
クレンジングで毛穴汚れは落ちる?毛穴ケアの方法やアイテムの選び方
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年齢を問わず聞かれる毛穴の悩み。
毛穴は顔の中に20万個も存在し、額や鼻などのTゾーンと呼ばれる場所には他の7倍も毛穴があるそうです。通常は、汗や皮脂を出して肌に潤いを与えたり、体温調整をしたりと、健やかに生活するために欠かせない働きを担ってくれています。
健康維持のために大切な役割を持つ毛穴ですが、汚れが溜まりやすく、上手く付き合わないと肌トラブルを起こしやすいパーツでもあります。1つ1つは小さくても、無数にある毛穴は、毛穴に汚れが詰まりトラブルをおこすと負の存在感を放ちます。
しかし、毎日のクレンジングの方法を見直せば、毛穴はもっと目立たなくなります。毛穴の汚れの原因や、毛穴汚れをクリアに導く、クレンジングの方法についてお話しします。
毛穴汚れはなぜ起きる?
毛穴は、皮脂や汗を出して肌を健やかに保つための働きをしています。
でも、さまざまなことが原因で毛穴に汚れが詰まり、酸化するとポツポツと目立つ黒ずみや、固まると凸凹とした角栓となって私たちを悩ませる原因となることも。まずは、毛穴の汚れの原因を把握することが、毛穴悩みを減らすための第一歩となります。
皮脂やメイク汚れが残っている
メイクを落とさずに寝てしまったり、面倒だからと洗顔をしないで寝てしまうことはありませんか?
皮脂や角質、メイク汚れがそれぞれ混ざると、毛穴の出口をふさいで凸凹と目立つ「角栓」を形成します。
最初の頃は白色をしていますが、詰まった毛穴をそのままにしておくと、皮脂が酸化して、黒く変化します。これは鼻の頭によく見られます。
さらに、この詰まった汚れを放置し、状態が進んでしまうと、より毛穴が目立ってしまうことも。クレンジングや洗顔を丁寧に行って、その日の毛穴の汚れを次の日に持ち越さないことが大切です。
摩擦やピーリングのやりすぎ
美に対して貪欲な人ほど陥りやすいのがこのタイプです。
毛穴の汚れが気になるあまり、角栓や毛穴の詰まった汚れをこすったりとったり、ギュッと押し出して取ろうとした経験はありませんか?一時的には汚れがなくなりますが、肌への刺激となり、皮脂分泌が増えたり、角質が固くなったりして、結果的に更に毛穴を詰まらせてしまう可能性も。
また、ピーリングは定期的に行うことで、古くなった角質を取り除きターンオーバーを整えるサポートをするために毛穴なケアとしておすすめの美容法ですが、やりすぎると刺激となって反対に毛穴が大きくなり目立ってしまうことも。自宅でもクリニックでも、ほどほどのケアが大切です。
紫外線対策が不十分
紫外線は、肌のハリや弾力を保つコラーゲン線維やエラスチン線維を破壊するため、毛穴が涙型になって下がる「たるみ毛穴」の原因となります。また、肌サイクル(ターンオーバー)を乱すため、角質が厚くなることで「詰まり毛穴」となることも。
紫外線は、シミやシワの原因となるだけではなく毛穴を目立たせる原因にもなります。日焼け止めや、帽子、日傘などを活用して紫外線対策をしましょう。
クレンジングアイテムを使った毛穴汚れのケア方法
普通にクレンジングをしていても、少しずつ溜まってしまう毛穴の汚れ。残念ながら固さを感じるくらいの角栓になってしまうとクレンジングだけではそう簡単には除去できません。しかし、そうなる前のケアとして、ぜひ試していただきたいスペシャルな方法をご紹介します。

