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髪のうねりを抑えるヘアケアの方法|くせ毛の主な原因は?

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髪のうねりやくせで、ヘアスタイルがうまく決まらなくて困ること、とくに湿気の多い梅雨の時期は、毎日広がってまとまらないというお悩みを、多くの方が感じています。忙しい朝には、サッと髪型を整えて気分よく出掛けたいものですよね。

生まれつきの髪質の場合もありますが、そればかりが原因ではないようです。では、どんなことが原因で髪がうねるのでしょうか?

今回は、髪がうねる原因やうねりを抑えるヘアケアポイント、髪によい生活習慣などをご紹介します。髪のうねりを扱いやすくして、ヘアスタイルが決まるポジティブな毎日にしましょう!

髪のうねりやくせ毛の主な原因

髪のうねりやくせ毛の原因は、遺伝だけでなく、毛穴の形の変化や髪の内部にもあるようです。自分の髪の悩みの原因がどこにあるのか探ってみましょう。

遺伝

人種によって髪質や髪色が異なるように、髪の形状は遺伝子によって決まりやすいと考えられています。親や祖父母など、親族がくせ毛だと、うねりやすい性質を持っている可能性があります。生まれつきくせ毛の場合「先天的」な性質が現れていると考えられます。

しかし、遺伝子だけで必ずうねり毛やくせ毛になるとは限りません。もともと直毛でも、「後天的」な要因によって、うねりやくせが出てくることもよくあるのです。

毛穴のゆがみ

髪の毛は、毛穴に沿って毛包の中で、細胞分裂により角質化し、下から押し上げられることで積み重ねられ、毛として形成されています。直毛の場合、毛穴は頭皮からまっすぐに向いていることから、毛もほぼ正円に形成されています。しかし、毛穴の形がゆがむと、それに伴い毛包の形も変わり曲がってしまうことも。この変化の結果、毛はまっすぐに生えず、うねりやすくなってしまうのです。

加齢や外部からの刺激による髪へのダメージ

加齢によって肌の弾力が減ってしまうように、頭皮も年と共に薄く硬くなり、柔らかさを失っていきます。すると、ハリを失った毛穴がゆるんだり、たるみによって毛穴の円形を保ちにくくなることから、毛のうねりにつながりやすくなります。

また、髪に与えられた外部からの刺激によるダメージもうねりの原因です。そのため、ダメージによって髪のキューティクルが剥がれると、水分を髪に吸収しやすくなり、髪が膨らみうねりを発生しやすくなります。

【ダメージヘアの原因】
・紫外線からのダメージ
・ドライヤー、ストレートアイロンなどの熱ダメージ
・髪を洗う際のタオルドライ、強いブラッシングなどによる摩擦ダメージ
・パーマ液やヘアカラーなどによる薬剤によるダメージ

毛髪内の成分バランスの崩れ

うねりは、髪内部の成分バランスも関係しています。髪の構造は、大きく分けて3層でできていますが、うねりは中間層のコルテックスという層に大きく影響があります。

【髪の毛の構造】
・最上層…キューティクル
・中間層…コルテックス
・中心層…メデュラ

中間層にあるコルテックスは、毛髪の85~90%を占める主成分であり、髪の太さや柔らかさ、髪色を決定づけるメラニン色素やたんぱく質、脂質などが存在しています。さらに、コルテックスの中には、次の2種類のコルテックス細胞があります。

【コルテックス細胞】
・オルト様コルテック…柔らかいたんぱく質で、水分を通しやすい
・パラ様コルテックス…硬いたんぱく質で、水分を通しにくい

コルテックスの中で、この2種類の細胞分布が均一だと、髪はまっすぐになり、偏りがあると水分を含んで膨らむ部分と水分を含まない部分とでうねりが生じます。たとえ毛穴や毛包が曲がっていなくても、コルテックスの偏りがあればうねりが出る可能性があるのです。

空気中の湿気

前途しました内容と関連しますが、ドライヤーやアイロン、毛染め、パーマなどで、キューティクルを痛めると、髪の内部成分であるコルテックスのバランスが崩れやすくなります。それによって、空気中の湿気を含む部分と含まない部分が出ることでうねりが生じてしまいます。

また、キューティクルが熱や摩擦のダメージで剥がれると、髪の内部のたんぱく質や水分が流出し、「ダメージホール」という空洞が形成されてしまいます。空いてしまった空洞に、空気中の水分が入り込み、部分的に膨らんでしまうことからうねりとなる場合もあります。梅雨時期にうねりの悩みが増えるのはこのためです。

髪のうねりを抑えるためのヘアケア

髪が落ち着いてさらさらのストレートだと1日中HAPPYな気分で過ごせますよね。そんなお利口髪になるために実践してほしい【3つのヘアケアポイント】をご紹介します。いつものヘアケアの流れの中で取り組める、とっても簡単なコツですが、髪の仕上がりが変わってくるので、ぜひ試してみてくださいね。

外出前

朝起きたとき、くせやうねりが強い場合は、髪を根元から濡らし、くしやブラシで真っすぐに伸ばして、根元からドライヤーを当てて整えます。濡れた髪の状態で、くしやブラシを使うと、髪のキューティクルを傷つけてしまう恐れがあるので、絡まったところは強く引っ張らず、少しずつ毛束を持ち上げ、毛先から何回かに分けて絡まりを解きほぐすようにといていきましょう。ドライヤーを当てて髪がぺたんとしてしまう場合は、ロールブラシで髪の根元を立ち上げるようにブローしながらといてください。

