
化粧をすると粉ふきが起こる原因は?スキンケアやメイク時のポイント
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出先などで鏡を確認したとき、粉ふきがなく、ピタッとメイクが整っていると「良し!」と思わず心が高まるもの。そんな日を1日でも多く増やしていきたいですね。
ですが、こんな経験はありませんか?出掛ける前にツヤ肌メイクにしたいのに、鏡を見たらパサパサと乾いた印象になってしまったり、お化粧をしてしばらく時間が経つと、カサついて粉をふいたようになってしまったりと、キレイに見せたいのになんだか老け見え…。
「原因は肌の乾燥?」「化粧アイテムが合わない?」と、改善策に試行錯誤されているかもしれません。そこで今回は、粉ふきをしない肌つくりを導くスキンケアと、メイク時のポイントをご紹介します。ぜひ、参考にしていただき、一日中気分が上がるうるおい美肌を手に入れましょう。
化粧後に粉ふきが起こる主な原因
化粧をした後に粉ふきが起こる原因は2つ考えられます。それは、「肌の保湿状態」と「アイテムの組み合わせ」。それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。
肌の乾燥
粉ふきが起こりやすい原因の多くは「肌の保湿不足」が考えられます。肌の保湿状態が不十分な場合、化粧下地やファンデーションが肌に馴染みにくくなり、粉ふきにつながりやすくなってしまうのです。肌が乾燥しやすい原因は、保湿不足のほかに、加齢、紫外線などの外的刺激、空気の乾燥など様々。また、「肌のバリア機能の低下」も乾燥の原因の一つになります。
バリア機能とは、肌を外の刺激から守ったり、肌の水分の蒸発を防ぐ肌に備わった機能のことで、以下の3つの要素で出来ています。
【肌のバリア機能】
- ・皮脂膜…角質層の表面を汗と皮脂が混ざった膜で覆い、角層の水分を保つ働きを持つ
- ・天然保湿因子(NMF)…肌に備わる保湿成分。
化粧水などに配合される水分や保湿成分を蓄える働きもある - ・細胞間脂質(さいぼうかんししつ)…「セラミド」を主成分とした脂質で、角質細胞同士の隙間をセメントのように満たして繋ぎとめる役割を持つ
これらの3つ要素が、肌の摩擦や外気の乾燥、紫外線、肌に合わないスキンケアなどの刺激から、水分と油分のバランスやターンオーバーが乱れることで、バリア機能の低下が起こり、肌の乾燥となっていくことがあるのです。
下地とファンデーションの相性
化粧品のアイテム同士の相性によっても、お化粧のノリは変わってしまいます。下地とファンデーションの成分が合わないと、化粧崩れが起きてしまい、結果、粉ふきを起こしやすくなるのです。密着したメイクをするには、油性には油性、水性には水性といった、同系統の性質を持ったアイテムで組み合わせるのが綺麗にメイクを仕上げるコツです。
油性やシリコン系の下地に、水性ファンデーションを使うとはじいてしまって、化粧ノリが悪くなります。購入前にサンプルがもらえるなら、お手持ちの化粧下地やファンデーションと合わせて使ってみて相性が良いかどうか、確認してみましょう。粉ふきが見られた場合は、アイテムを見直してみると良いかもしれません。
ちなみに、下地とファンデーションの相性で迷った時には、同じブランドで揃えるのがおすすめです。同じブランド内では、下地とファンデーションの相性も計算して作られているため、ピタッと密着するはずですよ。
化粧の粉ふきを防ぐためのスキンケア

長時間しっとりキレイなメイクの状態を目指すには、日常的な習慣から防いでいくことが大切です。どんなスキンケアをしていくと、ツヤ肌を保てるのかチェックしてみましょう。
十分な保湿をする
保湿力の高いアイテムを使い、常に肌にうるおいを充実させておきます。美容液や化粧水、乳液、クリームなど、順番を守り丁寧に保湿を重ねていくと、肌の水分が逃げにくくなります。そのため、乾燥から守り、肌のバリア機能もサポートでき、粉がふきにくいうるおい美肌に近づけることができます。
スキンケアの際スキンケアアイテムも、ベースメイクアイテムと同様に同じブランドのラインで揃えてるのがおすすめです。トータルで肌へ塗布する成分の配合量や肌への使用感も、バランスよく考えて調整されているため、より効率の良い保湿効果が期待できますよ。
肌への刺激を防ぐ
