オイリー肌に取り入れたいスキンケア方法|顔がテカリやすい原因
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肌がベタついたり、テカリなどが目立つ状態は、「オイリー肌(脂性肌)」かもしれません。肌が脂っぽいと、化粧が崩れやすくなったり、毛穴も目立ちやすく、肌トラブルにも悩まされがちです。オイリー肌には、季節や生活習慣によって、誰でもなる可能性のある肌状態。具体的に、どうするとオイリー肌になってしまうのでしょうか?
そこで今回は、その原因を探りつつ、水分と皮脂のバランスの良い、しっとりキメ肌を目指す方法をご紹介していきます。
オイリー肌(脂性肌)になる主な原因は?
オイリー肌になる原因は、生活習慣や肌状態、体のメカニズムから発生していることがあります。その原因を解説していきますので、自分の肌の状態はどこに近いのか探ってみる参考にしてください。
皮脂の過剰分泌
オイリー肌は、皮脂が過剰に分泌されることで、肌表面に余分な油分が残ることが原因になりやすいと考えらえます。通常では、皮脂はお肌を守るために必要な油分ですが、いつもよりベタつきやテカリを感じているということは、肌のバリア機能が低下しているかもしれません。
健やかな肌状態では、バリア機能のはたらきによって、水分と油分のバランスが保たれていますが、機能が低下し肌が乾燥すると、水分の蒸発を防ぐために過剰に皮脂を分泌することがあります。
また、食生活の乱れも、皮脂の過剰分泌につながりやすくなる原因です。脂っこい食品やジャンクフードの食べ過ぎなどは、皮脂の分泌を活発にしてしまい、肌トラブルにつながりやすくなります。皮脂の過剰分泌が気になる場合は、食生活の見直しをして、お肌に良いたんぱく質やビタミンなど栄養バランスの良い食事を心がけると良いでしょう。
毛穴の詰まり
直接の原因は、皮膚の皮脂腺からの皮脂の過剰分泌ですが、毛穴の詰まりがオイリー肌を悪化させる可能性があります。オイリー肌の場合は、皮脂腺が発達していることがあり、その場合、毛穴に皮脂と古い角質や落としきれなかった化粧品などの汚れが詰まり、角栓ができやすくなります。
このため、毛穴の詰まりが気になる場合は、毛穴ケアと保湿ケアを同時に行い、肌質改善に努めると良いでしょう。
ホルモンバランスの乱れ
皮脂の分泌には、ホルモンバランスも関係しています。思春期や生理前などにベタ付きやすい場合は以下のホルモンバランスが乱れている可能性があります。
・男性ホルモン…テストステロン
・女性ホルモン…プロゲステロン(黄体ホルモン)
これらのホルモンは、皮脂分泌を活性化させる作用があります。女性ホルモンでは、「プロゲステロン」は男性ホルモンと似たはたらきがあり、皮膚を脂っぽくしてしまいますが、逆に、「エストロゲン」は皮脂の分泌が抑えられ、肌質のバランスを保つ作用があります。更年期になると、女性ホルモンが減少することから、男性ホルモンが優位になり、皮脂の過剰分泌につながりやすくなるのです。
成長過程や年齢の変化と共に、ホルモンバランスが崩れやすい時期もあると思います。そんな時には、いつも以上に体に気を使ったり、肌ケアに取り組むことでサポートしていきたいですね。
過度なストレス
ストレスを感じることで、交感神経が刺激され、ストレスホルモンが分泌されることによって、皮脂分泌が過剰になる場合があります。ストレスホルモンの代表は「コルチゾール」。このストレスホルモンの分泌によって、皮脂腺が刺激されて皮脂量が増えるといわれています。また、コルチゾールの分泌に伴って、男性ホルモンが増え、皮脂の分泌が促進されることもあるのです。
また、ストレスによって血行不良が起こることで、オイリー肌になる場合もあります。血行不良になると、肌の新陳代謝が乱れ、肌のバリア機能の低下につながりやすく、その結果、皮脂量が増えることになりやすくなります。
「忙しいからか、お肌の調子がイマイチ…」と感じたら、小休止のタイミングかもしれません。ストレス生活を続けているよというお肌からのサインを受け取って、リラックスタイムを定期的に取り入れていきましょう。
マスクの着用
マスクの中は呼気によって湿気を帯びて、温度も上昇しています。ある試験結果によると、皮膚の温度が4℃上がると、皮脂量は2倍増加すると出ているのは驚きです。長時間付けることの多いマスクは、オイリー肌になりやすい原因となっていたようです。
また、マスクによる肌表面の摩擦は、肌のバリア機能を低下させる原因にもなるので、肌の乾燥も招きやすく皮脂分泌が過剰になりやすい状態になります。このことから、マスクを選ぶ際には、通気性が良く、肌当たりがやさしいマスクを着用するなど、工夫してみましょう。
オイリー肌の人に多い悩み
オイリー肌の場合に多い「あるある」を以下に挙げてみました。あなたのお悩みに当てはまるものはありますか?また、どんな対処法があるのかもチェックしてみてください。
Tゾーンがテカリやすい
Tゾーンや鼻の頭は、テカリやベタつきが気になりやすいパーツ。あぶらとり紙で取っても、すぐに気になってくるという場合も。Tゾーンや鼻の頭は、テカリやファンデーションが落ちてしまうなどの化粧崩れも目立ってしまいやすい場所です。
