酵素洗顔パウダーにはどのような効果が期待できる？使用時の注意点

毛穴汚れや古い角質が気になってきたときに、「酵素洗顔パウダー」が気になったことはありませんか？酵素と聞くと、健康に良いというイメージがありますが、実はお肌のお手入れにも効果的です。

酵素洗顔パウダーは、酵素の力で肌をしっかりとクレンジングしてくれるアイテム。いちご鼻やくすみ、ゴワつきなどの肌トラブルやお悩みに「しっかり＆やさしく」アプローチできることで、美肌への近道として人気を集めています。

しかし、正しい使い方を知らないと肌トラブルの原因になることもあるため、注意が必要です。この記事では、酵素の魅力に触れながら、手触りのよい美肌を手に入れるための、効果的な使い方のポイントや、期待できる効果について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

酵素洗顔パウダーの役割と種類

お肌の古い角質や汚れを落としながら、柔らかい肌へと導いてくれる酵素ですが、どのような役割があるのかご紹介します。また、酵素パウダーの種類を知ることで、ご自身の目的に合った酵素選びの参考にできます。

酵素洗顔パウダーの役割

通常の洗顔泡によるクレンジングでは、泡の吸着力を活用して汚れを落とします。しかし、酵素パウダーを使った洗顔は、酵素の働きによりタンパク質や皮脂を分解します。このため、普通の洗顔だけでは落としきれなかった余分な汚れもスッキリと洗い落とすことができるのです。

この酵素のパワーを利用して、肌表面に残る古い角質や汚れを効果的に取り除き、肌のゴワつきや頑固な毛穴の黒ずみも効率的にケアできるのが酵素パウダーの魅力です。

酵素洗顔パウダーの主な種類

酵素洗顔パウダーには大きく分けて、タンパク質を分解するものと、脂質を分解するものとの、2種類あります。酵素は多数ありますが、一部を以下のようにまとめました。

酵素の中には、分解する力が強くて肌に負担がかかるものもありますが、一般的には、洗顔料に配合される分量で調整されています。これらの特徴を活かして、複数の酵素を配合し、肌にやさしく尚且つ、効率よく肌をなめらかに保つ洗顔料が作られているのです。

酵素洗顔パウダーに期待できる効果

酵素洗顔パウダーには、大きく3つの効果が期待できます。タンパク質や皮脂、汚れを分解する酵素の特徴によって、どのようなメリットがあるのでしょうか？ご紹介していきます。

肌のトーンのケア

酵素洗顔パウダーには、酵素のはたらきで、タンパク質である古い角質を取り除き、肌のトーンを明るくする効果が期待できます。肌は、古い角質が重なって、角質層が厚くなるほどトーンが暗い印象になります。酵素の力で、ターンオーバーのサイクル、つまり角質の生まれ変わりサポートすることで、古くなった角質はもちろん、メラニン色素を含んだ角質も除去され、透明感※のUPに繋がります。

お肌のトーンは、与える印象が疲れて見えたり、年齢を感じさせてしまったり…。そんな肌悩みを持つ方にとって、酵素洗顔パウダーを使用することで、肌のトーンを明るい印象に導く効果が期待できます。
※古い角質が除去された状態

ニキビの予防

酵素配合の洗顔パウダーで、洗い流すことにより、ニキビの予防にもつながります。ニキビは、過剰な皮脂の分泌や汚れ、古い角質で毛穴が詰まることが原因となって、起こりやすいものです。適切なスキンケアを行っていても、ニキビを繰り返す場合は、毛穴詰まりが解消されていない可能性があります。

酵素パウダーは、洗顔として泡で汚れを吸着するだけではなく、酵素の働きによって毛穴詰まりの原因となる古い角質や皮脂を分解できます。それにより、皮脂バランスの良い肌へとサポートでき、よりスッキリとした洗い上がりがかなうことで、ニキビを防ぐことにつながります。

毛穴の黒ずみのケア

酵素は、小鼻や顎、おでこなどの毛穴の黒ずみのケアにも役立ちます。毛穴に詰まった黒ずみは、「角栓」と呼ばれるタンパク質と皮脂や汚れが固まったものです。その7割は、タンパク質でできており、硬い物質のため毛穴から泡だけで取り除くのは難しいところ。また、皮脂は酸化すると「過酸化脂質」という物質に変化し、黒ずみにもつながりやすくなります。角栓が毛穴に長く定着するほど、黒ずみが進んでしまうのです。

そこで、定期的に酵素洗顔パウダーで肌のお手入れをすると、皮脂が毛穴に詰まることを防ぎ、黒ずみのできにくい肌へと導くことができます。

このようなメリットがあることで、酵素を使ったスキンケアアイテムは、美肌に興味を持つ人の間で人気が高まっており、「毛穴の目立たない、透明感のあるつるすべ肌」を目指す方々にも好まれています。

