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【メンズ】育毛するにはどうすれば良い?薄毛や抜け毛になる主な原因

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この頃少し、髪の抜け毛が増えたりボリュームが減ったというお悩みはありませんか?

「額が広くなったような気がする」
「髪をドライヤーで乾かした後の抜け毛が増えた」
「髪がベタついている」

このように感じたら、育毛ケアをはじめる時期かもしれません。「まだ大丈夫」そう思っていたら、頭皮環境はいつまでも改善せず、薄毛のリスクは高まる可能性ばかり…。本気でじっくりと向き合うには、早い方がよいのです。

今回は、抜け毛・薄毛の原因と、育毛のケア方法、育毛をはじめるのにおすすめの時期などをご紹介します。良い発毛状態をキープするためのヒントを得る参考にしていただけましたら幸いです。

メンズの抜け毛や薄毛の主な原因

気になる薄毛や抜け毛の問題には、どのような背景が隠れているのでしょうか?毛の生え変わるサイクルや遺伝的要因、日常の中で起こる何気ないことも、抜け毛・薄毛の原因のカギを握っているのかもしれません。次の項目を見てみましょう。

毛周期の乱れ

毛周期(もうしゅうき)とは、同じ毛根から、「生える」「抜ける」「再び生える」の毛の抜け替わりのサイクルのことをいいます。毛の1本ごとに毛周期は異なり、1サイクルの期間は平均3~5年といわれています。

髪が生えて伸びるには、「毛母細胞(もうぼさいぼう)」といわれる細胞が、分裂を起こすことで、髪の毛が作られています。そして、毛母細胞が髪の毛を作り出すよう指令し、ヘアサイクルを保つように指示する「司令塔」の役割を担っているのが、毛根の中心部分にある「毛乳頭細胞(もうにゅうとうさいぼう)」と呼ばれる細胞です。ヘアサイクルを簡単に説明すると以下のようになります。

【毛周期(ヘアサイクル)】
・成長期…毛母細胞の分裂が活発。髪がどんどん成長する。
・退行期…毛乳頭細胞が毛母細胞から離れ、指令や栄養が届きにくくなる。髪の成長が遅くなる。
・休止期…毛乳頭細胞が小さくなり、指令と栄養が供給されなくなり、完全に髪の成長が止まる。この状態が2~3カ月続く。
・発生期…毛乳頭細胞が活動を再開する。新しい毛が作られ、古い毛が押し出されて抜け落ちる。

毛周期の乱れとは、成長期の期間が通常より短くなっている状態を意味します。そのため、髪がしっかり育たず、短く細い毛が増え、抜けやすくなってしまいます。切れ毛・抜け毛が多く感じ、頭皮が透けて見えるようになるのは毛周期の乱れが原因と考えられます。

遺伝

家系の中で薄毛の人がいたとしても、必ず薄毛や抜け毛になるとは限りません。その場合は、日常のストレスや生活習慣、頭皮環境などの要因から起こりやすくなっていると考えられます。

ですが、AGA(男性型脱毛症)の場合は、遺伝による要因が強いといわれています。AGAは、薄毛とは異なり、遺伝や男性ホルモンの異常が原因となって起こる「脱毛症」です。医療機関で薬が処方され治療が行われています。しかし、AGA自体は完治しない症状のため、毛量を維持するための継続的な治療と同時に、薄毛や抜け毛対策には頭皮環境を乱さないケアが大切です。

頭皮の血行不良

毛母細胞から毛が生み出されるには、毛細血管からの血液による栄養が重要です。頭皮の血流が悪くなると、それだけ毛に必要な栄養を運びにくくなるため、髪の毛の成長が鈍る恐れがあります。

また、血行が悪くなると、頭皮の水分や栄養が不足し、頭皮が乾燥しやすくなります。頭皮の乾燥は、薄毛や抜け毛の原因となる皮脂の過剰分泌や炎症などを招きやすく、AGAの進行にもつながりやすくなります。

毛穴のつまり

頭皮はもともと皮脂量が多いため、毛穴がつまりやすい部分です。皮脂や汚れによって、毛穴が塞がれると、周囲の血行は悪くなります。すると、頭皮環境が悪くなり、髪の毛を作る毛母細胞に栄養が届かなくなり、髪の健康的な成長が妨げられてしまう原因になります。

頭皮や髪への刺激

頭皮や髪へのダメージも薄毛の原因になる可能性があります。野外で紫外線を浴びる機会が多い場合や、パーマやブリーチなどで蓄積したダメージが原因になることも考えられるでしょう。また、ワックスやジェル、ムース、スプレーなどのスタイリング剤を使用した際、洗髪で落としきれていない状態が続くと、髪や頭皮を痛めてしまい、薄毛や抜け毛につながりやすくなります。髪に負担のかかるブラシを使うと、髪が切れるなどいたみやすくなるので、優しいブラシを用いることもオススメです。

メンズの基本的な育毛方法

薄毛や抜け毛は、ストレスや生活習慣の乱れ、頭皮環境の乱れなどから起こりやすくなります。そのため、頭皮環境を良くしておくことが大切です。そして、AGAの場合でも、薬を使った治療を行いつつ、頭皮や髪をケアしていくことは、ふさふさとみずみずしい健康的な毛髪をキープすることにつながります。
ここでは、髪のためにできる基本的な育毛方法をご紹介していきます。

育毛剤など育毛を促すヘアケアアイテムを使用する

育毛効果のあるトニックなどの育毛剤は今生えている髪をサポートして、抜け毛を防ぐことが目的とされています。血行を促進し、ボリュームが欲しい髪にハリやコシを与えたり、頭皮にうるおいを与えたり、ふけ・かゆみを抑えるといった効果があり、健康的な髪の育成につながります。

