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髪のダメージを抑えるケア方法は?キューティクルが傷む原因

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サラサラと美しい髪はダメージが少なそうに見えますよね。

髪をなめらかに美しく見せ、髪の栄養分が外に出ないように守っている役割を担っているのが「キューティクル」です。しかし、キューティクルは日常的に常にダメージにさらされていて、一度剥がれ落ちると自力で再生や修復することはありません。

今回は、そんなキューティクルをはじめとした髪のダメージとなる原因をご紹介します。更に、ダメージリスクを減らすための工夫も原因別でご紹介しています。日常生活の中で何気なく髪を傷つけている習慣を見直し、あきらめずに丁寧にケアを行うことでダメージの少ない美髪を目指しましょう。

髪がダメージを受ける主な原因

髪が傷む原因はいくつかありますが、それがなぜ髪にとって良くないのかを知るためには、まずは簡単に、髪の構造を知っておく必要があります。

髪は、3つの構造から成り立っています。一番中心にあり、髪の芯となっているのがメデュラ。それを覆っているのがコルテックスといい、髪の約90%を占めていて、髪に欠かせない水分や油分を含んでいます。そして、それらをくるむように一番外側にあるのがキューティクルです。キューティクルはうろこが重なり合ったような構造をしていて、髪の内部を守る役割をしています。

髪がパサついたり、ツヤがなくなったというのはキューティクルレベルの話で、切れ毛などになるとコルテックスレベルの話となります。

熱によるダメージ

キューティクルは熱にも弱いため、ヘアアイロンや近距離でのドライヤーの使用は、高温で髪に大きなダメージをもたらします。髪に熱を与えすぎると、キューティクルの剥がれや、たんぱく質が固まりコルテックスにダメージホールができ、髪の内部の水分や栄養分が流れ出してしまう可能性があります。

紫外線によるダメージ

強い紫外線を浴びることによっても、キューティクルは傷つきます。

紫外線による髪のダメージは、髪の弾力や色味を損なう原因となります。プールや海水浴など、髪が濡れた状態のときは、乾いた状態よりも紫外線の影響を受けやすいため注意しましょう。

摩擦によるダメージ

タオルドライやブラッシング時の刺激、就寝時の枕との擦れなど、知らず知らずのうちに髪を摩擦している場合が多いです。摩擦は、髪の表面を保護するキューティクルがこすれることによって剥がれやすく、損傷の恐れがあります。また、シャンプーの際に、髪同士を強く擦り合わせてゴシゴシと洗うのもよくありません。キューティクルが破損することで、髪が乾燥しやすくなります。

薬剤によるダメージ

ヘアカラー、ブリーチ、縮毛矯正、パーマなどに使用する薬剤は、髪や肌にとって刺激が強くダメージになりやすいです。これらの薬剤は、髪の内部まで浸透させるように、キューティクルを剥がす成分が入っている場合があります。最近では、ケア成分の入った薬剤などもありますので、ダメージが心配な方はそういった取り扱いがある店舗を探し、短期間で何度もケアカラーやパーマなどを繰り返さないように意識しましょう。

髪のダメージを抑えるヘアケアのポイント

ヘアカラーやパーマなどで髪が傷むのは、多くの人が知っていることだと思いますが、その他にも紫外線や、摩擦など日常生活の中に髪のダメージリスクはたくさん潜んでいます。ダメージリスクをゼロにすることはできませんが、ちょっとしたコツや選択で軽減させることはできます。ぜひ以下の内容を参考に取り組んでみて下さい!

熱によるダメージを抑えるポイント

ヘアアイロンやコテを使用する場合は、髪が乾いた状態で使いましょう。髪が濡れた状態で使って、パチパチ、ジリジリと音がした経験はありませんか。これは、たんぱく質が固まって、柔らかくなったキューティクルが変性を起こしている可能性があります。

ヘアアイロンやコテを使用する場合には、200℃など高温すぎる温度での使用や、同じ箇所に何度も熱を与えないように気を付けましょう。

また、ドライヤーやヘアアイロン、コテなどを使用する際に、事前にヘアオイルやトリートメントを使用することで熱から髪を保護しやすくなるため、是非取り入れてみましょう。ただし、オイルなどを塗ることで髪のスタイリングがしにくく、長時間コテを使用しないといけないようなときには、スタイリングの後にオイルを塗るのが良いでしょう。

紫外線によるダメージを抑えるポイント

紫外線を直接浴びる外出の際には、肌と同様に髪も抜かりなく紫外線対策を行いましょう。

○日傘や帽子
○UVカットヘアスプレーやヘアミスト
○ヘアトリートメントやヘアオイル

特に、帽子は必須です。紫外線は髪だけでなく頭皮にもダメージを与え、発毛サイクルなどにも影響を及ぼします。帽子から出た部分の髪の毛はまとめるなどして、紫外線を浴びる面積をできるだけ小さくするように心掛けてみましょう。

