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まぶたの肌荒れの原因は?乾燥や肌トラブルを防ぐためのポイント

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まぶたが肌荒れを起こすと、かゆみや腫れ、赤みが起こりやすくなることがあります。そんなときは、メイクができなかったり、接客の仕事で人前に出るのが嫌だったり、ムズムズして集中できないなんてこともありますよね。「メイクアイテムを変えてもいないし、急になぜ…?」と、原因が思い当たらないこともあるかもしれません。

まぶたは、顔の中でもとくに皮膚が薄いデリケートな場所。汗腺が他の部位に比べて少なく、分泌される皮脂も少ないので、うるおいを保ちにくく、肌を守る『バリア機能』が低くなりやすいのです。そのため、乾燥しやすく肌荒れを起こすことがあります。

では、どんなことがきっかけで、まぶたの肌トラブルにつながってしまうのでしょうか?その原因や悪化すると起こる病気、まぶたの乾燥や肌荒れを防ぐ方法をご紹介します。効果的なケア方法を行い、悩みのないすっきりとした目元を導きましょう。

まぶたの乾燥や肌荒れの原因

私たちの日常生活には、気づかない間にまぶたの肌に負担をかける要因がたくさん潜んでいます。メイクや紫外線、さらにはデジタル機器の利用など、日常の中で避けにくい要素がまぶたの乾燥や肌荒れを引き起こす可能性があります。どのようなことが原因となるのか、具体的に詳しく探ってみましょう。

アイメイクの負担

目元のメイクは、使用するアイテムが多いため、その分肌に触れる回数が増えがちです。アイラインやアイシャドウ、マスカラや二重メイク用のアイプチののりなど、アイメイクによって、まぶたを擦ると肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。また、メイクに含まれる成分が肌に合わない場合も、肌荒れを起こすことがあります。

外部からの刺激

まぶたは、顔のパーツの中でもとくに皮膚が薄く、頬の皮膚に比べて半分以下の厚みといわれています。そのため、紫外線や花粉、アレルギー物質などの外部からの刺激を受けやすくなっています。このような外部からの刺激で、かゆみを感じ、まぶたを擦ってしまうと、ますますバリア機能の低下を招くことになります。

眼精疲労

パソコンやスマートフォンの長時間の使用や、コンタクトレンズの装着は、眼球の乾燥を起こしやすくなり、眼精疲労につながりやすくなります。まばたきは、涙を目に行き渡らせ、うるおいの膜をつくる働きをしていますが、人は集中して画面を見ていると、まばたきの回数が減ってしまうため、乾燥しやすくなります。また、コンタクトレンズは、涙がコンタクトレンズに吸収されたり、蒸発しやすくなるため、ドライアイになる場合もあるのです。

このように、目を酷使したり、乾きで目に強い負担をかけると、眼精疲労となり目の周りの血行不良も起こしやすくなります。それによって、まぶたの周囲の肌に影響を与える場合があります。

まぶたの肌荒れや乾燥で起こる可能性がある病気

まぶたの肌荒れや乾燥は、ちょっとした肌トラブルだと思って放置していると、思わぬ肌疾患につながる可能性があります。次のような、まぶたに起こりやすい症状の詳細をご紹介します。

眼瞼炎(がんけんえん)

まぶたの皮膚に炎症が起こっている状態です。まつ毛の生え際辺りの「眼瞼縁炎(がんけんえんえん)」や目尻の「眼角眼瞼炎(がんかくがんけんえん)」の総称です。かゆみや赤み、腫れ、かさつきなどの症状が現れ、時には痛みを伴うこともあります。

原因としては、はっきりとしたことは解明されていませんが、以下の要因が炎症を引き起こしやすくすると考えられています。

・細菌やウイルスによる感染症
・化粧品や薬品、接着剤や建材塗装剤などの化学物質
・花粉や動物の毛などに対するアレルギー反応

軽度の炎症の場合、自然に治ることもあるとされています。しかし、ただれや膿が出る場合は、放置すると症状が悪化し、まつ毛の脱毛のリスクもあるため、炎症を起こした場合は早めの眼科の受診をお勧めします。

皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)

皮脂の量が減少することで、肌のバリア機能が低下し、症状が引き起こされます。肌は乾燥し、角質が肥厚化して剥がれやすくなります。この症状の原因は、空気の乾燥、肌の保湿不足、または加齢などが挙げられます。これにより、肌表面がざらつき、白く粉を吹いたようになり、赤みやかゆみも出ることがあります。

とくに、まぶただけでなく、皮膚全体において発症するリスクがあります。高齢者に多く見られる症状ですが、最近ではアトピー性皮膚炎や、石けんやボディシャンプーの頻繁な使用による肌の乾燥の影響から、子供や若い世代でも増加傾向にある皮膚疾患です。

接触皮膚炎(せっしょくひふえん)

