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酵素洗顔で肌荒れすることはある?使う際のポイント

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酵素洗顔に配合されている酵素は、古い角質や皮脂を分解し取り除くため、結果、毛穴の詰まりの解消に役立ったり、肌表面が滑らかになったり、テカりやくすみも軽減されます。

しかし、酵素洗顔には注意点もあります。酵素の働きによって角質(タンパク質)が分解されるため、酵素洗顔を頻繁に行ったり、摩擦を強く加えたりすると、肌への負担が増え肌荒れや皮むけなどの肌トラブルにまで発展する可能性があります。特に、敏感肌や乾燥肌の方は、注意が必要です。

そこで今回は、酵素洗顔による肌荒れ防止の方法や、使用する際のポイントについてご紹介していきます。

毛穴やざらつきが気になる方で、これから酵素洗顔を取り入れたいなと思う方は必見です。
※古い角質や皮脂が肌に残った状態のこと

酵素洗顔の役割と期待できる効果

酵素は、私たちの体内で作られる特別なタンパク質です。動物や植物、微生物など、すべての生物の体に存在しており、酵素は私たちが生きていく上で必要不可欠な物質です。

酵素といえば、酵素ドリンクなどで体の外から取り入れるイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?しかし、酵素ドリンクと酵素洗顔は全く異なる目的を持っています。酵素ドリンクは体内に取り入れて健康をサポートするものですが、酵素洗顔は、酵素の力で肌の汚れや古い角質を取り除き、美肌をサポートするものです。

では酵素洗顔の役割と期待できる効果を見ていきましょう。。

酵素洗顔の役割

通常の洗顔料と酵素洗顔の大きな違いを解説します。

まず、通常の洗顔料は、皮膚の表面に付着した汚れや皮脂を、泡で吸着し汚れを落とす役割を担っています。

一方、酵素洗顔は、酵素の働きによって角栓の原因となるタンパク質からなる古い角質の表面部分や、毛穴の皮脂汚れなどを分解して取り除いてくれます。つまり、通常の洗顔料では落としきれない、古い角質や毛穴の奥の汚れまでアプローチすることができます。

これが酵素洗顔と通常の洗顔料の違いです。
洗顔料には主に2種類の酵素が配合されています。
①「タンパク質分解酵素」は、古い角質などのタンパク質を分解する働きがあります。代表的な酵素としては植物性プロテアーゼである、パパインやブロメラインがあります。

②「脂肪分解酵素」は、皮脂などの脂肪を分解する働きを持ちます。代表的な酵素としては、リパーゼやパンクレアチンがあります。

以上の2つの酵素が洗顔料に配合されており、それぞれが異なる役割を果たしています。

酵素洗顔に期待できる効果

・毛穴の汚れが目立ちにくくなる
毛穴が目立つ原因は、主に皮脂と角質からできた汚れによるものです。酵素洗顔パウダーを使うと、皮脂と角質が酵素の力で分解され、毛穴の詰まりとなる汚れを洗い流すことができます。汚れが取り除かれることで、毛穴の詰まりが解消され、毛穴が目立ちにくくなる効果があります。

・肌がなめらかな印象になる
肌がごわつくのは、本来は役目を終え剥がれ落ちるはずの古い角質が、お肌の表面に溜まっているためです。酵素洗顔パウダーを使って洗顔することで、古い角質を取り除くことができ、表面がなめらかになるため、素肌が美しく整います。

・肌が明るい印象になる
古い角質はくすんだ色を持っており、剥がれ落ちずに肌にとどまると、角質層が厚くなり、肌の印象が暗くなってしまいます。さらに、正常な角質の生まれ変わりが妨げられると、透明感※が低下します。

肌がくすむと、疲れた印象や年齢を重ねた印象を与えてしまいます。そこで、酵素洗顔パウダーを使用することで、古い角質を分解、除去することにより、透明感が上がり顔の印象を明るくすることができます。
※古い角質や余計な皮脂が残った状態
※古い角質や余計な皮脂が取り除かれていない状態のこと

・化粧水が浸透しやすくなる
古い角質が肌に残っていると、化粧水がお肌の奥まで届かず、効果が発揮されにくくなります。しかし、酵素洗顔パウダーを使うと、古い角質が取り除かれるため、化粧水が新しい角質層までしっかり浸透することができます。

