メイク落としの順番は?クレンジングの際に気をつけるポイント
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毎日の「メイクを落とし」、面倒だなと思いながらなんとなくやっていませんか?
クレンジングは1日の終わりに「肌に付着した油汚れ」を落として、美肌へと整えるとても大切なステップ。
実は、「落とす」ケアは美肌を育むために最も大切なスキンケアです。
ほぼ毎日行うため、適当に続けていると、メイクが綺麗に落ちずに、毛穴詰まりや吹き出物など肌トラブルを引き起こす原因になってしまったり、次に使うくスキンケアアイテムの浸透※1を妨げてしまう可能性があります。
反対に、「落とすケア」を丁寧に続けることで、肌はどんどん良い方向に向かっていきます。
今回は、肌トラブルのない健やかでつるんとした肌を作るためにも、クレンジングの手順や、気をつけたいポイント、選び方などについて詳しく解説していきます。
※1 角層まで
メイク落としに使うクレンジングアイテムの役割
まずは、クレンジングアイテムの役割について解説します。
基本的に、メイク落としはクレンジングアイテムを使用するのが一般的です。そして、クレンジングの後は洗顔料を使うことが多いですよね。では、どうしてどちらか1つではいけないのでしょう?その理由をそれぞれの違いや役割について説明しながらお答えします。
クレンジングアイテムの役割
クレンジングアイテムは、メイク汚れや日焼け止めなど、主に油性の汚れを落とす目的で使用します。クレンジングアイテムを適切に使用することで、肌を清潔に守る働きがあります。
クレンジング剤の主な成分は、油分と界面活性剤でできています。
油分はメイク汚れなどの油性成分と馴染みがよく、肌の表面だけでなく、毛穴の中に入り込んだ汚れを馴染ませ浮かせます。しかし、油と水の性質は相反するもの。油を水で流そうとしても合わさることができないため、はじかれてしまいます。それを解消するのが界面活性剤です。界面活性剤は、水と油分を馴染ませる働きがあるため、油性成分と馴染んだオイルに水を加えると中和(白っぽくなること)し、水と油が上手く馴染み洗い流せる仕組みになっています。
生活していると、メイク汚れだけではなく、整髪料、排気ガス、料理の時に飛んできた油汚れなど、気が付かないうちにたくさんの汚れが顔に付着しています。それらは、時間の経過とともに酸化し肌を傷める原因となってしまいます。基本的に1日の終わりには、クレンジングを使ってきちんと洗い流すことがおすすめです。
クレンジングアイテムと洗顔料の違い
クレンジングは肌表面や毛穴に詰まったメイクや皮脂などの油分を落とす一方で、洗顔は古くなった角質や肌に付着した汚れ、汗やホコリなどを落とすものです。「肌の汚れを落とす」という意味では同じですが、役割は大きく違います。
使うタイミングもクレンジングと異なります。
基本的に夜は、メイク汚れをクレンジングで落とした後に、クレンジングだけでは落としきれない角質汚れなどを洗顔で落とすという感覚です。クレンジングアイテムと洗顔料を使用することでより肌を清潔に保つことができます。
朝は、肌の上に付着しているスキンケアアイテムや、寝ている間に出た汗、寝具の繊維、ほこりなどを洗い流す目的なので、洗顔のみでOKです。
メイク落としをする際の順番
メイクを落とす際に、順番を間違えると、汚れが落ち切らず肌に残ってしまうことも。ここでは、基本的なメイク落としの順番をご紹介します。正しい手順を見直して、ぜひ今晩から実践してみましょう。
1.メイク落としの前は手を洗う
手には雑菌や汚れがついている可能性があります。雑菌が肌に付着するのを防ぐために、メイク落としの前は手を洗って清潔にしてから始めましょう。
清潔な手でクレンジングや洗顔をした方が、クレンジングアイテムや洗顔料に不要なものが混ざらないため、
より高い洗浄効果が期待できます。
そして、手を洗った際には必ずタオルなどで手の水分をふき取りましょう。
濡れた手で使用すると、汚れとクレンジング剤が馴染む前に乳化が始まってしまい、洗浄力が下がってしまうため、乾いた手で行うようにしましょう。
2.ポイントメイクから落とす
顔全体のクレンジングをする前に、目元や口元などのポイントメイクを落としましょう。出来れば、ポイントリムーバーを使うのがおすすめです。
口紅やアイライン、アイシャドウなどは、ラメや染料が配合されており、ベースメイクよりも落ちにくいため、顔全体のクレンジングのついでに落とそうとすると、力が入り摩擦してしまったり、汚れが落ち切らず色素沈着の原因になることも。
特に目元は、他の皮膚よりも薄くシワになりやすいデリケートなパーツ。
コットンや綿棒を使って、力を入れてこすらず、優しく丁寧にクレンジングアイテムを肌に馴染ませて汚れをオフしましょう。
3.皮脂の多い部位から顔全体にクレンジングアイテムを馴染ませる
クレンジング剤を肌の上に長く乗せ続けると、油分を取り過ぎてしまい肌を乾燥させる可能性があります。肌への刺激を最小限に抑えるためにも、Tゾーン→鼻周り→両頬→顎というように油分の多い順番に各パーツにクレンジングアイテムを乗せてなじませるようにしましょう。肌への摩擦を抑えつつ、より効果的にメイク汚れを落とすことができます。