接触皮膚炎は、一般的に「かぶれ」とも呼ばれます。この症状は、刺激物質やアレルゲンとなる物質が肌に接触した際に、反応を引き起こし、皮膚に炎症が生じるものです。また、肌に触れている成分や物質に紫外線が当たることで化学的に変化し、アレルギー反応を引き起こすこともあります。

症状としては、湿疹の出現、赤い斑点やブツブツの形成、水ぶくれやジュクジュクとした滲出液の発生が挙げられます。長期化すると、皮膚が厚くなったり、かさぶたやひび割れが生じることもあります。

原因となるものによって、皮膚疾患の名称が異なります。

・皮膚に触れる物質の刺激が強い場合:「刺激性接触皮膚炎」
・皮膚に触れる物質に対するアレルギー反応の場合:「アレルギー性皮膚炎」
・紫外線の影響を受けた場合:「光接触皮膚炎」

これらの症状を起こさないようにするには、原因物質を避けることが重要です。もし何が原因であるか分からなければ、皮膚科でのパッチテストを行うことも可能です。症状が軽い場合は数日で治まることもありますが、長引く場合は医療機関へ相談しましょう。

まぶたの肌荒れを防ぐ方法

これまでの解説から、まぶたの肌荒れを防ぐには、乾燥を防ぎ、刺激や刺激となる物質の肌の付着を避け、肌への負担となることを減らすことが大切だと考えられます。では、具体的にどのような方法を日常生活に取り入れていったら良いのでしょうか?ポイントとなることをお伝えしていきます。

肌を清潔に保つ

毎日クレンジングや洗顔料を使用して、肌を清潔に保つことが大切です。肌に付着しているのは、メイクだけではなく、余分な皮脂や汚れ、空気中にある物質などもさまざまにあります。肌に付いたままだと、その分刺激を受け続けるリスクが高まります。そのため、「肌に残さない」ことが重要。毎日しっかりと落とすケアをしていきましょう。

まぶたは、皮膚が薄くデリケートなため、クレンジングや洗顔をするときは、とくに丁寧にやさしく扱うことがポイント。そっと、指の腹で、クレンジングをなじませたり、泡を転がすイメージで力を抜いて触るようにしましょう。

また、手は目元に触れる機会が多くあります。メイクやスキンケアの前には必ず、手を洗い清潔な手で顔に触れるようにしてください。また、日中も無意識に手は顔を触っていますので、清潔を意識していくことも大切です。ただし、洗い過ぎは手のバリア機能の低下を招いてしまうので、過剰な洗浄は避けるようにしてください。

目元の保湿ケアをする

保湿ケアは、肌のバリア機能をサポートするために欠かせない、最重要ステップです。まぶたは乾燥しやすいパーツですので、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が豊富に配合されたスキンケアアイテムを選ぶと良いでしょう。

スキンケアのステップは、化粧水で肌に水分を与え、美容液や乳液、アイクリームなどで水分の蒸発を防ぐことで、目元の乾燥を防ぐことができます。とくに、目元は他の部位に比べて皮膚が薄く、また頻繁にまばたきという動きをするため、乾燥や年齢サインが発生しやすいエリアです。日々のケアを丁寧に行うことで、乾燥を防ぎ、若々しい目元の輝きを保てることができるでしょう。

アイクリームは特に目元専用として作られているため、肌にうるおいを与えながらも重くなりすぎず、メイクの邪魔をしないテクスチャが多いです。使用する際には、指の腹を使って優しくピアノタッチするように塗布し、過度な刺激を与えないよう注意しながらマッサージすると、血行促進になり、より効果的なケアができます。

まぶたに負担をかけにくいアイメイクをする

まぶたの肌トラブルを防ぐためには、アイメイクの選び方やオフの方法に注意が必要です。とくに、つけまつ毛などは、貼り付ける際ののりや取り外す際の摩擦が原因となり、まぶたに負担をかけることがあります。このような、まぶたの肌に負担が強いメイクを見直してみるのも、肌荒れを防ぐポイントです。

また、メイクオフは、摩擦を起こしやすかったり、ウォータープルーフ用などの洗浄力の強い成分を使うことがあるため、まぶたの肌にとって大きな負担となることが多くあります。そのため、なるべく摩擦を減らし、簡単に落とせるアイメイクアイテムを選ぶと良いでしょう。例えば、お湯でサッと落ちるタイプのマスカラやアイライナーなどは、肌への負担を軽減できますよ。

まぶたの肌荒れ対策には徹底的な保湿ケアを!


まぶたは顔の他の部位よりも、さらにデリケートなパーツです。外部からの刺激やアレルギー物質、乾燥などの影響を受けやすい箇所なので、普段から目元の保湿を重視して肌バリアをサポートしていきたいですね。そして、肌荒れが改善しないと感じたら、放置しないで速やかに皮膚科を受診し治療することもおすすめします。目元のキレイは気持ちも上がる大事なパーツ。いつもうるおった目元でトラブルを招かない肌づくりをしていきましょう。