Step1. 肌を温めて毛穴を開く
スチーマーやホッとタオルを使って肌を温め、毛穴を開かせましょう。
肌を温めることによって毛穴に含まれる皮脂が溶けやすくなり、毛穴の汚れを浮かせやすい状態となります。
スチーマーは多機能タイプになると高価なものが多いですが、温かい蒸気だけがでるシンプルな機能のタイプを探せば、比較的お手頃な価格で手に入れることができます。女優さんやモデルさんも日常的に使っているスチーマーは1つ持っていると便利です。また、スチーマーと比べると、少し手間はかかりますが、濡れタオルを温めて作るホットタオルでも代用が可能です。
Step2. クレンジングアイテムを肌に優しくなじませる
肌が温まったら、クレンジング剤を皮脂の多いところから順番に優しく馴染ませましょう。この時、力の入りにくい薬指を中心に使って馴染ませるのがおすすめです。
毛穴汚れが気になる時に使用するクレンジングは、油性成分が多く配合されたオイル系のものがおすすめです。皮脂やメイクの汚れは、油分成分との相性が良いため、毛穴汚れを綺麗にしたいなら、オイル系のクレンジングを使っていきましょう。
「洗浄力が高いから苦手」とオイル系のクレンジングを避ける人もいますが、肌に負担の少ないマイルドなタイプや、保湿成分が配合されて乾燥しにくいタイプのものも増えています。そして、オイルといっても液状のオイルタイプから固形のバームタイプなど様々なタイプのアイテムがあるので、テクスチャーや落ち具合などを見て好みのものを探しましょう。
それでも乾燥が気になるのであれば、毎日使うのではなく、「肌をリセット」する意味で週に1~2回の頻度で使用していくのも良いでしょう。
Step3. しっかり泡立てた洗顔料で洗う
W洗顔不要と記載されたタイプを除いて、基本的にクレンジングの後には洗顔をしましょう。
肌への摩擦を避けるため、洗顔料はしっかり泡立て顔全体を包み込むように洗います。しっかりと泡を立てることで、摩擦を防ぐことができますし、泡に毛穴汚れが吸着しやすくなり、より汚れを落とす効果が期待できます。泡に汚れを吸着させたら、ぬるま湯で生え際までしっかりとすすぎましょう。
そして、洗顔後は十分な保湿(スキンケア)をすることも忘れずに。たとえば、ビタミンⅭ誘導体が配合された美容液や、エイジングケア※成分が豊富なアイテムを選んで使うのがおすすめです。
最近では、乾燥するからと朝の洗顔を省く人も増えているようですが、洗顔は朝と晩の2回行うのが美肌を保つ基本です。朝の肌には、夜に塗ったスキンケアアイテムや、寝ている間に出た皮脂などが肌の上に残っています。これを洗い流さないと、毛穴の詰まりや肌荒れを起こしてニキビとなったり、汚れの上からスキンケアを重ねることでスキンケアアイテムの効果を感じにくくしてしまう可能性もあります。また、石鹸でオフできるコスメを使った、ナチュラルメイクの日でも洗顔は丁寧に行いましょう。
※年齢に応じたお手入れのこと
毛穴汚れをなくすためのクレンジングアイテムの選び方
毛穴汚れに対しての丁寧なくクレンジングの方法をお話ししましたが、汚れを解消するためのアイテム選びも重要になってきます。
毛穴の汚れを落とすためにおすすめはオイル系のクレンジングという話をしましたが、汚れや皮脂は落ちやすいけど、洗浄力が高く乾燥を招く可能性のあるオイル系のクレンジング。ここでは、乾燥しにくいクレンジングを選ぶポイントをご紹介します。
また、厄介な角栓に対するスペシャルケアについてもお話ししますので、是非参考にしてみて下さい。

保湿成分が入ったクレンジングアイテムを選ぶ
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたクレンジングを選ぶのもポイントです。
皮脂汚れにはオイル系のクレンジングがおすすめと話しましたが、汚れを落とすことだけを目的とした洗浄力の高いクレンジング剤は、皮脂を必要以上に落として肌の乾燥を招く可能性も。アイテムを選ぶ際には、保湿成分が配合されているものを選ぶのが乾燥しにくい肌を作るポイントです。保湿成分によって、肌のバリア機能を保ちやすくサポートしてくれます。
毛穴汚れにアプローチできるスペシャルケアアイテムを使う
毛穴に詰まった皮脂汚れやメイク汚れなどの油性の汚れはオイルクレンジングで落ちても、タンパク汚れは落としきれません。特に凸凹と目立つ角栓は、皮脂汚れとケラチンというタンパク汚れから構成されているため、クレンジングだけでは解消しにくいのです。
このような時に注目したい成分が「酵素」です。
日頃の丁寧なクレンジングや洗顔に、酵素が配合されたアイテムをプラスするといいでしょう。また、スペシャルケアとして、塗って落とすタイプの酵素パックといわれるアイテムは角質ケアをすることに有効で、毛穴に残った汚れも吸着して洗い流すため、クリアな毛穴を保つためにおすすめのアイテムです。
「詰まらないツルりとクリアな毛穴になるために気を付けたいこと」

毛穴の汚れは、少なからず皆があるものですが、詰まりが少ないほど肌はツルりとなめらかにクリアな印象を与えます。スチーマーやホッとタオルなどを取り入れて、毛穴の汚れをため込まないようにケアしていきましょう。
詰まり毛穴を解消するためのポイントは、
・油性成分が多く配合されたオイル系のクレンジングを選ぶこと
・中でも、保湿成分が配合されたものを選ぶのがポイント
・「酵素」の配合されたアイテムを投入するのも、毛穴ケアとしては効果的
今回はご紹介していませんが、ストレスや睡眠不足、偏った食事など生活習慣の乱れも「毛穴トラブル」を発生させたり、悪化させる要因になります。
ご紹介した、クレンジングの選び方や方法を試しながら、生活習慣にも気を付けることで、毛穴はもっときれいになりますよ。試してみて下さいね。