気になるあまり、脂を取り除き過ぎても、余計に皮脂分泌が過剰になる場合があります。あぶらとり紙を頻繫に使用している場合は、頻度を減らし、気になったらティッシュペーパーで軽く抑えるくらいにして、水分補給のミストをすると、肌の保湿に役立ち皮脂の分必量を減らすことにつながります。
メイクが崩れやすい
肌が脂っぽいと、メイクが崩れやすい問題があります。せっかく綺麗にメイクしても、寄れたり滲んだりしているのに気がつくと「いつから!?」とショックを受けてしまうことも…。メイクは油性で落ちやすい成分でできているため、浮きやすく崩れやすくなってしまうのです。
メイク崩れが気になる場合は、油分の少ないパウダーファンデを使ったり、メイクを長持ちさせるロングラスティング効果を持つ成分の配合されたアイテムを選んだり、フェイスパウダーを仕上げにはたいておくこともおすすめです。
ニキビができやすい
オイリー肌の場合、毛穴が開きやすい上に、皮脂と古い角質やほこり・メイクなどが混ざって毛穴に詰まりやすくなります。その結果、肌が荒れ、ニキビになってしまうのです。
皮脂の過剰分泌は、ニキビの原因となりやすいですが、お肌のケアをしていても悩みが変わらない場合は、お肌のケアと体のインナーケア、両方からのアプローチでニキビ対策をしていくことが必要かもしれません。
毛穴が目立ちやすい
皮脂が多いと、毛穴が目立ちやすくなります。また、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることで、目立つ場合も多くあります。そして、毛穴に詰まった角栓が酸化し、黒ずみとなることで、なお一層毛穴が存在感を放っていることもあります。
毛穴対策には、クレンジングや洗顔を毎日きちんと行い、肌ケアも保湿重視にしてみることがおすすめです。
オイリー肌におすすめのスキンケア方法
毎日スキンケアをしていても、間違ったケアをしてしまっているとニキビや毛穴の黒ずみなどが起こりやすくなります。以下のスキンケア方法を参考に、オイリー肌に合う、正しいスキンケア法をマスターして、毛穴の目立ちにくいキュッと引き締まった肌を目指しましょう。
優しく洗顔する
毛穴の汚れやベタつきが気になっていると、ついつい洗う手に力がこもりがちではありませんか?洗顔時の強い肌への摩擦は、肌のバリア機能の低下を招きやすくなります。摩擦は、洗顔を指先で洗おうとすると力が入ってしまうことと、しっかりと泡を立てないことで起こりやすくなります。そのため、以下のように少し意識してみると摩擦軽減につながります。
・泡立てネットなどを使い、キメの細かい泡を転がすように洗う
・指の腹や手のひら全体を使って、泡で洗う意識にする
このように、ふわふわとキメ細かな泡が作れる洗顔料で毛穴の汚れを浮かし出すイメージで洗うのがポイントです。
また、寝る前のスキンケアには、洗顔料だけですと落ち切れないメイク汚れがあるので、必ずメイクはクレンジングを使って落とします。「その日の汚れは、その日のうちにキチンと落とす」を意識して、キレイを続けていきましょう。
十分に保湿ケアをする
肌が乾燥すると、肌を守るために皮脂の分泌量が増えやすくなるため、洗顔の後は時間を置かず、すぐに保湿を行います。美容成分がたっぷり配合された美容液で肌にうるおいとハリを与え、次に化粧水を、肌の角層のすみずみまで浸透させてうるおいを与え、最後に油分のある乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎます。
「オイリー肌には、油分の多い乳液やクリームは付けない方がいい?」と疑問に思うかもしれませんが、つけないと乾燥肌になりやすく、余計に悪化させてしまう原因になるので、乳液かクリームのどちらか一方を必ずつけましょう。脂性肌向けアイテムでは、次のようなものもありますので参考にしてください。
・オイリー肌タイプ…肌を引き締める成分が配合されたもの。(例:クエン酸、タンニン酸、塩化アルミニウム、ハマメリスエキスなど)
・インナードライタイプ…皮脂は多いけど、肌の乾燥を感じる場合。肌を保湿する成分。(例:ヒアルロン酸、スクワラン、セラミド)
日焼け止め対策をする
紫外線は皮脂の酸化を進めるため、肌のバリア機能の低下につながり、お肌のトラブルにつながりやすくなります。オイリー肌の場合は、紫外線の影響も受けやすいので、外出前には忘れずに日焼け止めなどで紫外線対策をしておきましょう。その他にも、帽子や日傘、サングラスなども組み合わせて利用すると、紫外線の予防に効果的です。
オイリー肌の対策はスキンケアにプラスαな対応で美肌に!
オイリー肌は、さまざまな原因から起こりやすいお悩みです。お肌のケアには、毎日のスキンケアや、正しい生活習慣と食生活が基本。体の内側からのサインを見逃さないようにして、しっとりとキメの整った肌を目指していきたいですね。
そして、メイクアイテムや紫外線対策、日常生活のちょっとしたことなど、プラスαの工夫も組み合わせて、皮脂をほどよく維持し、健やかな肌状態を保っていきましょう。