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ごわつきのある肌とはどのような状態のこと?原因と対処方法

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いつものようにスキンケアをしていても、季節の変わり目やふとした時などに、肌のごわつきを感じたことはありませんか?「肌が固くてつっぱったような印象」だったり、「メイクのノリが悪い」「化粧水が浸透しにくい…」といった肌状態の変化に、どんなケアをしたら良いか分からない時もあるかもしれません。

肌のごわつきをそのままにしていると、毛穴の黒ずみや肌荒れなどの肌トラブルを招く原因にもなるので要注意。そこで、今回はごわつく肌の原因とやわらかくうるおいのある肌へ導く対処方法をご紹介します。

ごわつきのある肌は何が起きている?


ごわつきを感じる肌は何が起こっているのでしょうか?可能性が高いのは、肌の角質層が厚くなっていることです。肌の角質が厚くなることを「角質肥厚(かくしつひこう)」といいます。これは、肌のターンオーバーがなんらかの原因で乱れ、古い角質が肌に残っている状態。

ターンオーバーは、角質細胞が新しく生まれ、古くなった角質が自然に剥がれ落ちる肌サイクルのことをいいます。肌のごわつきを感じる状態は、このサイクルが一定ではなくなり、角質の厚みが増えてしまっています。すると、ゴワゴワとした見た目や手触りになりやすくなるのです。

極端な例では、「足のかかと」をイメージすると、角質肥厚の肌状態が分かりやすいかもしれません。硬くて分厚い角質になっていて、乾燥し白っぽく粉が吹いていたりガサガサしたりしている場合もあります。このような肌状態が顔にも起こっているため「肌のごわつき」を感じるのです。また、乾燥を感じやすく、肌がくすんで見えたりもします。

肌のごわつきが起きる主な原因


肌のごわつきは、ターンオーバーの乱れから始まり、角質が厚くなっている可能性があります。では、どんなことが原因でターンオーバーが乱れてしまうのでしょうか?その原因を解説していきます。

加齢

ターンオーバーの乱れる原因の一つが加齢です。一般的に知られるターンオーバーの周期は約28日といわれていますが、大人の肌はサイクル期間が遅くなるため、もっと日にちがかかるようになります。個人差はありますが、以下のような目安となっています。

【年齢別ターンオーバーの周期】

  • ・20代:約28日
  • ・30代:約40日
  • ・40代:約55日
  • ・50代:約75日

20代と40代で比べると、約2倍も周期の長さが違うようです。これを見ると、想像以上に古い角質がはがれ落ちるまでに、期間がかかってしまうのが分かりますね。そのため、より角質肥厚が起こりやすくなってしまうのです。いつものお手入れで、肌のごわつきを感じるようになってきたら、年齢に応じたケアに切り替えてみるのもよいでしょう。

紫外線によるダメージ

紫外線によって受けるダメージは、ターンオーバーを乱す原因になります。紫外線は「UV-A」「UV-B」と2種類の波長がありますが、ダメージを与える部分は以下のようになります。

  • ・UV-A:真皮まで影響を与え、乾燥やハリ不足の原因になる
  • ・UV-B:表皮に影響を与え、肌に荒れを起こす

これらの紫外線を何度も浴びると、肌は外的刺激から守るために肌の再生力を高めて、ターンオーバーのサイクルを短期間に促進させてしまいます。すると、キメの整っていない未熟な角質細胞が量産されてしまい、角質肥厚が起こりやすくなってしまうのです。ごわつきは見た目の印象にも左右します。若々しい印象の肌を保つためにも、毎日の紫外線対策を続けていきましょう。

肌の乾燥

肌の乾燥にも注意が必要です。紫外線で刺激を受けた時と同じように、肌が乾燥すると、肌の内部を守るためにターンオーバーのサイクルを早め、急いで角質細胞をつくるようになります。未成熟なままできた角質細胞は、大きさも不揃いで、バリア機能の1つである「NMF(天然保湿因子)」も、不十分なまま表皮に表れることになり、水分を保つ機能が弱かったり、少しの刺激でも大きなダメージになりやすくなるのです。

また、肌の摩擦も角質肥厚を起こす原因になりやすいので、このような未完成な弱い表皮の状態では、摩擦の影響も受けやすくなります。すると、肌の防御機能が働き、角質肥厚を起こしてより内部を守ろうとして「角質がさらに厚くなる」可能性も高くなります。つまり、いつも肌がうるおっている状態をキープすることが、角質が厚くなりにくい、やわらかな美肌を保つ秘訣といえます。