ちなみに、発毛剤と育毛剤は、用途が異なりますので、自分の目的にあったものを選びましょう。

【育毛剤と発毛剤の違い】
・育毛剤…頭皮環境の改善、今ある毛髪の抜け毛予防を目的とする。センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなどの有用成分を配合。
・発毛剤…AGAを発症している場合に使用する発毛促進剤。有効成分ミノキシジル配合の医薬品。AGA以外の薄毛・抜け毛には発毛効果がない。

このように、育毛剤は、薄毛に悩んでいる場合や薄毛に悩んでいない場合でも使用でき、頭皮環境の改善によって将来的な抜け毛の予防などを目的とした方も使用できます。

一方で、発毛剤はAGAの治療薬であり、AGAが原因の薄毛にしか効果がありませんので注意が必要です。今現在、髪の密度が多い場合には効果がなく、逆に薬の副作用が起こる可能性もあるので育毛剤でケアしていきましょう。

生活習慣を見直す

食事や睡眠、運動など基本的な生活習慣は、薄毛や抜け毛に深く関係しています。体が健やかでいることが、ホルモン分泌や疲労の回復、血流など細部の体のシステムに良い影響を与えるからです。

そのためには、十分な睡眠時間を取りましょう。一日の疲労回復は、睡眠時間に分泌される「成長ホルモン」によって活発に修復・回復されます。バランスの良い食事は、髪が作られる栄養源。たんぱく質やビタミン類、亜鉛などを積極的に取り入れることをおすすめします。

・たんぱく質…毛髪の85%はケラチン(たんぱく質)でできている。
・ビタミン類…体内ではほとんどのものが生成できない。体の機能や食べた栄養素の代謝などに必要。
・亜鉛…AGAに関与する5αリダクターゼを阻害する作用があると考えられている。

髪の毛へのダメージを減らす

髪を美しく保つことも、薄毛や抜け毛対策につながります。日中、直射日光を浴びやすい状況では、髪や頭皮に大きなダメージを与える紫外線から守りましょう。帽子や日傘、UVカット機能のあるクールタオルなどで、効果的に紫外線対策ができます。

また、熱によるダメージも避けましょう。ヘアアイロンを使う時は、140~150℃くらいの温度で使ってください。160℃以上の温度で繰り返し使用していると、髪の内部の繊維構造が変わり、弾力が低下しやすくなります。また、100℃以上の加温を繰り返していると、髪の内部に空洞化が起こり、うねりやすい髪へと変わっていきます。髪の良い状態を維持するには、ヘアアイロンは向いていません。

毎日のように使い、髪へダメージを与えやすいイメージのあるヘアドライヤーは、乾燥した髪に長時間当て続けると表面温度が100度を越え髪の空洞化の原因となります。しかし、出力が1200wのもので10㎝以上髪から離して使用すると、温度は90℃以下になることから、濡れた髪の状態では髪の表面温度は60℃~70℃程度と低めになるため、髪を痛めにくいともいわれています。つまり、手ぐしで髪をほぐしながら、乾いた状態で当て続けないように気をつけることで、良い髪をキープできます。

育毛を始める時期とコツ

育毛をはじめるにあたって、知っていると育毛が捗る心構えをお伝えします。ぜひ、良い頭皮と髪のためにチェックしてみてください。

育毛をスタートする時期

育毛は、薄毛や抜け毛が気になりはじめたら、なるべく早くスタートしてください。たとえ、育毛剤を使っても、すぐに効果があらわれるわけではありませんので、コツコツと長期間継続することが大切です。

なぜなら、頭皮が改善するにも地肌のターンオーバーの周期がありますし、毛周期で自然に抜け落ちた髪が生えてくるまでには、3~4ヶ月かかります。毛髪が成長する速度は1ヶ月に1cm程度といわれていますので、生え始めてきた毛が目立つ長さになるには、さらに数ヶ月はかかるためです。

「ボリュームアップしてきた」、「質の良い髪が生えてきた」と実感できるまでには、根気よく長期間続けることが大切。そのため、育毛をスタートするには、できるだけ早くがベストという訳です。

育毛のコツ

新しい髪を健康的で質の良い髪にするためには、次の2つを意識していきましょう。

① 頭皮環境を清潔に保つ
頭皮は皮脂の分泌量が多いですし、スタイリング剤を使う場合には、しっかり落とすことが大切です。シャンプーで清潔に保ち、頭皮環境を良い状態にすることは、健康な髪が育ちやすくなります。ですが、髪の洗いすぎは頭皮を乾燥させてしまい、ふけや抜け毛の原因になるため、皮脂が多い場合でも1日1回までにしましょう。逆に、乾燥気味の場合や汗や皮脂の量が少ない冬場などは、2日に1回でも問題ありません。

② 定期的にヘアマッサージを行う
頭皮を定期的にマッサージすることで、血行促進させることができます。血行が行き渡ると、髪の成長に必要なアミノ酸やビタミン、ミネラルなどが毛乳頭細胞に届き、しなやかで美しい髪へと育つことができます。また、血行が良いことは、頭皮のうるおいや皮脂分泌を正常にするサポートとなり、べたつきや乾燥なども防ぐことができるでしょう。

メンズの育毛は早めの対処で将来にも自信を!


「いくつになっても豊かな髪でいたい」そう思われたら、ぜひ、今から育毛をはじめてみてください。育毛方法で大事なのは、育毛トニックなどのアイテムを使うことと一緒に、生活習慣を正し、髪へダメージを与えないこと。良い結果を生むには基本的なケアが大切です。髪に良いことをしていると、体も調子が良くなったり若々しくなったりと良いことづくし!ご自身を労わる気持ちで、コツコツと取り組んでみてくださいね。