常に刺激しないように気をつけましょう。肌は想像以上にデリケートなので、刺激や習慣になっている癖などから、肌のバリア機能を低下させて乾燥へとつながってしまうこともあるのです。意識を変えるだけで今日からすぐできる、刺激を防ぐ方法をご紹介します。
- ・洗顔時は、たっぷりの泡を肌の上で転がすようにして肌をこすらない
- ・洗顔後や入浴後のタオルドライや汗を拭く時なども、タオルは軽く抑えるようにする
- ・スキンケアの時は、肌に優しいタッチで触れる
- ・紫外線のダメージを防ぐため、日焼け止めは1年中、室外・室内どちらにいても塗る
- など
粉ふきを防ぐ化粧のポイント
スキンケアで肌の土台をうるおいで整えたら、メイクも長くキレイをキープできるようにしたいですね。メイクの仕方を少し気をつけることで、粉ふきを防ぐことができます。
保湿力の高い下地を使用する
粉ふきを防ぐためには、化粧下地をしっかりとつけることが大切です。肌が乾燥してくると、上に乗ったファンデーションが乾いて剝がれやすくなるので、化粧下地はヒアルロン酸や保湿成分を豊富に含んだアイテムでファンデーションを肌に密着させ、うるおいをキープしていきましょう。化粧下地を保湿に重点をおくことで、テカリなども防ぎ、メイク崩れしにくいキレイな仕上がりを維持しやすくなります。
ファンデーションは薄く塗る
ファンデーションの厚塗りは、粉吹きや目元や口元の化粧割れなど化粧崩れが目立つ原因になります。ファンデーションだけで肌悩みをカバーしようとしていませんか?ファンデーション単独だと、塗る量が増えて自然と厚塗りになってしまいます。ファンデーションの厚塗りを防ぐためにも、あくまでもファンデーションは肌ムラを整えて、トーンアップするものと考え、ニキビ跡やクマなどはカバー力の高いコンシーラーを使ってピンポイントにカモフラージュするのがおすすめです。その際、スポンジや化粧ブラシなどのメイクツールをうまく使って、ミルフィーユ状に薄く重ねていくと厚塗りを防ぎ、時間がったってもキレイを持続させることができますよ。
ベースメイクアイテムをうまく使う順番は以下を参考にしましょう。
◆リキッドファンデーションやクッションファンデーションの場合
化粧下地→ファンデーション→コンシーラー→お粉
◆パウダーファンデーションの場合
化粧下地→コンシーラー→ファンデーション
ミストで仕上げる
粉ふきが気になる場合は、「しっとり系」の保湿キープ力に優れたオイルミストを仕上げにスプレーすると、うるおいを長時間キープできます。顔から30cmほど離して、全体に軽くスプレーし、軽く手のひらで抑えて肌に馴染ませましょう。スプレーしたままだと、かえって水分が蒸発して乾燥を招いてしまう場合もあるため、このハンドプレスを必ずやっておくのがポイントです。
粉ふきが起きた際の化粧直しの方法
「スキンケアもメイクも完璧!」と思っても、体調や外気などの環境によっては、粉ふきが発生してしまうこともあるかもしれません。出先などで、鏡をチェックしたときにサッと手直しできる対処法をご紹介します。
乳液やクリームを塗ってから化粧直しをする
乳液やクリームを粉ふきをしている箇所に軽く塗り、コットンやティッシュで拭き取ります。アイテムは、水分を逃しにくい植物性オイルなどが配合されたものだと、肌のうるおいを長く保てます。ふき取った後は、コンシーラーやパウダータイプのファンデーションを薄くつけて仕上げます。小さな容器に、乳液やクリームを入れてポーチに忍ばせておくと、崩れた時にサッと手直しができるので試してみましょう。
化粧を直した後にミストタイプの化粧水をスプレーする
先程も紹介しましたが、ミストタイプの化粧水はメイク直しの後に使うのも有効です。特にパウダー系のアイテムで化粧直しをした後にシュシュッとして、ハンドプレスすることで、メイクが肌に密着しやすくなりパサつきが抑えられナチュラルな仕上がりになります。ミストは、ほどよくメイクにうるおいを与えて落ち着かせ、しっとりと艶やかな肌へと整えてくれるのでポーチに持ち歩いていると便利です。
粉ふき知らずなうるおい肌で化粧をもっと楽しく!

メイクをした後の良い状態が少しでも長く続くと、お化粧はもっと楽しくなりますよね。粉ふきの原因の多くは、肌の乾燥やメイクアイテムの相性から起こることが多いので、ぜひ、今回ご紹介したスキンケア方法や化粧のポイントなどを押さえて、うるおいのあるキレイ肌を目指しましょう。