角層の深くまでしっかりと浸透することで、化粧品の美容成分がお肌に行き渡り、より効果的なスキンケアが期待できます。

・ニキビを予防する効果が期待できる
ニキビは、皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まりが原因とされています。酵素洗顔パウダーを使うと、毛穴に詰まった皮脂や古い角質を効果的に取り除くことができます。これにより、毛穴が詰まらない状態を保つことで、ニキビの発生を予防することができます。

・角栓ができにくい肌質になる
酵素洗顔パウダーを定期的に使うことで、古い角質がたまる前にしっかりと洗い流す習慣を身につけることができます。習慣化することで、汚れがたまる前に予防策を取ることができ、毛穴に汚れが詰まることなく、角栓ができにくい肌質を維持することができます。


酵素洗顔で肌荒れは起こる?


・人によって酵素洗顔は洗浄力が強すぎる可能性も
酵素洗顔は、酵素の力によって、ザラツキや毛穴の詰まりが改善されることが期待できます。しかし、「分解」する働きから、使用頻度が多くなることで、肌の角質層(タンパク質でできている肌)まで溶かしてしまう可能性があります。

要するに、酵素洗顔は一部の肌問題の改善に大いに役立つ可能性を持ちますが、使い方を間違えると、肌に悪影響を与える可能性があることを覚えておくべきです。適切な洗顔方法と肌に優しい製品を選ぶことが重要です。

・過剰な頻度で酵素洗顔を続けるのはNG
前項でも話しましたが、酵素洗顔を過剰に行うことは、肌力を弱める原因になるためNGです。
酵素洗顔で、古い角質を取り除くことは良いことですが、やり過ぎは必要な角質まで溶かしてしまうこともあり、本来肌を守っている角質層が薄くなる可能性があります。

角質は肌のバリア機能を担っており、肌から水分の蒸発を防いだり、外部の刺激から肌を保護してくれます。肌が乾燥しづらく、刺激による赤みやかゆみが起きにくいのも、肌のバリア機能が働いているおかげです。美肌を保つためには、肌のバリア機能を高めることが重要です。

しかし、酵素洗顔を過度に行うと、バリア機能が弱まり、次のような肌トラブルが起こる可能性があります。

①刺激に過敏になる敏感肌 
②肌の老化を進める乾燥肌
③ヒリヒリ・ピリピリなど痛みやかゆみ、皮むけなど

・酵素洗顔を行う際の注意
酵素洗顔は、誤った使い方をすると美肌から遠ざかってしまうことがありますが、肌をスッキリさせたいという場合もあるでしょう。酵素洗顔を使用する場合には、以下の点にご注意ください。

①週に2回以上の使用は避ける:
酵素洗顔を毎日使用すると、必要な角質まで取り除いてしまいます。肌の潤い保持力が低下し、乾燥しやすくなります。肌の表面だけでなく内部も乾燥し、肌内部の水分不足が起こり、カサカサした肌や逆に毛穴の詰まりの原因になります。ただし、毎日使用できるタイプの酵素洗顔もありますので、パッケージに記載された使用頻度を確かめて使うようにしましょう。

②刺激を感じたら使用を中止する:
洗顔後にピリピリ感や赤みを感じた場合は、酵素洗顔の使用を中止してください。肌質や肌の状態によっては、刺激を感じやすい場合もあります。刺激を感じても使用を続けると、肌トラブルに発展する可能性があります。肌の様子を見ながら使うようにしましょう。


酵素洗顔で肌荒れしないためのポイント

酵素洗顔はキレイを手に入れるのに効果的なアイテムですが、注意しなければならないのは、大切な角質も溶かしてしまうと同時に、ターンオーバーを早めてしまったり、それによりバリア機能の低下を引き起こす可能性があるということです。使い方を間違えると、肌に負担をかけ肌トラブルが起こる場合もあります。

ですので、次の注意点に気を付けて、肌荒れ予防をしていきましょう。

酵素洗顔を使うときのポイント

・しっかり泡立ててから使用する
酵素洗顔を使用する際は、酵素洗顔剤を手のひらに適量取り、よく泡立てて使いましょう。
酵素洗顔はパウダータイプのものが多く、ペースト状の洗顔料に比べると泡立てるのにテクニックが必要です。少ない泡で顔をこするのは肌を傷つける可能性があります。

