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フケの原因は乾燥?頭皮の乾燥を防ぐために取り入れたいこと

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ふと鏡を見て、肩や髪の根元の周りにフケを見つけて、ドキッとしたことはないでしょうか?女性の頭皮は、男性と比べて皮脂量が少ないため乾燥が起こりやすいといわれています。

そして、フケは、メイクと一緒に毎日のコーディネートを楽しむのに、とくに気になるもの。ジャケットやシャツ、セーターなど、深い色のトップスを着た際に、フケが目立つと、とくに外出時や人前が気になってしまいますよね。

「毎日髪を洗っているのに…どうしてフケが?」「シャンプーやトリートメントを変えた方が良いのかも?」と、悩みを抱えている方もいるかもしれません。

今回は、フケの原因と乾燥によるフケを防ぐための方法を解説していきます。フケにお悩みの今からできるケア法ですので、参考になりましたら幸いです。すっきりとした健やかな頭皮を手に入れて、ファッションももっと楽しんでいきましょう。

フケが出るのは頭皮が乾燥しているから?

フケを防ぐには、頭皮の状態を知ることが大切です。乾燥が原因なのか?肌質が影響しているのか?などによって、フケのタイプも変わってきます。ご自身の頭皮状態に心当たりがないか、次の内容から探ってみましょう。

そもそもフケとは?

フケは、古くなった頭皮の角質が剥がれ落ちたものです。頭皮は肌と同じく、ターンオーバー(新陳代謝)があります。そのため、フケは誰にでも出ていますし、一見フケがないように見える人にも発生しています。通常の肌サイクルで剥がれるフケは小さくて、洗髪で洗い流されるため、目立ちにくくなっているのです。しかし、頭皮の環境がアンバランスになり、トラブルがあると、大きく剥がれてしまう場合がありフケが目立つようになります。

頭皮の乾燥でフケが増える?

フケには主に2種類あります。頭皮の乾燥による「乾燥フケ」と、皮脂の過剰分泌による「脂性フケ」によるものです。これらは、以下のようなタイプに分けられます。

【乾燥フケ】

乾燥肌の人や、洗髪で皮脂を洗いすぎてしまった人は、乾燥フケになりやすいとされています。乾燥は、皮膚の更新サイクル(ターンオーバー)を早める原因となります。そのため、まだ保湿因子が十分に働いていない新しい皮膚が表面に押し上げられ、剥がれ落ちることでフケができやすくなります。

乾燥フケは、薄くて細かいフケが肩に落ちていることが特徴です。頭皮がカサついている場合は、乾燥フケの可能性があると考えられます。

【脂性フケ】

脂性によるフケは、皮脂の分泌量が多い方や、頭皮のケアが不十分な方に起こりやすいです。皮脂が過剰にあると、通常は頭皮のうるおいやバリア機能を助けているマラセチア菌が過剰に増え、他の雑菌や細菌が増えすぎて、地肌を刺激することがあります。その結果、頭皮のターンオーバーが乱れ、フケの発生を引き起こすことがあります。

乾燥フケが細かなサイズのフケに対し、脂性フケは大きなフケが髪の根元に付くことが多く、頭皮がべたつくことが一般的です。洗髪で残った皮脂は酸化し黄色っぽく、古い角質やほこりなどの汚れとくっついて、ベトベトとした脂性のフケになります。そのため、頭皮にべたつきを感じやすい場合、脂性フケになりやすい状態である可能性があります。

フケが増えやすい「頭皮の乾燥」の原因

フケが増える大きな原因の一つは、頭皮の乾燥です。しかし、頭皮の乾燥はフケだけでなく、他の頭皮トラブルも引き起こします。頭皮や毛穴が炎症を起こしたり、かゆみが出たり、抜け毛が増えたりと、さまざまな問題が起こりやすくなります。このような症状を防ぐためにも、頭皮の乾燥を招く次のような原因に気をつけて、自分の頭皮に合ったケアを選び取り入れることが大切です。

洗髪のしすぎ

フケが気になるほど、シャンプーを頻繁にしてしまうことがあるかもしれません。髪の洗い過ぎは、頭皮を保湿するための大切な皮脂まで洗い流してしまうことがあります。そのため、洗浄力が高すぎるシャンプーを使い、1日に何度も洗髪をすると、頭皮は皮脂が不足してカサカサ状態になり、バリア機能が弱まって乾燥しやすくなります。

また、お湯の温度が40℃を超えるような場合も、皮脂を落としてしまうので頭皮の乾燥につながりやすくなりますので注意が必要です。

ドライヤーの長時間の使用

頭皮へしっかり風を当てて乾かしていませんか?実は、頭皮はドライヤーの風を当てると、乾燥が進みやすくなってしまうのだそうです。「湿っていると、雑菌が湧くのでは?」と疑問に思われるかもしれませんが、頭皮は体温で水分が蒸発するので、乾かし過ぎなくても大丈夫です。そのため、髪の毛を乾かすときは、頭皮にはあまり風を送らない方法が理想的です。

生活習慣の乱れ

頭皮も顔の肌と同じ皮膚です。寝不足など不規則な生活をしていると、頭皮が肌荒れを起こし、フケの発生につながりやすくなります。夜更かしをしていると、美容に良い「成長ホルモン」が最も分泌される、ゴールデンタイム(午後10時~午前2時)に睡眠が取れず、肌細胞の修復が不十分になる場合があります。生活のリズムは、頭皮の健康にも影響があるのです。