肌のごわつきを予防・改善する方法


肌のごわつきを予防・改善するには、肌のターンオーバーを整えるケアや日常の生活で肌にダメージを与えないことが大切です。次のような対策をすることで、効果的にツルスベ肌を手に入れていきましょう。

スキンケアの方法を見直す

肌がごわついている場合、もしかしたらスキンケアで使っている化粧品が肌に刺激を与えている可能性もあります。また、体調が優れないときや肌のコンディションが揺らいでいる時は特に、赤みやかゆみ、腫れなどの強い反応として表れることもあるでしょう。

スキンケアアイテムは、刺激が少なく肌に合うものを選んで使うことが大切です。今使っている化粧品が自分の肌に合っているかを探るためには、次の3つの方法があります。

① 成分表示を確認する
化粧品の容器に記載されている「全成分表示」から成分をチェックしてみましょう。化粧品は、全成分表示が義務付けられているため、どんな成分が配合されているのか確認できます。なかなか見慣れない成分名も多いので、調べる必要がありますが、香料や色素、界面活性剤、乳化剤などの基剤成分の刺激で肌トラブルが起こることもあります。

② 使うタイミングを見直す
使用後すぐに肌の違和感が出るとは限りませんので、しばらく使ってみて様子を見ることも大切です。もし、「なんだか違和感があるな」と思う時には、使う時期を変えて落ち着いた時期にもう一度試してみましょう。季節の変わり目や生理周期など、特に女性はホルモンバランスの影響によっても肌が敏感に傾く時があります。そんな時は、無理に使用せず体調が整ってから、新しい化粧品にトライして自分の肌との相性を確認しましょう。それでも、使用している間に赤みやかゆみなど肌に違和感が出たら、すぐに使用を止めましょう。

紫外線対策をする

紫外線からのダメージに気をつけましょう。365日、毎日日焼け止めを塗ることはもちろん、帽子、日傘を活用して、しっかりガードをしておくことで、よりダメージを防ぐことができます。室内にいる場合も、油断は大敵です。一般的な窓ガラスの紫外線透過率は、約74%といわれているため、日当たりの良い窓辺などでは無防備に紫外線を浴びてしまいます。その為、知らず知らずのうちに肌にダメージを与えてしまわないように、室内にいる時も紫外線対策をしておきましょう。日焼け止めクリームを塗る以外には、窓に紫外線カットのフィルムを貼ったり、カーテンをUVカットに替えたりすることもおすすめです。また、外出の際は簡単に塗り直しが可能なUVカット効果のあるパウダーなどを持っていき、数時間おきにさっとカバーするのもよいでしょう。

肌の保湿を徹底する

肌のごわつきにつながる乾燥は、ターンオーバーを乱し、バリア機能の低下を招きやすくなるので、常にうるおいで肌を守るようにしましょう。保湿状態を高めるスキンケアの方法は、水分の多い化粧水で肌にしっかりとうるおいを与え、油分のある乳液やクリームで水分を逃がさないようにするのが鉄則です。

化粧水は、適量を2回、3回と重ねて、肌に馴染ませるようにすると、より深いうるおいを感じる肌へと導けます。また、保湿成分が配合された美容液を使ってお手入れするもおすすめです。スキンケアアイテムを選ぶ際には、モイスチャー効果のある植物エキスやコラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分が豊富に含まれたものを選んで使いましょう。また、いつもより乾燥を強く感じるときは、油分が多めのリッチなクリームを使うと効果的です。

週に1~2度スペシャルケアをする

いつものスキンケアに、美容液やパックをプラスして「スペシャルケア」をしましょう。肌のバランスが崩れていると、ベーシックなケアだけでは補いきれないことがあります。そんな時は、週に1~2度、古い角質や皮脂汚れがたまらないよう酵素パックを取り入れたり、美容成分が贅沢に配合されたシートパックを取り入れたりすると美肌力がグンと底上げされるのを実感できます。スペシャルケアの贅沢な時間と共に、気分も心地よくなりながら、お肌のうるおいを豊かさに導いてください。こういった、自分を丁寧に扱う心が、お肌にも良い影響を与えます。

肌のごわつきとさよなら!予防とケアでやわらか美肌を手に入れよう


肌はとてもデリケートなので、体調や乾燥、紫外線、加齢などさまざまなことから影響を受けやすく、ターンオーバーの周期が不安定になりがちです。でも、原因を把握しながら少しの心がけをすることで、大きく肌がゆらいでしまう前に予防や対策をとることができます。ぜひ、お伝えした内容を参考に、しっかり保湿しながら生き生きとしたやわらか美肌を手に入れてください。心も発散できる運動なども取り入れて、楽しみながら美肌づくりをしていきたいですね。