイプや、電気を使わないペーパータイプのものまで様々な種類の加湿器が幅広く販売されています。でも、これだけ種類があると何を基準に選べば良いかわからなくなりますよね?以下に加湿器を選ぶ際のポイントを2つご紹介します。
1つ目は、お手入れのしやすさや、機能性、デザインなど、使うことが面倒に感じないように、自身のライフスタイルのあったタイプを選ぶことです。2つ目は、部屋の大きさに合わせて選ぶとよいでしょう。部屋のサイズに合った加湿器を使うことで、しっかりとお部屋の湿度を調整することができます。部屋のサイズに合っていないと、湿度が上がらなかったり、逆に湿度が高くなりすぎて結露する原因にもなったりしかねません。加湿器を選ぶ際は、どのくらいの加湿能力があるのかなどを把握したうえで購入するようにしましょう。

冬に肌の潤いを守る工夫

冬は乾燥による肌トラブルが深刻になる季節です。
乾燥すると肌のカサつきやゴワつきが気になりますよね。また、肌が乾燥しているとバリア機能も低下するため、様々な肌トラブルを引き起こす可能性があります。肌の乾燥を防ぐために意識を変えるだけですぐできる、ちょっとしたコツについてお話しします。すでに乾燥が気になっている人も、今後が心配な人も、今から少しずつ冬場の肌の乾燥対策を見直していきましょう。

肌の保湿を徹底して行う

気温が下がり暖房機器を使う冬場は、肌の乾燥が深刻になります。美肌を保つためにも、肌の保湿により一層力を入れることが大切です。肌が乾燥していると、カサカサやごわつきを感じがちになりますよね。そうさせないためにも、日々のスキンケアのアップデートが肝心になります。春夏用のスキンケアアイテムを使っているなら、保湿タイプの秋冬用のアイテムに切り替えるのもよいでしょう。ときには、シートマスクなどのスペシャルケアを取りいれることでも、水分量をぐっと引き上げることができます。シートマスク後も含めて、朝晩の化粧水のあとには、しっかりと乳液やクリームを塗ることも水分の蒸発を防ぎ、肌を保湿するのに効果的です。“化粧水などで水分を補ったら、乳液やクリームなどの油分で蓋”をする意識をもちましょう。
>肌のうるおいを守る保湿方法│乾燥を避けるべき理由とは?



ぬるいお湯で洗顔や入浴をする

冬場はどうしてもお風呂の設定温度を高めにしがちになりますよね。しかし、肌に必要な皮脂は、40度を超えると溶け出す性質があります。このため、お風呂につかる際には、40度以下のぬるめのお湯に設定し、つかる時間も20分以内にとどめることで、肌に必要な皮脂やセラミドなどの潤い成分を保つことができます。また、洗顔の際にも同様で、高い温度で洗顔してしまうと潤い成分として必要な皮脂まで過剰に取り過ぎてしまい乾燥を招く原因となるため、ややひんやりと感じる32~38度の人肌程度のぬるま湯ですすぐようにしましょう。
※お湯の温度は肌質によっても違い、脂性肌は36~38度となります。

洗顔や入浴の後はできるだけすぐに保湿をする

洗顔後は、汚れとともに皮脂膜や天然保湿因子(NMF)細胞間皮質も洗い流された状態で、バリア機能が一時的に低下し、乾燥しやすくなります。この状態で放置すると、入浴前や洗顔前よりも乾燥する過乾燥と呼ばれる状態に。できるだけ早くスキンケアを行うと肌の水分を保ちやすいので、ブースターや美容液を塗布するように心掛けましょう。

肌の摩擦・刺激を避ける

肌の摩擦・刺激を避ける
摩擦などの刺激は、肌への負担となるため乾燥を進行させる原因にもなります。また、バリア機能を低下させ、肌荒れを引き起こすことも。スキンケアや洗顔など、肌に触れる時はお豆腐などのやわらかい物を触るように丁寧に触れるようにしましょう。また、直接肌に触れるマスクや下着は、コットンやシルクなどの天然繊維の肌触りの良いものを選ぶようにすることで、自然と肌への刺激を減らして生活することができます。また、洋服を選ぶ際にも、チクチクしない素材を選ぶようにし、肌への負担を減らすことで肌トラブルの回避につながります。

日中は日焼け止めをつける

紫外線によって肌がダメージを受けると、バリア機能が低下し、外的刺激から肌を守ることや、肌内部の水分蒸発を防ぐことができなくなります。その結果、カサつきなどの乾燥の症状がでたり、よく知られているように、くすみやキメの乱れといった原因にもなります。
冬は夏に比べて、肌を赤くヒリヒリとさせるようなUV-Bは減少しますが、肌の深くまで届きハリや弾力をつくるエラスチンなどを壊すUV-Aは増加します。紫外線は1年中関係なくふりそそいでいるため日焼け止めは油断せずに塗るようにしましょう。また、雪の降った後などは特に注意が必要です。雪は光や紫外線を反射して、夏の2倍ほどにもなるといわれているため、気を付けましょう。
冬は乾燥しやすいため、日やめ止めを塗ることが苦手という方も多いでしょう。日焼け止めを選ぶ際には、保湿力が高いタイプのアイテムを選ぶようにしましょう。


「乾燥の原因を知り、正しい対策をして健康に過ごそう!」


毎年、冬になると感染症などで体調を崩しやすかったり、肌表面の乾燥を感じやすかったりと健康面でも美容面でも悩みが増える季節ですよね。

冬は、気温の低下とともに湿度も低下、運動量の低下なども重なり代謝が低下して冷えを引き起こします。今回ご紹介したように、簡単に取り入れられる部屋の湿度を上げる方法や、乾燥させない正しいスキンケアやなど、さまざまな乾燥対策の方法を生活に取り入れて、健康に若々しく過ごしましょう!