4.洗顔料を使用し肌を清潔にする
クレンジングをぬるま湯で洗い流したら、洗顔料を使用しましょう。
洗顔料は、クレンジングアイテムを使用した際に落としきれなかった、油性成分以外の汚れを落とし肌を清潔な状態に導いてくれます。しっかりと泡立てて肌の上で泡を転がし、汚れを泡に吸着させるイメージで優しくふんわりと行いましょう。
肌のツッパリ感が気になる人は、セラミドやグリセリン、ホホバ油などの保湿成分が豊富なアイテムを選ぶと、マイルドな洗い上がりになります。
また、毛穴の詰まりや、肌表面のザラ付き、くすみ※2などが気になる場合は、週に1~2回ほど酵素が配合されたアイテムを使うと、タンパク質である古い角質や皮脂などを分解して落としてくれるため透明感※3を得られやすいです。
そして、洗顔料をぬるま湯ですすいだ後は、保湿ケアを忘れずに行いましょう。
※2 古い角質や皮脂の残った状態
※3 洗顔で古い角質や皮脂が取り除かれた状態のこと
メイク落としで気をつけたいポイント
年齢を重ねるにつれて、肌が乾燥しやすくなったり、ゆらいだりと、バリア機能が低下して肌トラブルが起きやすくなります。適当なクレンジングは、そんなデリケートな肌に負担を与える原因になります。ここでは、ククレンジングを使う際、肌への刺激を少しでも軽くするために「気を付けたいポイント」についてお話します。
肌に優しくクレンジングアイテムを馴染ませる
メイクを落とす際には、肌を強くこすらないようにメイク汚れとクレンジング剤を馴染ませることが大切です。
肌は薄くとてもデリケート。ゴシゴシと指の腹に力を入れて擦ると、摩擦によってダメージを受け、肌のバリア機能の低下にもつながりやすいです。
汚れは、擦って落とそうとするのではなく、クレンジング剤の洗浄力に任せて、手のひら全体で優しく馴染ませるイメージで、摩擦しないように注意しながら行いましょう。
クレンジングアイテムは適切な使用量を守る
クレンジングアイテムは、指定された量を守って使うようにましょう。少なすぎるよりは、たっぷり使うのがベストです。
十分な量のクレンジングアイテムを使用していないと、メイク汚れが肌に残ってしまう可能性も。メイク汚れが残ってしまうと、毛穴を詰まらせてポツポツの原因になります。また、そのまま酸化すると毛穴の詰まりが黒く、変化してしまいます。
その他にも、使用量が少ないと肌へ摩擦を与えやすくなり、シミやシワを引き起こしてしまう可能性も。
クレンジング剤に限ったことではありませんが、スキンケアアイテムは「ケチらず使う」が美しくなる秘訣です。
自分の肌に合ったクレンジングアイテムを選ぶ
クレンジングアイテムには多くの種類があります。年々種類も増え、最近では、オイルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプ、ジェルタイプ、バームタイプ、シートタイプなど本当に様々。中には、ダブル洗顔が不要というお手軽なタイプもあります。
テクスチャーだけではなく、洗浄力もアイテムによって大きく違いがあります。
薄付きのファンデーションなどナチュラルメイクの日、乾燥肌や敏感肌の人は、ミルクタイプやクリームタイプ、水性ジェルタイプがおすすめです。
また、崩れにくいコンシーラーをたっぷり塗った日などしっかりメイクの日や、脂性肌の人はバームやオイル、油性ジェルタイプを選ぶと良いでしょう。
そして、疲れてしまってメイクを落とすのが面倒な日や、出先でササっとメイクをオフしたい時には、シートタイプが楽です。
肌質やメイクの濃さ、シーンに合わせてクレンジング剤を選ぶようにしましょう。自分の肌に合ったクレンジングアイテムを選ぶことが、肌への負担を減らすことにつながります。
>クレンジングにはどのような種類がある?目的別のおすすめタイプはこちら
「クレンジングは未来の肌を美しくする大切なステップ」
クレンジングは、毎日使うものだけに、「使う順番」や「選び方」は、未来の肌を左右する大切なステップです。
クレンジングは油性の汚れを落とす役割を担うものなので、基本的には、メイク汚れを落とすために1日の終わりにのみ使います。クレンジング後に洗顔という流れが一般的ですが、中には、クレンジング→ふき取り化粧水→洗顔というステップのものも。アイテムの種類もどんどん増えているだけに、初めてのアイテムを使う際には、パッケージに記載された使用方法を守って使うことが肌トラブルの回避につながります。
そして、洗浄力やテクスチャーも様々で、アイテムごとにそれぞれ違ったメリットを持っています。
比較的マイルドなミルクタイプでも、しっかりメイクと馴染むような工夫がされたものや、洗浄力が高いとされているオイルタイプも、美容成分や保湿成分が豊富で乾燥しにくいものなど、今までのクレンジングの固定概念をくつがえすようなアイテムが増えています。
理想としては、乾燥肌であればマイルドなミルクタイプやクリームタイプを普段使いし、週に1、2度バームタイプやオイルタイプなどといった、いつもより少し洗浄力の高いクレンジングを取り入れるなど、メリハリをつけて使うのがベスト。
自分に合ったアイテムを使って、毎日コツコツ汚れ残りを防いでいくことで、トラブルのない美肌に向かっていけるはずです。今回の内容を参考にして、毎日のケアを頑張りましょう。