泡立ての際に、泡立てネットを使用するのがおすすめです。泡立てネットを使用すると、きめ細かく立つ泡が作れます。水を少し多めに加え、しっかりと泡立てましょう。この時、力を入れずにやさしく洗うことがポイントです。泡を顔全体に優しく乗せ、泡を広げるようにして、泡の弾力で軽くマッサージするように洗いましょう。泡の力で汚れを浮かせ、肌の摩擦を軽減します。

丁寧に泡立てた泡を使用することで、肌への摩擦も軽減され、優しく顔を洗うことができます。しっかりと泡立てを行うことで、酵素洗顔を効果的に使うことができ、快適な洗顔体験を得ることができるでしょう。

・酵素洗顔をぬるま湯で丁寧に洗い流す
丁寧に泡立てて洗顔した後は、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。
ぬるま湯の温度は32~38度が適切です。熱いお湯を使うと、肌に必要なうるおいや皮脂まで一緒に洗い流してしまい、乾燥する恐れがあるため、すすぎに使うお湯の温度には気を付けましょう。

洗い流した後は、タオルで肌を擦るのではなく、優しく肌を押さえるようにして水分を取り除きます。タオルで擦ると肌に負担がかかり、刺激や乾燥の原因になるため、注意が必要です。

・酵素洗顔は商品に記載された使用頻度を守る
酵素洗顔を行う際には、商品に記載された使用頻度を守ることが重要です。過度に使用すると、肌への刺激が強くなる可能性があります。

基本的には、酵素洗顔の使用頻度は週1~2回が目安とされています。この頻度で使用することで、肌に適切なケアを行いながら、なりたい美肌効果を引き出すことができます。


酵素洗顔後のポイント

酵素洗顔の後は、保湿ケアがより重要となります。
肌の古い角質が取り除かれ、肌がデリケートな状態になっているため、以下のポイントを参考に、肌の保湿を行いましょう。

①刺激になるようなパックやコットンは避ける
酵素洗顔後は、つるんとした肌触りに感動し、もっとスキンケアを頑張りたくなるものですが、肌の表面は、実はデリケートな状態になっているため、刺激になるようなパックの使用は避けた方が無難です。また、ヒリヒリ感などの刺激を感じるときには、コットンは使わず、優しく手でスキンケア製品を肌に馴染ませましょう。

②いつもよりもたっぷりの量を使う
酵素洗顔後の肌は、肌の表面にとどまっていた古い角質などが取り除かれ、乾燥しやすくなっています。いつもより多めの量で化粧品を使ったり、重ねづけするのも効果的です。

③水分と油分のどちらも補う
肌への浸透※がよくなっている分、化粧水や美容液だけでも肌が潤ったように感じますが、時間が経つと蒸発してしまいます。必ず乳液やクリームなどの油分の多いアイテムを使用して、水分を肌にとどめるようにしましょう。美肌を保つためには、水分と油分のモイスチャーバランスが重要となります。
※角層まで

④保湿成分の配合されたスキンケアアイテムを使う
より保湿感を得るためにも、成分にこだわったスキンケアアイテムを使うのがおすすめです。

【おすすめの美容成分】
・スクワラン
・ホホバ種子油
・加水分解コラーゲン
・ヒアルロン酸Na など
>「肌のうるおいを守る保湿方法」はこちら

「酵素洗顔でクリアで滑らかな美肌を目指しましょう」

酵素洗顔は、正しく使えば肌の悩みを改善する効果が期待できる心強いアイテムです。しかし、過度に使用したり、強く擦ったり、洗顔後のケアが不十分な状態だと、肌荒れの原因になることを忘れてはいけません。

特に刺激を感じやすい敏感肌の方や、乾燥肌の人は注意しながら使うようにしましょう。酵素洗顔を使用する際は、今回お話しした内容を取り入れて、自分の肌とよく相談しながら行うことが、酵素洗顔と上手く付き合う秘訣です。

いつものスキンケアに酵素洗顔を取り入れて、なめらか素肌を目指していきましょう。