また、食生活の乱れも、頭皮の乾燥や過剰な皮脂の分泌に関与する重要なポイントです。食事の栄養バランスに気をつけて肌に良い栄養を積極的に取り入れていくのも良いでしょう。

ストレス

ストレスの多い生活を続けていると、ホルモンバランスの乱れを招く可能性が高まります。とくに女性ホルモンのバランスが崩れると、皮脂分泌を抑えたり角層のうるおいを保つ働きが損なわれ、刺激に弱くなったり、かゆみの症状が起こるなど頭皮トラブルにつながりやすくなります。

また、ストレスは自律神経を乱す原因にもなります。ストレスを受けると興奮の刺激を体に与える交感神経が優位になりやすく、血管の収縮を招くことから、血のめぐりが悪くなります。その結果、頭皮の血行不良を起こし、ターンオーバーがスムーズに行われなくなり、古い角質が残りやすく、フケとなってしまうのです。

紫外線によるダメージ

顔は日焼け止めで紫外線から守っていることが多いですが、つむじなどの頭皮は意外と無防備にしていることが多くありませんか?夏場の強い日差しで頭皮が日焼けすると、やけどのようになってしまい、ヒリヒリと炎症を起こしたり、かゆみが出たり、乾燥してフケが出やすくなります。さらに、紫外線で日焼けしてしまうことは、髪にもダメージを与え、白髪や薄毛のリスクにもなります。

乾燥によるフケを防ぐためのポイント

乾燥によるフケを防ぐには、毎日の生活の中で、どんなことができるのでしょうか?次にご紹介するポイントの中には、もしかしたら、改善策が見つかるヒントが隠れているかもしれません。ぜひ、チェックしてみてください。

シャンプーや洗い方の見直し

日常的に洗浄力が強いシャンプーを使っている場合、肌への負担が少ないものへと変えてみると良いでしょう。洗浄力が強いシャンプーとは、商品のパッケージや広告で「頭皮をスッキリ」とか「頭皮洗浄」「脂性肌用」など皮脂の除去を強く訴えているものは、配合している洗浄成分が強い可能性が高いと考えられます。

また、髪を洗う際にも、頭皮に刺激を与えない洗い方が大切です。頭皮を強くこすってしまうと、皮膚に刺激を与え、摩擦で角層が傷つき、肌のバリア機能が低下しやすくなります。髪や頭皮をやさしく洗うには、次のシャンプー方法がおすすめです。

1.シャンプーを泡立ててから、頭皮や髪につけていきます。
2.指の腹を使ってゴシゴシせず、頭皮を動かすようにやさしいタッチで洗います。
3.髪の根元に洗浄成分が残らないようにしっかりすすぎます。

シャンプーを先に泡立てるのは、頭皮トラブルを防ぐポイントとなります。泡立てる前のシャンプーが頭皮に直接ついてしまうと、すすぎ残しが起こりやすくなるからです。先に泡立ててから、やさしく丁寧に洗い流しましょう。

生活習慣を整える

十分な睡眠と、バランスの良い食事を基本として、体の中から頭皮にアプローチしていきましょう。肌のターンオーバーは、睡眠中に活発に行われます。睡眠不足は、ストレスにも影響しやすいので、しっかりと睡眠をとることと、成長ホルモンの分泌が盛んな午後10時から深夜2時までの時間帯に寝ることを意識していきましょう。

食事も、たんぱく質やビタミン、ミネラルを中心に、栄養バランスの良い食生活を心掛けましょう。たんぱく質は、肌のハリ、つまり頭皮の厚みや弾力を左右するコラーゲンに大きく関わる栄養素。実は、コラーゲンはたんぱく質の一種です。肌の構成成分である、たんぱく質を摂取することは、美肌はもちろん、健やかな頭皮へ導く栄養素なので、毎日取り入れていくと良いでしょう。

【肌に良い栄養素】
・美肌へ導く肌の構成成分→たんぱく質
・肌のハリや弾力に必要なコラーゲンを助ける→ビタミンC
・肌のダメージから守る→ビタミンE
・健康的な肌に導く→ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)

紫外線対策

頭皮を紫外線から守るには、UVカット率が99%の帽子や日傘が効果的です。ただし、帽子は蒸れると頭皮環境に良くないため、通気性の良いものを選ぶようにしましょう。

最近では、髪や頭皮に使用できるスプレータイプの日焼け止めもありますので、これらのアイテムを組み合わせて、紫外線をしっかりブロックしましょう。

頭皮の保湿ケア

フケが気になるときは、グリセリンやセラミド、アミノ酸などの保湿成分が配合されたシャンプーやコンディショナー、トリートメント、ローションなどを使ってみると、頭皮の保湿に効果的です。

そして、頭皮環境を整える成分が配合されている育毛剤も、フケ対策にもおすすめです。最近は老若男女問わずスカルプケアアイテムが注目されています。地肌に直接塗布したら、頭皮マッサージをすることで血流upが図れるため、抜け毛予防にも効果的です。べたつきが少なく保湿ができるタイプや、良い香りのアイテムなど、有用成分が配合されながらも、使い心地が良いアイテムが増えているので好みのものを探してみましょう。

頭皮を乾燥から守ってフケの気にならない毎日を


頭皮も顔と同じように、外気や刺激、ホルモンバランスなどの影響を受けるデリケートな皮膚です。乾燥や刺激を与えないように気をつけて、頭皮ケアも行っていきたいですね。日々の丁寧な保湿とシャンプーで、フケの出ない健やかな頭皮を手に入れて、着る色を選ばない満足度の高いコーディネートを楽しんでいきましょう!