
乾燥している肌が化粧崩れを起こす理由とスキンケアのポイント
公開
更新
外出前に完璧にメイクをしたと思っても、時間が経つと、ファンデーションやアイシャドウなどのよれやひび割れ、粉っぽさを感じることはありませんか?化粧崩れの原因は、汗や皮脂もありますが、実は、「乾燥」が引き金になっていることも多くあるのです。
今回は、乾燥した肌が化粧崩れをしてしまう理由と、化粧崩れを防ぐ乾燥肌向けのスキンケアのポイントをお伝えしていきます。ぜひ、1日中キレイをキープする参考にしてくださいね。
乾燥している肌が化粧崩れを起こしやすい理由
そもそもなぜ、丁寧にメイクをしても、時間が経つとファンデーションのよれや割れを感じてしまうのでしょうか?肌が乾燥していると、次のような理由で化粧崩れを起こしやすくなってしまいます。
メイクが肌に密着しづらい
カサカサして見えたり、粉を吹いたようになったりする場合は、肌の乾燥が原因かもしれません。肌の水分量が少ないと、ファンデーションやフェイスパウダーなどが密着しづらくなるため、ベースメイクが崩れやすくなります。
外気やオフィス環境などの影響で、肌の水分が蒸発し乾燥状態になると、肌に密着していないメイクは乾きやすいので、カサカサとして見える場合や、ファンデ割れが起こりやすくなります。
皮脂の分泌が過剰になっている
皮脂が多くなるとメイクが浮き、崩れやすくなります。目元のアイライナーのにじみや、小鼻まわり・おでこのテカリは、乾燥による皮脂の過剰分泌が原因になっている可能性も。
皮脂は、皮脂膜といって肌を外部の刺激から守ったり、水分の蒸発を防いだりするためのバリア機能として重要ですが、肌が乾燥すると水分の蒸発から守ろうとして、過剰に皮脂が分泌されてしまいます。皮脂の分泌量が増えることで、メイクが浮いたり、崩れやすくなったりしてしまうのです。
角質が厚くなっている
肌が乾燥していると、ターンオーバーの周期が乱れ角質が厚くなり、化粧崩れにつながることがあります。ターンオーバーとは、肌の新しい角質細胞が生まれて、肌の表面へと積み上がり最終的に剥がれ落ちる肌サイクルのこと。このサイクルが正しく行われることで、みずみずしく艶やかな素肌を維持できるのです。
しかし、乾燥などの原因によってターンオーバーが乱れると、角質の循環が悪くなり、角質が厚くなって、さらに乾燥が進みやすくなってしまいます。すると、肌に均等に化粧を乗せることができにくくなり、厚塗り状態になり化粧崩れが起こりやすくなるのです。
乾燥している肌のスキンケアポイント
化粧崩れを防ぐためには、肌の水分と油分のバランスが整っていることが不可欠。まずは、乾燥している肌を土台からスキンケアでしっかり整えて、日中の乾燥に負けないしっとりツヤ肌へと保湿状態を高めることが大切です。
優しく洗顔する
野菜や果物は生で食べられて、酵素も豊富に含まれる食材です。
乾燥しらずの美肌を目指すなら、まずは肌に負担をかけない洗顔をすることが大切です。
洗顔のポイントは、できるだけ肌に摩擦を与えないこと。「ごわつくから…」と、気になるところを念入りにゴシゴシと洗ってしてしまうことはありませんか?肌はとってもデリケート。摩擦によって、ターンオーバーが乱れ、さらに、乾燥やごわつきが増えてしまう可能性もあります。
洗顔料は、しっかり泡を立てて、肌との間のクッションにして滑らせるように、優しく汚れをなじませることを心がけましょう。そして、肌状態に合わせて、刺激が少ない洗顔料を選ぶこともおすすめです。
化粧の前に十分に肌を保湿する
日中メイクを崩れにくく保つには、メイク前の肌の保湿が重要です。まずは、たっぷりうるおいを与え、乾燥に負けない美肌の土台つくりをしましょう。
乾燥に傾きがちな大人の肌は、美容成分が豊富に入った美容液を積極的に使うのがおすすめ。洗顔後すぐに使う導入美容液(ブースター)は、次に使う化粧水がしっかりと角層のすみずみまで浸透できるよう導きます。そして、化粧水や美容液でたっぷりとうるおいを与えた後は、乳液やクリームを塗りましょう。最後に油分をプラスすることで、みずみずしく潤った肌を油膜で包み込み、水分が蒸発しないようにキープすることができます。それでも、日中の乾燥が気になるという方は、スキンケアアイテムの使う量を少し多めにしてみましょう。
保湿アイテムを肌に馴染ませてから化粧をする
スキンケアの直後は、ハンドプレスしてスキンケアアイテムを肌に馴染ませることでメイクの仕上がりがアップします。
化粧品が肌表面に浮いて馴染んでいない状態で、化粧下地やファンデーションを重ねると、メイクがキレイにのらなかったり、ヨレの原因になったりします。スキンケアの後は、両手で顔全体を優しく包み込むようにして肌にしっかりと化粧品を密着させましょう。それでも、肌馴染みが悪いと感じる場合は、軽くティッシュで押さえて余分な油分やクリームを軽くオフしてみてください。
保湿成分を豊富に含んだアイテムを使う
保湿成分が豊富に含まれたアイテムを使用すると、肌のうるおいが維持しやすくなります。どんな保湿成分が配合されているかをチェックしてアイテム選びをしてみましょう。
【保湿成分の参考】
- ・ローヤルゼリー…ビタミンやミネラル、アミノ酸が豊富で潤いを保つ力が高い。
- ・コラーゲン…保湿にすぐれ、乾燥を防ぎハリとツヤを与える。