摩擦によるダメージを抑えるポイント

摩擦を回避するために、特に注意したい場面は以下の4つです。
✓ブラッシング
✓タオルドライ
✓就寝時の寝返りなど
✓シャンプー

ブラッシングは、美髪を育むためには必要不可欠なケアですが、やり過ぎはかえってダメージを与える原因になります。ブラッシングの際は、髪を強く引っ張らず、優しく丁寧に行うのが基本です。髪の引っかかりがあると、髪を抜いてしまう可能性があるため、まずは毛先から始めて、続いて中間から、最後に頭皮から毛先に向かってというふうに徐々に上に移動するようにとかしていくのがポイントです。



タオルドライの際は、ゴシゴシとタオルを髪にこすりつけるのはやめて、頭皮の水分を吸い取ったら、髪の水分はタオルで包み込むようにして両手で挟み優しくトントンと抑えるようにして行いましょう。

就寝時は寝返りなど、無意識に枕や寝具に髪をこすりつけています。これは止められるような行為ではありませんが、就寝時に髪をまとめたり、ナイトキャップをかぶって髪が寝具に触れる面積を少なくすることで、摩擦を軽減することができます。そういったものを装着するのが不快な場合には、枕カバーをシルクのものに変えるなども効果的です。

シャンプーの際は、髪同士を強く摩擦しないように気を付けて洗いましょう。髪を濡らす前に地肌や髪をブラッシングして事前に汚れや髪の絡まりをほぐし、シャンプーの前にはしっかりと時間をかけて予洗いをしましょう。そうすれば、その段階で大部分の汚れが落とせています。それから、シャンプ―を行えば泡立ちもよくなり、髪の摩擦の回避に繋がります。

薬剤によるダメージを抑えるポイント

ヘアカラーやブリーチを行うと、その際に使用する薬剤で、どうしても髪が傷んでしまいます。
前項でも述べましたが、ヘアカラーやブリーチなどを行う際は、髪への負担が少ない薬剤を使用している美容院を選び、縮毛矯正、パーマもダメージカットを優先にしてくれる美容院をインターネットで調べるようにしてみましょう。

また、ヘアカラーの際は、髪全体を染めるのではなく頭皮近くの伸びてきた髪だけ染めるリタッチにするだけでもダメージは抑えられます。また、縮毛矯正などは、梅雨時期などクセの目立つ時期に気になる部分にだけ当て、ブリーチは部分的におしゃれに取り入れるなど、面積を少なくするような工夫をしてみるのもおすすめです。

ダメージを受けた髪を改善するケア方法

一度傷ついた髪は自力で補修し修復する力を持っていません。皮膚にできた傷のように、時間が経てば治るということはないパーツです。なので、ダメージを受けたら、ヘアアイテムなどを使って日々のお手入れをすることが大切になってきます。

ヘアケアアイテムによるお手入れ

髪には自己修復機能がないため、ヘアケアアイテムを使用して、お手入れすることが大切です。
ヘアオイルや、ヘアクリーム、ヘアミストなどテクスチャーや仕上がりにそれぞれ違いがあるため、自身の髪質やダメージの具合によって合わせて選んで日頃のケアに取り入れてみましょう。

【ヘアオイルの特徴】
・髪の固い方や毛量の多い方におすすめ
・テクスチャーは軽めから重めまで幅広い
・ダメージ・熱・紫外線から髪を守る
・髪のパサつきを抑える
・髪のボリュームを抑える

【ヘアクリームの特徴】
・パサつきやボリュームの気になる方におすすめ
・髪にツヤを与える
・髪に潤いを与える
・髪をなめらかに整える

【ヘアミストの特徴】
・髪の毛が細い、猫っ毛などボリュームの気になる方におすすめ
・液状で軽い使い心地
・匂いが付くのを防ぐ効果がある
・髪にうるおいを与える
・手が汚れない

ブランドなどによっても、特徴が違いますが、上記を参考に自分の髪に合ったものを探してみましょう。購入の際に悩んだら、ホホバオイルやアルガンオイル、シアバター、グリセリンなどの美髪成分が配合されたものを選ぶのもいいですね。

インナーケアによる髪の健康の維持

インナーケアは、直接的に今のダメージ補修ができるわけではありませんが、栄養バランスの取れた食生活、定期的な運動、十分な睡眠など、規則正しい生活を意識することで、髪と体の健康を維持できます。

髪の健康のために摂取したい栄養素は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルです。主菜で、魚や肉、卵。副菜や汁物に、緑黄色野菜や貝類などを使うことを意識すれば、自然とバランスの良い食事ができます。

また、日々の生活の中に運動を取り入れることで、血行が良くなり、髪に栄養が行き届きやすくなります。起床時にヨガのポーズをいくつか取り入れたり、出勤の際に一駅分歩いたり、時間のない人は、なにかのついでにできる運動から始めてみましょう。そういった運動が、自然と睡眠の質の向上にもつながり、発毛に欠かせない成長ホルモンの促進にもつながります。

「日常に潜むダメージリスクやケア方法を知って美髪を目指そう」


ダメージを完全になくすことはできませんが、ドライヤーやヘアアイロン、シャンプー時のダメージリスクを知っておくことで、意識して軽減することはできます。また、ダメージで髪が傷んでしまった場合の対処方法を知っていくことでも、髪を美しく保つことができますよね。

日常的なケアケアを見直して、ダメージの少ない艶めく髪を目指しましょう。