また、ダメージケアを兼ねたスタイリング方法として、ヘアオイルやヘアトリートメントを使用することもおすすめです。その際、うねりを抑えることを目的としたアイテムを使いましょう。

くせやうねりの原因である、髪のダメージによる乾燥や広がりをヘアオイルやトリートメントの補修成分や保湿成分で整え、広がりを抑えて、外的刺激による影響を受けにくくしてくれます。また、髪の外側を油分でコーティングすることで、湿気の吸収を防ぎ、うねりを防いでくれます。

入浴時

洗髪前には、髪をブラッシングしてから入浴することをおすすめします。ブラッシングには、シャンプー時の摩擦を抑える効果や、髪や頭皮についているホコリや花粉、フケなどを落とす効果もあります。また、頭皮ケアには、クッション性の高いパドルブラシや天然の木製ピンなどのブラシを使うと、頭皮のマッサージ効果でさっぱりリフレッシュできます。洗髪時には、毛穴の汚れの除去や、頭皮マッサージができるスカルプブラシを活用することもおすすめです。


さらに、シャンプーの前にはシャワーでしっかりと頭皮や髪全体の汚れを洗い流す予洗いを念入りに行いましょう。シャンプーの泡立ちもよくなり、頭皮のニオイの予防にもなります。

そして、シャンプーの後には、しっかりと地肌をすすぐことを心がけましょう。シャンプーで浮かせた汚れや皮脂が残っていると毛穴が詰まる原因となり、毛穴のゆがみにもつながる可能性がありあります。

シャンプー後にはトリートメントやヘアマスクを使いましょう。ノンシリコンタイプも出回っていますが、髪をコーティングしたり指通りを良くするために多くのアイテムにシリコンが配合されていますので、「頭皮向け」とされている商品以外は、頭皮にはつけるのはNG。頭皮や髪の根元がべたつく原因となってしまいます。付け方は、髪を指でつまんでなぞっていき、ザラザラとした質感に変わった部分のみにつけていくことがポイントです。

就寝前

入浴後、ドライヤーでしっかり乾かしてから就寝するようにしましょう。髪が濡れた状態で眠ると、摩擦を受けやすくなり、髪の内部成分や水分が失われやすくなって、うねりの原因となるからです。髪を乾かすポイントは次の通りです。

【タオルドライのポイント】
タオルでゴシゴシせず、頭皮を抑えたり、長い髪はタオルでポンポンと挟むようにして水分を取っていくようにします。

【乾かし方のポイント】
①頭頂部の髪を少し持ち上げながら、下から風を送り、髪を左右に揺らしながら根元を乾かす。
②根元がだいたい乾いてきたら、手ぐしで髪を少し引っ張るように流しながら、根元から毛先へ風を当てる。
③最後に冷風に切り替え、髪を冷ましてキューティクルを引き締める。

また、ナイトキャップを使うと、寝ている間の寝返りによる摩擦や髪の絡まり、擦れによる乾燥を防ぐことができ、キューティクルを守ることで、くせやうねりのできにくい、ストンと落ち着いた髪へ整えることが期待できます。

美髪のために心がけたい生活習慣

生活の中でも、髪に影響を及ぼすことは多くあります。睡眠や運動、栄養バランスなど、よく耳にすることではありますが、改めてチェックしてみることで、美髪に必要な気づきが見つかるかもしれません。

髪質の改善には規則正しい生活習慣が大切

健やかな髪へと導くには、健康的な生活を送ることで体の内側からケアしていくことが必要です。十分な睡眠、適度な運動は、美しい髪の維持に欠かせません。

睡眠の間に分泌される質のよい成長ホルモンは、別名「天然の美容液」といわれており、髪の成長や良好な頭皮環境に深く関わっています。成長ホルモンの分泌量が最も高まるといわれる、ゴールデンタイム(夜22時~2時)の間に眠れるよう、睡眠リズムを整えていきたいですね。

また、適度な運動で、頭皮の血液循環が活発になっていると、髪の毛のほそりやうねり、切れ毛、抜け毛などの予防になります。ハードな運動ではなく、歩く回数や距離を増やす、椅子に座りながらつま先を立て、ふくらはぎを動かすだけなど、簡単で手軽に続けやすいことからはじめてみてください。

健康的な髪のために取り入れたい栄養素

栄養バランスの良い食事を心がけることは、髪にとって非常に重要です。とくに髪の約8割を構成しているといわれている「ケラチン」は、たんぱく質でできていますので、積極的に摂取することがおすすめ。

たんぱく質が不足すると、体は生命維持に関わる臓器へ優先的にたんぱく質を送るため、髪の毛への供給が不十分になり髪質が低下していきます。髪質が衰えると、髪の内部のたんぱく質が流出してしまい、空洞化が起こりスカスカになって、うねる可能性が高まってしまうのです。

65歳以下の女性では、1日50gのたんぱく質を摂取する*ことが推奨されていますので、毎日の食事から補うように意識していきましょう。
*参考:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

髪のうねりに困ったら外側・内側からヘアケアを!

くせ毛やうねり髪は、もしかしたら、加齢や髪のダメージなどによって、髪の内部に変化が起こっているのかもしれません。そのためには、ヘアケア商品と髪の扱いに気をつけるなど外側のケアで髪へのダメージを抑え、生活習慣、食事内容を見直すなど内側からのケアで体の中から美しい髪に導いてあげましょう。

少しずつの積み重ねが、髪の成長と共に美髪へとつながっていきます。ヘアケアの方法を見直し、自分の髪をコントロールできるようになれば、ヘアサロン帰りのような美髪をホームケアで実現するのも夢ではないかもしれませんね!

まずは、身近なことからはじめてみてみましょう。