- ・水抽出ヨクイニンエキス…肌の天然保湿因子をサポートして、肌に潤いを与える。
- ・プロテオグリカン…サラッとした手触りなのに、ヒアルロン酸に匹敵する保水力を持つ。
EGFやヒアルロン酸、Ⅰ型コラーゲンをサポートする。 - ・ヒアルロン酸…1gで約6ℓもの水分を保持することができる保水力。
- ・セラミド…肌の角質層にも存在するバリア機能の一部となる保湿成分。
こまめに肌を保湿する
日中の乾燥を防ぐことも、化粧崩れを防ぐ対策になります。きちんとメイク前のスキンケアを行うことはもちろん、ミストタイプの化粧水や乳液を携帯して、こまめにカバーするのがおすすめです。
化粧の上から使うには「ミストタイプの化粧水」が手軽に水分補給をできるので、お勧めです。しかし、ほぼ水分しか与えられないアイテム単体で使用すると、すぐに蒸発して肌の水分も一緒に奪ってしまい「過乾燥」を招いてしまいがち。最近では、保湿成分や油分も配合されたミストなども販売されているためチェックしてみましょう。また、油分と水分、保湿成分がバランス良く配合されている乳液を塗るのもおすすめです。乾燥した部分に乳液を馴染ませて、メイクがよれたらその部分だけティッシュオフし、コンシーラーを使って化粧直しをするとキレイの印象が復活します。
【乾燥肌対策】 専門家が教える‼正しいスキンケア肌が乾燥しているときに意識したい化粧のポイント
肌をしっかりうるおしたら、使うメイクアイテムも保湿効果が高いものを選びましょう。ファンデーション一つにしても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーションなどさまざまな種類があります。いつものメイクで持ちが悪い場合は、アイテムそのものを変えてみるのも手かもしれません。そこで、メイクアイテムを選ぶ際に、意識したいポイントをご紹介します。
肌の潤いを保ちやすいメイクアイテムを使う
メイクをした肌は、日中も乾燥させないことが大切です。とくに秋冬の乾いた空気やオフィスのエアコンなどでの乾燥で、固まったようにひび割れが起こることがあります。その場合は、肌へのエモリエント効果が期待できる化粧下地や、クリームタイプやリキッドタイプなど保湿力の高いファンデーションなどを使うと、顔全体のうるおいを保つ助けになります。
コンシーラーなどは小さい範囲でフィット感の高いアイテムを使う
コンシーラーを使うときのポイントは、フィット感が高いものを選び、塗る範囲をできるだけ小さくすることです。気になるところをカバーしてくれるコンシーラーですが、塗る範囲や、量が多いと、皮膚が薄い目元やシミなどの部分に、ひび割れが生じやすくなってしまいます。シミは大きさによってアイテムを使い分けましょう。
【大きなシミ】
スティックタイプのコンシーラーで、シミが隠れる大きさに塗ります。シミの上を触らないように、周りを軽く指の腹でトントンとぼかすようにして馴染ませましょう。
【小さなシミ】
リキッドコンシーラーやパレットタイプのコンシーラーでシミの大きさよりもひと周り大きめに塗って、指の腹でトントンと伸ばし、周りの肌全体と馴染むようにぼかしていきます。
ツヤ感がでるメイクアイテムを使う
乾燥が気になるときには、保湿やツヤを与えるベースメイクを使うと良いでしょう。
肌が乾燥していると、ツヤ感が足りない印象になります。通常の肌状態であれば、肌本来のバリア機能によって、水分の蒸発を防ぐことや、皮脂膜で作られる天然のクリームなどの働きによって、みずみずしいツヤ肌が作られています。ですが、エアコンや紫外線などの影響で乾燥していると、肌のキメが乱れてツヤ感が足りない印象になりやすくなるのです。そこで、頼りたいのがツヤを与えてくれるメーキャップアイテムです。光を反射して、肌を生き生きと美しく見せてくれます。
仕上げにフェイスパウダーを活用する
化粧崩れを防ぐには、ベースメイクの仕上げにフェイスパウダーを使いましょう。余分な皮脂や汗を吸い取ってくれて、メイクの持ちが良くなります。ですが、フェイスパウダーを使うことによって、かさついたり、粉っぽく見えてたりしまうことも。そんな場合は、「保湿系パウダー」を選ぶと良いでしょう。
保湿系パウダーは肌にのせると、しっとりとした粉感で、保湿力を重視しているので、乾燥による化粧崩れを防ぐ頼りになるアイテムです。「フェイスパウダーは乾燥しがち」という人には、エイジングケア※系のアイテムから探すと、保湿に特化したものが多いのでおすすめです。
※年齢に応じたお手入れ
化粧直し用ファンデを携帯する
しっかり保湿ケアをしていても、化粧直しをしたいシーンもあるもの。ファンデーションの重ねづけは、よれたり、ムラになったりして汚くなってしまう場合があります。そんな時に選びたいのは、油分と水分のバランスが良いクッションタイプのファンデーション。使い方は、化粧が崩れた部分を軽くティッシュでオフして、クッションファンデーションをパフに付けて軽く馴染ませるだけなので、テクニック不要で扱いやすく、キレイに仕上がります。
化粧崩れには乾燥対策が必須!保湿をしっかりしてキレイをキープしましょう
日中の化粧崩れを防ぐには、乾燥に負けない保湿たっぷりのスキンケアが大切です。朝は肌に水分をたっぷり満たすことからはじめてみてください。また、手軽にお直しできるアイテムを使って、1日中キレイのキープを目指しましょう。
