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ニキビ跡の種類とスキンケアのポイント|取り入れたい生活習慣

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「ニキビが治ったはずなのに、赤みが消えない…」「シミみたいに茶色く跡になってしまった…」「若いころのニキビ跡が凸凹になっている…」など、多くの人が1度は悩んだことがあるのではないでしょうか?

せっかくニキビは治ったのに、「この跡、ずっとこのままなのかな?」と不安になりますよね。ニキビ跡は、メイクでカモフラージュすることもできますが、出来ればキレイに改善したいですよね。完全に消すことが難しいケースもありますが、ニキビ跡の改善は、日々の生活習慣やスキンケアが大きく関係しているため、早速見直ししていきましょう。

今回は、ニキビ跡の主な種類、ニキビ跡を悪化させないためのスキンケアや、生活習慣をご紹介していきます。

ニキビ跡の主な種類

ニキビ跡とは、ニキビ(毛穴の炎症)が鎮静した後に、肌に残ってしまった跡のことを指します。ニキビ跡には、いくつかの種類があります。まずはご自身のニキビ跡のタイプを把握しましょう。

赤みのあるニキビ跡

ニキビの炎症が治まっても、肌の表面にピンク~赤色、時には紫がかった斑点が残ることがあります。

これは、「炎症後紅斑」と呼ばれており、炎症が強い場合はより赤くなりやすいです。肌が赤みを帯びる原因は、毛穴で炎症が起きた事により、毛細血管が増えたり、拡張したり、損傷したりすることによって起こります。しかしその多くは、時間の経過とともに薄くなって目立ちにくくなることが多いです。

色素沈着したニキビ跡

ニキビがなおった後に、色素沈着となりシミのようになるケースは少なくありません。
シミと聞くと、紫外線によってできるイメージが強いですが、シミの原因となるメラニン色素は、実は紫外線だけでなくあらゆる刺激によってメラノサイトから大量に生成されます。

ニキビができたからといって、必ずしも色素沈着するというわけではありませんが、炎症が長引けば長引くほど、メラニン色素が作られやすく茶色のシミができるリスクが高まります。

化膿したニキビ跡

ニキビには、段階別に白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと4種類に分けられます。なかでも、化膿している状態は最終段階で、黄ニキビといいます。つまり、アクネ菌やフドウ球菌などが増殖して毛穴に膿がたまり腫れている状態です。ここまで進行してしまうと、市販の薬ではなかなか効果が期待できず、跡になってしまうことが多いです。

クレーター状のニキビ跡

色の変化はないのに、肌がくぼんだような状態のニキビ跡のことです。
ニキビの炎症が悪化し、真皮層まで拡がって真皮の組織を壊してしまう事でクレーター状のニキビ跡が出来ます。炎症部分を触ったり、潰そうと雑菌のついた手でニキビを刺激することで、クレーター状のニキビ跡になるリスクが高まります。

そして、残念なことに、クレーター状になったニキビ跡は肌のターンオーバーを待っていてもなかなかフラットな状態の肌に治す事は難しいので、出来てしまった場合には、クリニックなどの専門機関に診てもらいましょう。

ニキビ跡を悪化させないためのスキンケアのポイント

普段からスキンケアをしていても、ニキビの炎症が起きた後に跡が残ってしまう時もありますよね。では、これ以上悪化させないために、正しいスキンケアのポイントを見ていきましょう。

ターンオーバーを正常に保つ

現在進行形のニキビや、ニキビ跡を悪化させないために重要なことは、ターンオーバーを正常に整えることです。肌のターンオーバーの周期は、正常で約28日間といわれています。ターンオーバーとは、肌表面の角質質が剥がれ落ち、新しい皮膚細胞に生まれ変わるサイクルのことで、つまり、肌の生まれ変わりの周期のことです。ターンオーバーが乱れることで、ニキビ以外でも乾燥や赤み、かゆみなどの肌トラブルを起こしやすくなります。ターンオーバーの周期は、加齢とともに遅くなっていくため、年齢によって異なりますが、肌荒れの改善や肌を健やかに保つためには、ターンオーバーを促進させるような工夫が必要です。

肌のターンオーバーを整えるためには、睡眠や運動、食事なども関係していますが、まずはスキンケアを見直すことが大切です。次項で、スキンケアの大切なポイントについてご紹介します。

優しく洗顔する

ニキビ跡になる前に、ニキビを防ぐための基本のスキンケアは洗顔です。ニキビが気になると、ついいつも以上に洗顔に時間をかけたり、回数を増やしてしまったりしていませんか?

洗顔のポイントは、肌への刺激にならないように優しく洗顔することです。回数は多すぎても良いものではなく、基本的には1日2回で十分です。洗い過ぎることによって、肌に必要な水分や皮脂を摂りすぎることになり、逆にバリア機能を低下させてしまう可能性があります。

また、洗顔は短時間で行いましょう。洗顔料に触れる時間が長いと、摩擦や刺激が肌への負担になりやすいです。目安の時間としては、30秒~1分です。あくまでも目安ではありますが、洗顔料が肌の上に乗っている時間はあまり長くならように気を付けるようにしましょう。洗い流す際のお湯の温度も重要です。少し冷たく感じるくらい(32~34℃くらい)のぬるま湯がベストです。

また、スクラブ入りのものなどは、肌が敏感になっているため避けるようにし、また、肌荒れが落ち着いたタイミングで取り入れるようにしましょう。


しっかり保湿する

保湿に力を入れてスキンケアをすることで、バリア機能のある角質を育てることができ、肌質の改善に繋がります。肌のバリア機能が低下すると新たな肌トラブルを招きやすいため、日ごろのお手入れを丁寧に行いましょう。

