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プロテイン開封後におすすめの保管方法|劣化する主な原因

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プロテインを初めて飲み始めたという方は、その量の多さに驚いたり、毎日飲み続けていると味に変化が欲しくなったりすることもあるかもしれません。その際、こんな困ったことはありませんか?

・しばらく飲むのを止めていたけれど、また再開したい。開封後はいつまで飲んでも大丈夫だろうか?
・フレーバーを日によって変えながら飲んでいるから、飲み切るまでに開封後の袋がいっぱい増えてしまう。
・開封後の袋を常温か冷蔵庫か、どちらに保管したらよいか迷う。

開封後のプロテインは、長期間飲む場合や、放置する際には、品質の劣化に注意が必要です。そこで今回は、安心して飲み続けるために、プロテインの劣化しやすい主な原因や品質を保ちやすい保管方法を詳しくご紹介していきます。

開封後のプロテインはいつまでに飲む?


プロテインを開封した後は、2~3カ月以内に飲み切るようにしましょう。パッケージに記載されている『賞味期限』は、製品が未開封の状態で保持する風味や品質を示していますが、一度開封するとこれらの保証は適用されません。

そのため、開封後のプロテインは空気に触れることで徐々に品質が下がるため、賞味期限内であっても、なるべく早めに消費することが望ましいです。適切な消費の目安は、開封から2~3カ月。この期間を過ぎると、品質の劣化の点から飲用はおすすめできません。

さらに、保存状態によっては、目安期間よりも、品質や風味が早く損なわれることもあるため、注意が必要です。

では、どのような保存条件がプロテインの劣化を早めるのでしょうか?次のセクションで詳しく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。

開封後のプロテインが劣化する主な原因と劣化を見分けるサイン

劣化の原因と、劣化の見分け方を知っておくことで、開封後も保存状態を良好に保つ知識になります。開封後は、以下の点に気を付けていきましょう。

劣化の主な原因

・高温多湿
プロテインは、温度と湿度が高い場所では、カビやダニが発生しやすくなりますので、とくに梅雨や夏場は注意が必要です。また、プロテインの風味、品質の変化にも影響が及ぶことがあります。

キッチンでは、調理などにより部屋の温度や湿度が高くなることが多いですし、シンク下や床下収納などに保管していることもよくありますが、この保管方法はカビやダニ、品質劣化のリスクが高いです。

・直射日光
長時間、直接日光が当たると、高温によりプロテインの成分が劣化しやすくなり、風味や食感の変化、変色などが起きる可能性があります。窓から直接当たっていないカーテン越しなどでも、日中は高温になる可能性もあるので、光が当たらない場所と考えておいた方が良いでしょう。

これは未開封のプロテインであっても同様なので、注意が必要です。

・酸化
酸化は、酸素に触れることで物質の性質が変化することです。目で見て分かりやすいのは「りんごの変色」や「釘のサビ」などが、酸化した結果。品質劣化ともいえます。とはいえ、紅茶などのように、酸化発酵させて美味しい飲み物になるなど、一概に劣化ばかりを指すものではありませんが、プロテインの場合の酸化は品質劣化といえます。

プロテインは、原料が牛乳のホエイプロテインやカゼイプロテイン、大豆由来のプロテインなどに含まれる、たんぱく質(アミノ酸)や脂質が酸化しやすい成分といわれています。また、風味となるフレーバー成分や彩りに欠かせない色素成分なども、酸化の影響が及びやすい成分です。

開封後、ジップを閉めていても空気には触れていますし、上記でお伝えしたような、熱や光、湿度などでも酸化が進む可能性があります。

開封したプロテインの劣化を見分ける主なサイン

・購入時と色や匂いが変わった
品質の劣化が進んでいると、酸化により異臭や変色が出てくる場合があります。フレーバー成分では、酸化により悪臭物質へと変化するものが多くあります。例えば、シトラス系の香りは、金属臭、アーモンド臭、薬品臭などの臭いを発生させることがありますので、プロテインが酸化すると美味しい香りは消え、嫌な臭いになっていることもあるのです。

または、カビによる異臭の可能性もあります。購入時から匂いや色が変わっていたら、体に悪い影響を与える可能性がありますので、処分しましょう。

・固まっている
プロテインの粉末が固まっている場合、主に高温多湿の環境にさらされた結果、水分を吸収して固まってしまった可能性が高いです。加えて、品質の劣化も考えられます。とくに注意したいのは、カビの発生です。カビは白や黒など様々な色で現れるため、プロテインの色味と似ていると見つけにくいことがあります。

もしプロテインが開封時と異なり、サラサラの状態ではなくなっている場合、品質の低下や健康への影響を与える可能性があります。カビを摂取することで起こるリスクは、少量では起こらないかもしれませんが、急性中毒で吐き気・腹痛などを起こしたり、アレルギーの原因となってしまうこともあるので、直ちに処分しましょう。

開封後のプロテインを長持ちさせる保管のポイント

プロテインを開封後、できるだけ良い状態で長持ちさせる保管のコツをご紹介していきます。手間があまりかからない方法ですので、ぜひ大量にプロテインがある、何袋も持っている場合などに活用してみてくださいね。

保管場所

開封した後のプロテインは、気温差が少なく、湿度が高くない冷暗所で保管しましょう。日差しが直接当たる窓際や、西日が差し込む場所、湿度が高くなるキッチンの水回りの近くなどに置いておくことも避けてください。

ところで、「冷暗所」とは、具体的にどのような温度や状態だと思いますか?『第十八改正日本薬局方』の通則には、以下のように定義されていましたので、参考にしてみてください。

・常温とは…15~25℃
・冷所とは…1~15℃
・室温とは…1~30℃
>参照:第十八改正日本薬局方 通則 16
>独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
上記の温度から、プロテインを飲みやすい環境で冷暗所というと、冷蔵庫の野菜室(約3~8℃)が最適なのではないでしょうか。ただし、野菜室よりキッチンが暖かいと、気温差から水滴が発生しやすくなることから、プロテインの劣化やカビの原因となりやすいため、プロテインを作ったらすばやく野菜室へ戻すことをおすすめします。

保管方法

プロテインの保管方法としては、小分けにして、空気に触れる機会を少なくすることもおすすめです。

空気に触れることで起こる酸化や、水分や異物の混入を防ぐためにも食品保存容器など、密封できるものに入れると良いでしょう。保存容器は、プロテイン用のケースが販売されていますし、大量にプロテインがある場合は、ジッパー袋を利用すると場所を取りません。

プロテインを容器に移し替える際に、一緒に入れておくと良いものが『シリカゲル』などの乾燥剤です。ネットで購入できますし、100円ショップなどでも入手できますので、長持ちさせるために必ず入れておきましょう。


プロテインの開封後は冷暗所に小分けして保管しよう


プロテインは、種類によっては1kgや3kg近い大容量のものまでありますし、毎日飲む場合は、味を変えて続けている場合もありますよね。とくにプロテインを初めて飲みだした時は、扱いに困ったり、しばらく放置していたものは、飲んでも大丈夫なのだろうかと、恐々飲んでしまったということもあるかもしれません。

今回、消費目安となる期間や、プロテインの劣化の主な原因、適切な保管方法をお伝えいたしましたので、これからは安心して飲めるのではないでしょうか?
ですが、できるだけ早く飲み切るのが一番ですので、自分に合った量や好みの味や食間など、続けやすいものを選ぶことができるといいですね。他にもプロテインに関する情報をお届けしていますので、ぜひ、参考にしていただけましたら幸いです。