酵素洗顔パウダーの基本的な使い方

酵素洗顔パウダーの使い方は、商品によって変わります。酵素洗顔は「パウダータイプ」が一般的ですが、通常の洗顔のように使うフォームタイプのものもあれば、スペシャルケアで行うパックタイプの酵素アイテムもあります。ここでは、パウダータイプの使い方をご紹介していきます。

酵素洗顔パウダーの基本的な使い方は次のようになります。

1.パウダーを手に出し、少量のぬるま湯を足す
パウダータイプの酵素洗顔は、個包装になっているものが多くあります。1回分を手に取り、少量のぬるま湯を足して練り、ペースト状にします。

2.泡立てる
手や泡立てネットで、空気を含ませながら泡を立てていきます。ぬるま湯を少しずつ足しながら行うと、より泡が立ちやすくなります。たっぷりの泡で洗った方が、より効果的なので「泡立てネット」を使用することもおすすめです。

3.顔に乗せ、優しく洗顔する
できた泡を顔に乗せ、泡のクッションを転がすように優しく洗います。顔だけでなく、耳の裏やデコルテ、首、肘、膝などのケアにも有益です。泡を滑らせて肌を包み込むように洗うことで、ザラつきがちな部分もしっとりと整えられます。

酵素洗顔パウダーを使用するときの注意点

酵素洗顔は、効率的にキレイを手に入れることができるアイテムです。でも、「分解できる」という性質から、過剰な使い方をすると、肌に負担を与えてしまう場合もあります。酵素洗顔で肌をケアする場合は、次の注意点に気をつけて、健やかに美肌を目指していきましょう。

使用頻度を守る

古い角質や皮脂をしっかり落としたいからといって、酵素洗顔を頻繁に行うと「落としすぎ」になってしまう可能性があります。過度に角質や皮脂を除去してしまうと、ターンオーバーが乱れたり、肌の乾燥の原因となってしまうので、注意しましょう。

目安となる回数は、週に1回から2回程度。定期的なケアとして使用されるケースが多くあります。また、商品の中には、酵素の配合量を調整されていて、毎日使えるものもありますので、実際に使用する際には、商品に記載されている使用頻度を守って使うようにしましょう。

洗顔後は念入りに保湿ケアをする

酵素洗顔は、酵素が働くことで、皮膚の表面にある不要な角質や皮脂が分解され、洗い流されます。ですが、過剰にやりすぎると、不要な物質と共に、同時に保湿成分も一部失われることがあります。肌の保湿が不十分なままですと、肌のつっぱり感を覚えたり、乾燥が進み、肌のバリア機能の低下をまねく恐れもあります。

ですので、酵素洗顔の後には、普段以上の保湿ケアで十分なうるおいを肌に与えることが大切です。化粧水や美容液でしっかりと肌を整え、保湿クリームで水分の蒸発を防ぐ、「3つの保湿ステップ」を念入りに行うことで、肌の乾燥を防ぎ、肌のハリやツヤを保つことができます。

【3つの保湿ステップ】
1.美容液でうるおいを与える
肌のうるおいやハリを与える役割があります。全体に丁寧になじませますが、肌の気になる部分には、重ねて塗ってよりうるおいを足しましょう。
※先行型美容液（ブースター）の場合は、化粧水の前に使います。

2.化粧水で肌を整える
適量の化粧水を手のひらにとり、手の温度で温めた後、顔全体にやさしく押さえるようにして浸透させます。「少し多いかな」と思うくらい、たっぷりと肌にうるおいを与えて、次の美容液と肌が馴染みやすいように整えます。

3.保湿クリームで水分を閉じ込める
最後に、保湿クリームを使用して水分の蒸発を防ぎます。保湿クリームは、油性成分などにより肌の表面に薄い膜を作り、水分を逃がさないようにしたり、美容成分を効果的に包み込む役割があります。適量のクリームを顔全体に薄く伸ばし、特に乾燥が気になる部分には重ねづけをしてください。

これらの「3つの保湿ステップ」をきちんと行うことで、肌はしっかりとうるおいを保ち、生き生きと美しい状態を保つことができます。

酵素洗顔パウダーの使い方に注意してすっきりと輝く素肌へ！

酵素洗顔パウダーを使うと、角質ケアや毛穴ケアができ、透明感のある肌へと導くことができます。ザラつきやニキビなど肌悩みの起こりにくい美肌をキープするには、酵素の特徴を理解して使いこなすことが大切です。ぜひ、週に1、2度スキンケアに取り入れ、お肌にも酵素生活を取り入れていってみてくださいね。