炎症が目立つ場合には、化粧水をつける際にコットンを使用して、擦る、強くパッティングするなどはせず、刺激にならないように注意しましょう。コツは、手のひらで軽くおさえるように優しくすることを意識しながら、肌に水分補給をさせてあげるようなイメージで丁寧に行うと良いでしょう。乾燥が気になる場合は、数回重ね付けするのがおすすめです。

化粧水のあとは、必ず乳液やクリームで蓋をして潤いを閉じ込めることが大切です。ニキビなどの肌荒れを起こしている肌は、バリア機能が低下しているため、水分が逃げやすくなっている状態です。ニキビができているからと油分を省くのは逆効果になるため注意しましょう。

また、積極的に美容液を取り入れるのも、おすすめです。保湿に特化したものや、美白成分の配合されたものなど、さまざまな種類がありますが、成分表示を見ることによって自分に合った美容液を探すことができます。ニキビ跡として赤みが残ったような場合には、ビタミンC誘導体やグリチルリチン酸などの抗炎症効果のある美容液、シミのように色素沈着してしまったニキビ跡には、有効成分が配合された美白美容液がおすすめです。

ニキビ跡を治すために取り入れたい生活習慣

出来てしまったニキビ跡は、できるだけ薄くきれいにしたいですよね。肌の健やかさと生活習慣は、スキンケアと同じくらい、またはそれ以上にとても深い関係があります。生活習慣を見直して、できるだけ早い改善を目指しましょう。

紫外線対策をする

紫外線を浴びると、肌が乾燥し皮脂の増加に繋がったり、ターンオーバーが乱れて毛穴に古い角質が詰まりやすくなったり、皮脂の酸化が進み炎症が起きやすくなります。

外出時だけでなく、屋内にいるときでも外の光を感じるときには、日焼け止めを塗るようにしましょう。ニキビで悩む場合には、オイルフリーのさっぱりとしたタイプのものを選んだり、「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されている商品がおすすめです。ノンコメドジェニックテストとは、ニキビができにくいかを実際に人間の肌で行うテストのこと。皮脂腺の多い背中に検査対象になる試験サンプルを貼り、2〜4週間後に角質を拭って、顕微鏡で検査し、ニキビのもととなるコメドの組織構造になっているか否かを検査して判断するテストのことです。絶対ニキビができないというわけではありませんが、選ぶときの指標にするのもいいですね。

バランスの取れた食事を心がける

揚げ物、甘い物、辛い物、お酒、カフェインは、皮脂を過剰に分泌させたり、ターンオーバーをサポートするために大切なビタミンBやビタミンCを消費させてしまうなど、ニキビを悪化させる可能性があるため過剰摂取しないように気を付けましょう。

バランスの良い食生活の例として、1汁3菜のバランスが理想的です。これを意識するだけでも、自然と様々な栄養素を取り入れることができるようになります。

【ニキビ跡を治すために摂りたい栄養素】
ビタミンB群(特にB2、B6)…レバー、マグロ、しいたけ、ニンニクなど
ビタミンC…レモン、パプリカ、ブロッコリーなど
ビタミンA…うなぎ、ほうれん草、人参など
ビタミンE…米ぬか油、ひまわり油などの植物油、アーモンドなど
たんぱく質…肉類、大豆など
亜鉛…牛肉、ラム肉、貝類など

睡眠時間をしっかり確保する

睡眠不足によって、成長ホルモンの分泌が妨げられると、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンの分泌が増加し、自律神経の乱れや、皮脂の過剰分泌を招きます。睡眠は、思っている以上に肌のコンディションを左右するため、できるだけ質の良い睡眠がとれるような環境を作る工夫をしましょう。

睡眠は肌の回復に必要です。忙しくて睡眠時間の確保が難しいという場合には、睡眠の質を上げるように心掛けましょう。以下に、睡眠の質を上げるためのポイントをご紹介します。

✓カフェインを摂りすぎないこと
✓就寝前のスマホやPCをやめる
✓心地よい寝具を用意する
✓通気性が良く動きやすいパジャマを着る

ストレスをためこまない

ストレスが増加することで、ホルモンバランスが乱れ男性ホルモンが増加します。男性ホルモンは、皮脂を過剰に分泌させる作用があり、毛穴を詰まらせた状態でアクネ菌が増殖することによって、ニキビができやすくなります。そのうえ、バリア機能も低下するため、肌荒れを繰り返しやすくなり、ニキビの治りも遅くなります。

ストレスを溜めこまないように、趣味に打ち込んだり、買い物をしたり、美容室でヘアスタイルを変えたり、新しいコスメを試してワクワクしたり、自分の機嫌を取りながらできるだけリラックスして過ごすようにしましょう。

「ニキビ跡を残さないために、正しいスキンケアと生活習慣の見直しを!」


もう炎症は治まったはずなのに、赤みや色素沈着などが残ると不安になりますよね。年齢を重ねるごとに、自然治癒だけを待っていても、ニキビ跡の改善はどんどん難しくなっていきます。

正しいスキンケアを行いながら、紫外線対策、食生活の見直し、質の良い睡眠、ストレスケアなどを同時進行していくことで、最短での改善が見込めるはずです。

それでも治らない場合には、専門機関に相談してみましょう。
まずは、自宅でできることからはじめてみてくださいね。